「車検なんてどの業者も同じ」という考えで安易に業者を選ぶようでは、費用やサービスなどの面で知らないうちに大きな損をしてしまいます。車検は最高で数十万円単位のコストが必要になるため、事前にベースとなる料金相場をリサーチし、少しでも低コストで良質な車検サービスを提供する業者を見極める必要があります。
車検で不当なコストを請求されないためにも、優良業者選びの基本ポイントや見積もりの取り方、基本的な車検のプロセスまで、車検で損をしない依頼の仕方について具体的にお伝えしていきます。
ディーラーはどこで比較すべきか

かつては、車検といえば車を購入した大手販売店で一括委託する、というケースが主流でしたが、ここ数年はユーザーニーズの多様化とともにサービスも細分化しており、車検専門のディーラーに個別に車検を委託するケースが増えています。
車検にあたりディーラーを比較するポイントについてひとつずつ具体的にお伝えしていきます。まずは基本となるチェックポイントについて把握し、実際の車検で損をしないようにしましょう。
整備の質
車検業者を比較するうえで最も大きなチェックポイントとなるのが点検整備のクオリティです。当然、点検整備を丁寧に行ってくれる業者に車検を委託したほうが愛車を安全にメンテナンスすることができ、トータルのコストパフォーマンスも向上します。
ここで問題となるのが「整備のクオリティをどのポイントで比較すべきか」ということです。すでに特定の整備業者と継続的に付き合っている場合はともかく、初めて車を買うユーザーにとっては業者の整備の質がわかりにくく、料金プランの表面的な安さのみを基準にして比較しがちです。
もちろん、料金相場も大切なチェックポイントですが、それ以上に「基本料金とサービスの質が釣り合っているか」という点が重要となり、適正なコストできちんとした車検を請け負ってくれる業者を優先してピックアップすることが必要です。
スタッフの対応力
「車検はプロセスが決まっているからどの業者に頼んでも同じ」というイメージがあるかもしれませんが、それは大きな誤解です。
車検はたんに車を表面的にメンテナンスするのではなく、担当スタッフと緊密なコミュニケーションを取り、愛車の状態や今後のメンテナンス方法についてプロの目線からアドバイスをしてもらうためのプロセスでもあります。
車検にあたってはまず電話やメールでの問い合わせを行うことになりますので、その際のレスポンスの早さや丁寧さをチェックし、きめ細かいフォローをしてくれそうな業者を見きわめる必要があります。
事前相談だけなら基本的に無料ですので、あせってひとつの業者に決めるのではなく、必ずいくつかの業者とコンタクトを取り、説明が細やかで長期的に付き合っていけそうな業者を慎重に選別しましょう。また、同じ業者でも担当のスタッフが変われば印象ががらりと変化する可能性があるため、業者のほうも数年おきに見直しを検討したほうが良いでしょう。
価格の妥当性
車検費用は大きく、「法定費用」「点検整備費用」「サービス付帯費用」という3つの項目に分かれています。このうち、法定費用は車種によってあらかじめランクが決められているためかっとすることができませんが、点検整備費用およびサービス付帯費用については業者ごとに相場が異なっており、業者を適正に見きわめることで最大で3割以上節減することができます。
価格の妥当性をシビアに判断するためにも、事前の見積もりは内訳までひとつずつ細かくチェックし、少しでも不審な点があればその時点で業者に問い合わせを行うようにしましょう。
過剰なサービスがないか
車検はパック料金で依頼するのが一般的ですが、一部の業者は故意に不要な点検項目をパックに含めたり、あるいはサービス精神から本来であれば必要のないプランを組み込んでいるケースもあります。
過剰なサービスを省くことで当然大幅なコストカットにつながるため、パック料金であっても見積もりを内訳単位でチェックし、無駄なプランがあれば遠慮せずにひとつずつ除外するようにしましょう。
車検における注意点

料金相場やサービスの質以外にも、車検にあたってはいくつかのチェックポイントを把握しておかなくてはなりません。業者選びで損をしないためには、他にどのようなポイントに注意する必要があるのでしょうか。
事前見積もりが肝心
車検費用は決して安いコストではないため、事前見積もりの取得が何よりも重要になります。
法定費用は全国的に一律ですが、点検整備費用やオプション料金については業者によって違いがあります。そのため、見積もり時には料金の内訳や交換部品の供給元など、他のトレーダーと比較して価格がどの程度抑制されているのかなどをしっかり確認することをお勧めします。
特に、年数を重ねた車では、メンテナンスが必要な部品、安全に交換しなければならない部品を把握しつつ、メンテナンスの内容と価格のバランスが良い業者を優先的に選択することが重要です。
複数見積もりのメリット
複数の見積もりをとることにはいくつかの不利な点があるように思われますが、複数の見積もりを取得することによって業者選びの判断材料が増え、車検において損をするリスクが少なくなります。車検終了後もトラブルが発生しないように、事前にメンテナンス項目や価格を把握しておくことが重要なため、最低でも2〜3社程度の見積もりを取ることをお勧めします。
見積もり取得に必要な情報
今はインターネットや電話で見積もりを取得することもできますが、それだけでは不安を拭い去ることはできません。車検の見積もりで特に理解しにくい・納得しにくい項目は、「点検整備費用」ではないでしょうか。点検整備費用は車検の本体価格とも言えるため、部品の交換や保守費用が内訳として含まれます。
車検の見積もりにおいて納得のいく説明を受けるためには、実際に業者まで車を運び、車種を直接見てもらうことがベストです。
おすすめの車検ディーラーをピックアップするには

車を初めて買った人や、今回新しい車検ディーラーに切り替えるという方にとって、信頼できるディーラーをゼロから見つけるのは難しいかもしれません。おすすめの車検ディーラーをピックアップするためのポイントをお伝えしていきます。
クチコミを上手に活用
まっさらな状態から車検ディーラーをさがす場合、おそらくまずチェックするのはクチコミサイトです。クチコミサイトには全国各地の車検ディーラーの情報や体験談がわかりやすいレイアウトで掲載されているため、
特にチェックしたい条件を入力して絞り込み検索をかけることでもとめるニーズに合った車検ディーラーを効率よくピックアップすることができます。
ただ、車検の体験談には投稿者の主観が含まれていますので、クチコミを鵜呑みにすることなく、最終的には自分の目で見て判断しましょう。
得意分野をチェック
車検ディーラーにもそれぞれに得意分野があります。また、ディーラーの規模によって重点的に行うことができる点検メニューが変わってきますので、まずはいくつかのディーラーのウェブサイトをチェックしたうえで相性の合うディーラーを見極めましょう。
信頼できるディーラーを見きわめて車検費用を節約

車検費用は必要経費だからとあきらめていてはコストカットにはつながりません。パック料金の内訳単位まで細かくチェックしたうえでディーラーを比較し、不要な車検費用を節約して適正料金での車検を実現しましょう。
各都道府県での車検のいろは
各都道府県での車検に関する情報をまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
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