車検時には提出する書類が複数あり、「継続検査申請書」もその一つです。これは簡単にいえば車検証を発行するための申請用紙ですが、書き方や扱い方には注意しなければなりません。
継続検査申請書とはどのようなものなのか、基本的な理解を深めて、スムーズに車検の更新手続きを進めましょう。
車検の継続検査申請書とは

継続検査申請書を上手に扱うには、まずはこれがどのような書類なのか、基本的な理解を深めておかなければなりません。
名前が長いだけに、ややこしいイメージを持つ人もいるかもしれませんが、基礎的な知識さえ身につけているなら、難しいものではないでしょう。
車検証を発行するために必要なOCR用紙のこと
継続検査申請書は通称であり、正式には「専用3号様式」と呼びます。これはOCR用紙という形式の書類で、簡単にいえば機械で読み取り、処理する書類と考えましょう。記入した内容は全てコンピュータで処理され、車検証の発行を行うため、コンピュータで認識できるよう丁寧に書かなければなりません。
記入する項目を間違えたり、合っていても読み取りができないくらいに字が薄かったりすると、エラーとなるため注意が必要です。目視ではなく、コンピュータ認識であることを理解して作成すると、スムーズに手順を進めやすいでしょう。
国土交通省のサイトからダウンロードが可能
継続検査申請書は、国土交通法のホームページからダウンロードが可能です。そのため、事前に用意し、自宅で作成することも可能で、記入済みを持参するなら、よりスムーズに車検が更新しやすいでしょう。
継続検査申請書は、書面での提出となるため、ダウンロードした後は印刷し、記入しなければなりません。すでに車検を更新して慣れている人なら、自身で作成したほうが簡単で手間もかからないためおすすめです。
運輸支局でもらう場合は有料
事前にダウンロードできない場合は、運輸支局の窓口で購入します。どの運輸支局でも、継続検査申請書は置いてあるため、無理に印刷して持参する必要はありません。プリンターがなかったり、書き方がよく分からなかったりするなら、当日購入して窓口で聞きながら作成するのもよいでしょう。
ただし、運輸支局で入手する場合は、1枚当たり30円かかることは覚えておきましょう。無料でもらえるわけではなく、購入して作成となるため、失敗しないよう注意して書き進めなければなりません。
車検に必要な継続検査申請書の書き方

継続検査申請書は正しく記入しなければならないため、書き方を知ることも大切です。書き方を間違えてしまうと、最初からやり直しとなり、車検更新時に手間がかかってしまいます。
コンピュータ認識でその場で手直しして間違いを修正してもらえないからこそ、一発で済むように書き方は細部まで把握しておかなければなりません。
車検証を見ながら記入する
記入する内容は複数ありますが、基本的なものでいうなら、「自動車登録番号」や「車体番号」が挙げられます。これらは車検証に記載されているため、それを見ながら間違いのないよう書き写していきましょう。
書き写すだけのため、慎重に作業をしているならミスをすることはほとんどないでしょうが、そもそも書く場所を間違えてしまうことも多いです。書き写すだけと思って油断しているとミスを招きかねないため、難しくないからこそ慎重に書くよう意識しましょう。
車体番号にローマ字が含まれている場合
車によっては、車体番号にローマ字が含まれている場合があります。この場合も、マス目に合わせて記入する点は変わりませんが、ローマ字部分は、記入欄の下のマスを塗りつぶす必要があります。数字はそのまま、ローマ字のみ下のマスを塗りつぶすと覚えておくと、よりスムーズに記入できるでしょう。
継続検査申請書を記入する時の注意点

車検を発行するための大切な書類だからこそ、継続検査申請書は丁寧に作成しなければなりません。書き方はもちろん、扱い方にも注意点があり、これが守れていないとエラーが出て車検証が発行できない可能性があることは理解しておきましょう。
注意点を正しく把握し、ポイントを抑えて書き進めることが、よりスムーズに車検を更新する秘訣です。
住所や氏名は黒いボールペンで書く
自動車登録番号や車体番号といった、コンピュータ認識の部分は鉛筆で記入しますが、それ以外の部分は黒のボールペンで書くのが基本です。住所や氏名といった、コンピュータ認識の枠外の項目は、全て消えないようボールペンで書きましょう。
黒以外の色を使ったり、熱で消えるフリクションペンを使ったりすると、正しく認証してもらえない可能性があるため注意しなければなりません。
軽自動車の場合は書類の種類が変わる
継続検査申請書(専用3号様式)というのは、普通自動車の場合の名称です。軽自動車の場合は、継続検査申請書は「軽専用第2号様式」と、名前が違うため注意しなければなりません。
ただし、違うのはあくまで名前だけで、書き方は普通自動車と同じです。入手時にそれぞれ間違ったものを選ばないためにも、車種によって違いがあることは覚えておきましょう。
申請書をダウンロードする場合は規定に注意
継続検査申請書は事前にダウンロードし、自身で印刷したものを使用できますが、印刷時の規定は多いです。サイズや印刷の様式によっては、受け付けてもらえない可能性もあります。
家庭用のプリンターで印刷する場合は、コンピュータ認識の部分が上手く印刷されないこともあるため、特に注意しなければなりません。印刷して使うなら規定をよく読み、少しでも不安があるなら、当日入手して作成したほうが確実でしょう。
車検を受けずに買い替えを選ぶ場合は

車検は一定期間ごとに更新が必要ですが、必ずしも更新しなければならないわけではありません。更新せずに買い替えを選ぶことも可能で、1回分でも車検費用が浮くと、金銭的なメリットは大きいでしょう。車検更新よりも買い替えを選ぶなら、よりお得な方法を考え、メリットの最大化に努めることが大切です。
現在乗っている車を買取に出す
買い替えを選ぶなら、手持ちの車を売るのが基本です。買取では思わぬ高額査定が得られることもあり、上手に資金化できると買い替え費用にも充当でき、選択肢は増えるでしょう。買取業者は数が多く、それぞれで特徴が異なります。
得意分野も違っており、同じ車でも査定額が変動するケースは多いため、複数社に査定に出し、よりよい業者を上手に選ぶことが大切です。
カーネクストに買取を依頼する
買取に出すなら、サービスが充実したカーネクストがおすすめです。カーネクストでは、査定はもちろん、レッカーによる車両の移動や廃車手続きの代行まで、全て無料で引き受けてくれます。
加えて、古い車や過走行車、さらには故障車であっても、0円以上で買取保証をしているのも魅力でしょう。コストをかけず、よりお得に手放したい人におすすめの業者です。
参考:カーネクスト
継続検査申請書の書き方を覚えて車検をスムーズに終わらせよう

継続検査申請書は、車検証を発行する重要な書類であり、書き方には注意しなければなりません。細かい間違いで再提出になる場合もあるため、慎重に作成し、一発で手続きを済ませましょう。
基本的な書き方さえ覚えているなら、作成はそれほど難しくはありません。基本に忠実に、丁寧に作成し、車検をスムーズに終わらせましょう。
各都道府県での車検のいろは
各都道府県での車検に関する情報をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
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