車検は一定の周期ごとに更新が必要です。数年に一度とはいえ、毎回行うことは面倒で、ほかの人に頼みたいと考える人もいるでしょう。
ここで問題なのが、本人以外でも車検の更新は可能なのかです。そこで、車検は誰がどのように受けるべきなのかなどの基礎的な知識紹介しますので、しっかりと身につけてやり方への理解を深めましょう。
車検は本人以外でも行えるのか

車検は本人以外でもできるのかどうかですが、結論からいえば、本人以外でも問題なく行えます。そもそも車検は自身で行うだけでなく、業者に代行してもらうことも多いでしょう。業者も当然、本人以外の区分に該当するため、これが可能ということは、ほかの人でも車検ができるという証明になります。
業者以外の選択肢は幅広く、親族だけに限らず、友人、知人に依頼することも可能です。車検時に重要なことは、あくまで車が「保安基準を満たしているか」であり、車検を通す人ではありません。ただし、本人以外が車検を通す場合、状況によっては通常と勝手が違うこともあるため、その違いには注意しましょう。
本人以外が行う際のポイント

本人以外でも車検の更新は可能ですが、本人がやる場合と勝手が違うケースもあります。状況次第でどのようにやり方が変わるかは違ってくるため、その時々の状況を見極めなければなりません。本人以外でもスムーズに車検を行うためには、どのような点に留意すべきかのポイントを、正しく知っておきましょう。
特に特別な書類は必要ない
本人以外が車検を行うとなると、「何か特別な書類や申請が必要なのではないか」とイメージする人も多いかもしれませんが、実際には特別用意するものはありません。一部の例外のケースを除くと、本人でも本人以外がやる場合でも、必要な書類や手順は同じです。
基本的には、以下の書類があれば車検は受けられます。
- 車検証
- 点検整備記録簿
- 自賠責保険証明書
- 自動車納税証明書
- 自動車検査票
- 自動車重量税納付書
- 継続検査申請書
あとは、保安基準に適合しているかどうかが見られます。また、自動車検査票以下の書類は、車検当日に入手する書類のため、業者に代行してもらう場合は不要です。
ユーザー車検と業者代行の場合で必要書類は違いますが、これも本人が行う場合と同じで、誰がやるかは問題ではないことは覚えておきましょう。
業者によっては委任状が必要な場合がある
基本的には、本人以外が車検を行う場合でも特別な書類は不要ですが、業者によっては委任状の作成を求められることもあります。委任状が必要な場合は、業者からフォーマットがもらえるため、それを作成して提出するだけで構いません。
委任状が必要かどうかは、業者によって対応が異なるため、その都度確認しましょう。また、業者以外で友人や知人が行う場合でも、車検証の内容変更やナンバープレートの変更、車検証の再発行が必要な場合は、委任状を用意しなければなりません。これら特殊なケースに該当する場合は委任状が必須で、なければ手続きが進められなくなるため注意しましょう。
ユーザ車検の場合は代理の欄に丸をする
ユーザー車検は、本人が行うものとイメージする人が多いのですが、実際には本人以外でも受けられます。業者に依頼せずに個人でやる場合は、全てユーザー車検に該当すると考えてもよいでしょう。
本人以外がユーザー車検を受ける場合は、自動車検査票の代理人の欄に丸をします。本人がやる場合と違うのはこれだけのため、特殊なケース以外なら面倒なことは特にないでしょう。
委任状を書くには

本人以外が車検をする場合、唯一勝手が違うことは、委任状の作成が必要な点です。これも絶対ではありませんが、状況によっては、なければ手続きが進められない場合もあります。委任状は法的な効力を持った重要な書類のため、正しく作成することが大切で、スムーズに車検を更新するためにも、書き方を覚えておきましょう。
入手する方法
委任状の入手方法は複数あり、業者が使用しているものをもらったり、国土交通省のサイトからダウンロードしたりもできます。業者を利用する場合に委任状が必要なら、業者で用意してくれるため、必要事項を記入するだけで済みます。
しかし、業者を利用しない場合は自身で作成が必要なため、ネットでフォーマットを探し、印刷して作成しましょう。国土交通省以外でも、委任状のフォーマットは数多く公開されており、基本的にはどれを使っても構いません。
また、委任状は決まったフォーマットがないため、一から自分で作成も可能です。ただし、フォーマットは自由といっても、記載する内容は決まっているため、これだけは必ず守らなければなりません。
記載する委任状の内容
委任状を作成する際には、以下の内容は必ず記載しましょう。
- 受任者の住所・氏名
- 委任者の氏名・住所
- 委任者の捨印
- 委任する年月日
- 委任する手続き内容
基本的にはこれらが必要で、一部でも欠けると効力を発揮しなくなるため、注意が必要です。反対にいえば、これらの基本的な項目さえ記載されていれば、どのようなフォーマットでも適用され、手続きが行えます。
手書きで作成するなら、複製や修正できないように黒色のボールペンを使い、委任者と受任者が、それぞれ必要な項目を、本人が記入しましょう。
車検の前か後で売却するタイミングを迷っている場合

車検は数年周期でやってきて、車の処分を考えるひとつのタイミングでもあります。そのため、この時期に売却を考える人は多く、車検前と後、どちらで売るべきか悩む人も少なくありません。売却時期がほぼ同じでも、車検の前後では大きな違いがあるため、どちらがより好条件になりやすいか知っておくことが大切です。
売却するなら車検をする前がおすすめ
車検時期に売却するなら、断然更新前がおすすめです。車検の残存期間が長いと、それもプラス査定になってより高値で売れます。しかし、残存期間によるプラスは大きくはなく、更新費用を考えると、むしろマイナスになるケースがほとんどです。
更新前なら余計な費用がかからず、車検のコストが1回分浮くだけでも、金銭的なメリットは大きいでしょう。車検前の未整備状態でも、買取業者を上手に選ぶことで、好条件での売却は可能です。売るなら車検前、更新したなら継続して使用と、それぞれで扱いを変えることが大切です。
車を売却するならカーネクストがおすすめ
カーネクストは過走行車や古い車、故障車といった状態の悪い車でも、0円以上で買取保証をしています。車検前で整備していない車でも、細部に価値を見出して買い取ってもらえるため、金銭的なメリットは大きいです。
また、車両のレッカー引き取りや、廃車手続きの代行といった、処分に関するサービスも充実しています。これは全て無料で実施されているため、費用をかけずに手放せ、かつ状態が悪くても確実に資金化できるため、好条件で売却しやすいでしょう。
参考:カーネクスト
車検は本人以外でも大丈夫なので余裕をもって行おう

車に関する手続きは、本人以外ではできないケースもありますが、車検は全く問題ありません。一部委任状が必要なケースもありますが、必要なものはそれだけで、本人でも他人でも手続きはほとんど同じです。
車検の更新は誰でもできるため、余裕を持って準備を進め、状況次第でほかの人にお願いして、スムーズな更新を目指しましょう。
各都道府県での車検のいろは
各都道府県での車検に関する情報をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
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