数年おきとはいえ、高額な車検費用を負担に思う人は多いと思います。車検の費用は、選ぶ業者によって金額に差が出ます。車検の時期になって焦らないためにも、事前に車検費用がどれくらいになるのか確認してみましょう。
車検に関する知識があれば、車検費用をより安く抑えられます。ここで、費用の抑え方やどんな車検業者があるかを知って、最適な車検業者を選んでみましょう。
車検費用の内訳と目安

法定費用は金額が決められているため、事前に金額を確認できます。それ以外の諸費用は、選ぶ車検業者で変わるので、事前に見積もりを取って確認しましょう。
法定費用の内訳と金額
重量税と自賠責保険料、印紙代に分かれる法定費用は、どこで車検を行っても同じ金額ですが、車種や車の重さによって金額が変わります。
重量税の金額
車検の際に課税される重量税は、車検期間と車の重量によって金額が定められています。普通乗用自動車の1.5tから2tまでなら2年間で15,000円です。また、2tから2.5tのミニバンクラスの車だと、2年間で25,000円です。なお、軽自動車は一律で6,000円です。詳しい自動車重量税は、以下のようになります。
車検期間 | ~0.5t | 0.5~1.0t | 1.0~1.5t | 1.5~2.0t | 2.0~2.5t | 2.5~3.0t |
1年 | 2,500円 | 5,000円 | 7,500円 | 10,000円 | 12,500円 | 15,000円 |
2年 | 5,000円 | 10,000円 | 15,000円 | 20,000円 | 25,000円 | 30,000円 |
また、排出ガス性能や燃費性能がよい車には、「エコカー減税」が適用されます。適用には細かな条件がありますが、適用されると、免税になったり減税されたりします。
自賠責保険料の金額
車検をクリアするためには、必ず加入しなければならないのが「自動車損害賠償責任保険」です。この保険は、事故の際に被害者を救済するための「対人のみの保険」です。車検の際に、車検期間を超える期間の保険の加入が必要です。
そのため、自動車を運転する際には、自賠責保険のほかに「任意保険」への加入が必要です。自賠責保険料は毎年、事故率や収支状況を見て審議が行われます。2019年度の保険料は、2018年度と同額で据え置きになりました。詳しい保険料は、以下の表を見てください。
12カ月 | 13カ月 | 24カ月 | 25カ月 | 36カ月 | 37カ月 | |
普通車 | 15,520円 | 16,380円 | 25,830円 | 26,680円 | 35,950円 | 36,780円 |
軽自動車 | 15,130円 | 15,960円 | 25,070円 | 25,880円 | 34,820円 | 35,610円 |
検査手数料の金額
車検場で、検査を受けるための費用が検査手数料です。この手数料は、3ナンバークラスのミニバンなどは1,800円、小型の普通乗用車は1,700円、軽自動車は1,400円です。
この検査費用は、指定整備工場を利用すると安くなり、全車1,100円で済みます。この手数料は印紙・証紙を窓口で購入し、手数料納付書と自動車検査票に貼り付けて納税できます。
車検基本費用の内訳と相場
金額に差がでるのは、点検費用や事務手数料(代行手数料)で、これらの料金は業者がそれぞれ設定しています。また、車の状態によって、部品交換代や整備費用の金額が変わります。
点検費用の相場
おおよその点検費用の相場は、以下のようになります。車を購入したときのディーラーに依頼すると、安心感はありますが費用は高くなりがちに。費用を安く抑えたいのであれば、ガソリンスタンドやカー用品店がおすすめです。
24カ月点検費用の相場価格 | |
ディーラー | 21,600円~ |
車検専門店 | 9,500円~ |
ガソリンスタンド | 12,000円~ |
カー用品店 | 12,800円~ |
整備工場 | 16,632円~ |
また、ディーラーで点検を行う場合、コンパクトカーならおおよそ21,600円、ミニバンなどの2,500ccクラスの乗用車は29,160円程度になります。しかし、この金額は部品交換などがない場合の価格です。
車のコンディションに合わせて、部品交換や整備をしたりすると、その費用が加算されるので注意が必要です。カー用品店やガソリンスタンド、民間の整備工場では、申請代行料を含めた金額になっている所も多くあります。ただし、基本的には車検に通すための整備や修理になるので、その後の車の状態を保証したものではありません。
事務手数料の相場
事務手数料は、車のオーナーに代わって車検場に車を持ち込んで、車検の申請・検査を行い、車検証等の交付を受けるための手数料です。この費用には人件費も含まれているため、選ぶ車検業者によって金額が異なります。
ディーラーに依頼した場合は、10,800円程度です。カー用品店やガソリンスタンドだと、車検基本費用のなかに、事務手数料も含まれている場合があります。
車検費用を安く抑えるためのポイント

車検の費用は、選ぶ業者によって金額が異なります。そのため、車検の際には、複数の業者に査定を依頼して、査定額を比較して選ぶとよいでしょう。査定額が提示されたときに、どのような整備を行うのか、それが必要なものなのかを判断し、不要な整備は省くことで車検費用の節約につながります。
例えば、エアコンのフィルターの交換のように、車検のときでなくても、後日自分でできるような整備は、省いてもらうように交渉しましょう。このように、車検の整備項目を確認して交渉することで、節約につながりますが、そのためには車に関する知識が必要です。
また、車の整備に関する知識などを持っていて、自分で整備が行える場合や、日頃からメンテナンスをしているなら、ユーザー車検に挑戦してみるとよいでしょう。ユーザー車検なら、法定費用以外は行き帰りのガソリン代程度で済ませられるので、車検費用を大きく抑えられます。
車検を通すか買い替えか迷っている人は

車の買い替えを検討しているなら、車検はよいタイミングです。車の状態やライフスタイルなどを考慮して、検討するとよいでしょう。
どちらがお得か考えよう
車は長く乗っていると不具合が出始めます。そして、不具合が出るごとに修理が必要ですし、車検の際の費用も高額になる可能性があります。そのため、車検を通して乗り続けるか、車検のタイミングで乗り替えるかは、自分の今のライフスタイルや費用などを見ながら、検討するとよいでしょう。
もし、乗り替えたい車があったり、引っ越しや結婚などの予定があったりする場合は、車検は車を買い替えるのによいタイミングです。また、乗り心地に不満がある場合や、古い車にお金をかけたくない場合も、買い替えを検討するとよいかもしれません。
しかし、買い替えるためには、購入資金を用意する必要がありますし、その資金は車検費用よりも高額になることがほとんどです。そのため、自分の懐具合とも相談しながら、買い替えか車検を通すかを考えるとよいでしょう。
買い替える場合は最適な買取業者を選ぼう
車を買い替えるときには、今乗っている車を売って、新しい車に乗り替える人がほとんどです。この場合、古い車は買取に出すケースが多いのですが、買取金額は業者によって大きく差が出ることがあります。そのため、買取業者を選ぶときには、複数の業者に査定を依頼して、査定額や整備項目などを確認しながら選ぶとよいでしょう。
カーネクストなら、世界中に販路を持っているため、さまざまな車種の買い取りを行っています。動かない車や事故車なども、0円以上で必ず買い取りを保証しています。車種によっては、ほかの買取業者よりも20万円も高く買い取るケースもあります。
また、レッカー代や廃車に関わる手続き、書類の作成などもすべて無料で依頼できます。買い取りを検討しているのなら、カーネクストの無料査定を利用してみましょう。
参考:カーネクスト
車検の予算を考えてみよう

車検の費用は、車のコンディションによっては高額になる場合があります。そのため、車検の時期になって、見積金額を見て驚くことも少なくないでしょう。
しかし、車検費用は部品交換や追加整備の費用を除けば、おおよその金額を知ることができます。選ぶ業者によって金額は変わりますが、事前に知識があると費用を抑えられます。車検の際には、自分の車の状態に合った車検業者を選び、できるだけ節約しましょう。
各都道府県での車検のいろは
各都道府県での車検に関する情報をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
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