車検ではブレーキパッドを必ず交換すべきか|その役割と交換頻度

車検は本来、一定期間ごとに自動車の点検や整備することで、日本では義務とされています。車検を受けていない車を運転すると、無車検車運行となり厳しい罰則があります。また、整備不良や故障だけでなく、それらを原因とする悲惨な事故を起こす可能性も高まるでしょう。

その点検項目のブレーキに不可欠な部品「ブレーキパッド」は、非常に重要な役割を担っています。まずは、その役割を見てみましょう。

ブレーキパッドの役割

ブレーキとは、車輪と連動しているディスクローターという円盤状の板を、ブレーキパッドを押し付けて摩擦力で止めることです。ブレーキパッドは、ブレーキオイルを使って作動するので、ブレーキオイルもなくてはならない部品ですが、漏れない限りは急に減ってしまうものではありません。しかし、ブレーキパッドは摩擦で磨耗する、つまり「減る部品」なのです。

そのため、ブレーキパッドには使用の限界があり、限界に達すればブレーキがきかなくなります。もし知らずに運転すれば、事故は必至。よって、ブレーキパッドは年式や走行距離にかかわらず、常に残量を確認することが必要な部品なのです。

速いスピードから急ブレーキをかけたり、長い下り坂で頻繁にフットブレーキを使ったりすると、ブレーキパッドの減りは激しくなります。エンジンブレーキを使うことが推奨されていますが、そうしている人はあまり多くないようです。

車検とブレーキパッド交換の関係

車がきちんと機能するかどうかを調べるのが車検なので、当然ブレーキパッドも検査の対象です。しかし、車検は数年に一度の検査です。次の車検までブレーキが機能することを、証明する検査ではないことには注意が必要です。

ブレーキがきけば車検は通る

車検は、その車が国土交通省が示す保安基準に、適合しているかどうかを判断するものです。ブレーキは「制動装置」と呼ばれますが、検査するのはブレーキがきちんときくかどうかで、ブレーキパッドの残量や状態ではありません。

検査場の検査官は、機械の上でタイヤを回し、合図とともにブレーキを踏み切ることで、きいているかどうかを判断しているだけです。きちんときけば、ブレーキパッドの残量は1mm以下であっても、車検は通ります。

安全のためには定期的な交換が必要

車検に通ったからといって、次の車検までブレーキが機能するとは限りません。もしブレーキがきかないまま、道路を走行した場合。それほどのスピードでなくても、急に自転車が飛び出してきたらと考えると、ゾッとします。その責任はオーナー自身が、どれほど適切に維持しているかにかかっています

技術があれば、自分で点検や交換をすればよいのですが、基本的にはプロにお願いするなどして、適切に維持しなくてはなりません。また、ブレーキパッドは悪い状態で放置すると、ブレーキオイルが漏れたりホイールが傷ついたりなど、周辺部品を損傷する可能性もあります。修理代も高額になるため、そういう意味でもこまめな点検がおすすめです。

ブレーキパッドの交換の目安とは

実際に、ブレーキパッドの残量がどれくらいあればいい、これを切ったら交換しなくてはならないといった、基準について考えてみましょう。

厚さは5mmが基準

新品のブレーキパッドの厚さは10mmです。概ね3mm以下で交換が必要とされ、1mm以下になると、非常に危険で即交換と考えられています。車検時に、交換を推奨されるのは5mmまたは4mm以下、問答無用で「交換が必要です」といわれるのは3mm以下となるようです。

走行距離で確認

乗り方やブレーキのかけ方、また、よく通る道の特徴にもよりますが、平均するとブレーキパッドは10000kmにつき1mm減ると考えられています。

実際には、ブレーキは車の重量にも関係するので、普通車であれば、走行距離30000~40000km(残り6mm)程度で、軽自動車なら40000~50000km(残り5mm)程度で交換することが多いようです。

ブレーキを踏んだときの音で判断

多くのブレーキパッドには「パッドウェアインジケーター」という部品が装着されています。これはブレーキパッドが減ると、直接ディスクに触れてキーキーという音を発して、その状態を知らせてくれるものです。ブレーキ時に異音がするときは、ブレーキパッドの交換時期が迫っている可能性を考えましょう。

車検を通すか買い替えかで迷っている場合

同じ車に長く乗っていると、ブレーキパッドと同様に交換が必要な部品は増え、その費用だけでもかなりの金額になってきます。中には「買い換えたほうがメリットがあるのでは」と思える場合もあり、どちらにするか迷う人も多いでしょう。

年式から検討する

車検は新車なら3年目に、それ以降は2年に一度受ける必要があります。5年ローンなら車検を受ける前に、買い換えるかどうか考える人もいそうです。しかし「これからやっと元が取れる」と考えると、車検を受けてその後も乗り続けるという人も多いでしょう。

交換が必要な部品も一定期間で製造されなくなる

実は、新車の部品は時間が経つと製造されなくなり、在庫限りとなってしまい価格が変わります。消耗品や、交換頻度の高い部品から順に在庫が減っていき、ついに製造されなくなるのが、およそ15年後といわれています。

それ以降は部品がないため、交換できないか、交換できても希少となった部品代が上がり、車検費用総額が高くなることが普通です。

新車から13年目に自動車重量税が上がる

車検の義務は、13年を過ぎても乗用車の場合は2年に一度です。ただしエコカーでなければ、普通乗用車で13年を経過すると、自動車重量税が高くなります。車体重量によっては、20,000円近く上がるので、家計にとっては大きな打撃です。

これらのほかにも、経年劣化による修理の頻度やその費用、燃費などによっては、買い換えたほうがよいと考えられる場合もあります。買い換えを検討するときは、これらを一つずつ比較するだけでなく、総合的に費用を比較すれば、より現実的な予想ができます。

買い替えの場合は買取業者の選択が大切

まだ十分に乗れる車ならそれほど問題はありませんが、車検が切れたり、故障や事故で車が動かせなくなったりすると、買い換えは手続きだけでも大変です。買い取ってもらうにしても、移動させるためのレッカー費用や手続きなど、手間や費用がかかってしまい、そこまでしても買取値段がつかないことも。

そこでおすすめしたいのは、今ネットで人気の車買取業者「カーネクスト」です。カーネクストは、まだ乗れて車検も残っている価値ある車はもちろん、車検切れなどで動かせない車の買取もしています。さらに、必要な手続きも無料で、代行やレッカー費用も無料で回収してくれて、買取は0円以上を保証。動かせない車でも、費用はかからず引き取ってくれるのです。

費用がかからないことはもちろん、面倒な廃車手続きを代行してもらえる点は、特に大きなメリットです。またカーネクストは「もう乗れない」と思える車でも歓迎される、海外にも多くの販路を持っています。事故車や故障者であっても、使える部品単位で販売できるため、買取も0円以上を保証しています。

参考:カーネクスト

車を安全に走行できる状態で車検をしよう

車検は2年ごととはいえ費用は高額なので、どんなに小さな金額でも節約したいのが本音です。しかし、少しでも車に乗るのであれば、安全に、安心して乗れなければ後悔することになりかねません。特にブレーキ性能を決めるブレーキパッドは、その残量や使い方に応じて、定期的にメンテナンスが欠かせない重要な部品です。

本来車検は、安全に乗れる車であるかどうかを検査するものですが、実際はその時点の状態だけを検査するものです。したがって、車のオーナーとして、さらに車社会の責任ある一員として、自分のためにも大切な人のためにも、常に安全に走行できる車の性能を維持し、スムーズに車検を受けたいものです。