車検の際にエアロパーツが付いていると、まず車検に受からないイメージがある人もいるのではないでしょうか。実は、これは間違ったイメージであるといえます。エアロパーツは道路運送車両法の指定部品であるため、条件を満たして設置すれば問題はありません。
今回は、この車検時にエアロパーツ付きでも合格できるのかという疑問を解消していきます。具体例などを踏まえて詳しく解説していくので、しっかりと理解していきましょう。
車検時にエアロパーツ付きでも合格できる
車にエアロパーツを付けた状態で車検を受けてしまうと、不合格になってしまうと思うかもしれませんが、それは間違いです。実は、エアロ付きでも車検を通すことができます。
もちろんこれには条件があるので、ここで詳しい中身について見ていきましょう。適切な方法でエアロパーツを付けて、車検を通してください。
一定範囲内の取り付けであれば届出が不要
エアロパーツの扱いは指定部品扱いとなっているため、適切に取り付ければ届け出などなくても車検に通ります。具体的にどのように取り付ければよいのかといえば、溶接やリベット以外の取り付け方法で装着して一定範囲内であれば合格できるものなのです。
ただし、以下の保安基準を満たす必要があります。
- 5ナンバー車:全長±30mm、全幅±20mm、全高±40mm、重量±50kgまで
- 3ナンバー車:全長±30mm、全幅±20mm、全高±40mm、重量±100kgまで
以上の範囲が保安基準内となります。基本的にこの範囲内にエアロパーツは取り付ける必要があるのですが、実際の車検場では検査官が目視で確認している場合が多く、少し基準を超えている場合でもそのまま合格することもあります。
しかし、確実に車検を通したいのであれば、上の保安基準内に収めるようにしましょう。
一定範囲を超えるなら構造変更の手続きが必要
車に手を加えたことで既定の大きさよりも大きくなってしまったときには、構造変更の手続きが必要になります。これはオーバーフェンダーなどで20mm以上全幅が大きくなっている場合などのことで、このような場合は構造変更申請が必要になります。
なお、構造変更の手続きに関しては陸運局で行ってください。また、1,500円ほどの費用が追加で掛かります。
車高が9cm以下でも合格できる
エアロパーツに関しては車高が低い場合でも合格できます。具体的には材質がウレタン、FRPなどの樹脂製以外であれば5cmまで車高を下げても問題ありません。なお、樹脂製については破損が考えられるので、こちらの対象外になっています。
ただし、これには条件があります。それはエアロパーツにフォグランプやマーカーランプなどの灯火類が付いていないことです。もし、付いていた場合には認められられないので、外さなければなりません。したがって、これらの条件を満たしていれば車高が9cm以下でも合格できます。
車検に合格できるエアロパーツの具体例
どのようなエアロパーツが車検に合格できるのか知るためには、具体例を見るほうがわかりやすいでしょう。そこでここでは、車検に出しても合格できるエアロパーツの具体例に触れていきます。あなたの場合と比較してどうなのかを考えながら見ていきましょう。
社外品のエアロバンパーの場合
社外品のエアロバンパーを付けているのであれば、純正のバンパーと、衝撃吸収力や強度が同等レベルであるものでなければなりません。したがって、あなたの車もこれにあてはまるのであれば、これを満たしているのか確認する必要があります。
また、加えてエッジ部分は半径5mm以上の丸みがある、もしくは消しゴムよりも柔らかくある必要があります。これらを満たしてようやく社外品のエアロバンパーの場合は車検に合格します。
フェンダーは左右合わせて2cm以内の場合
全幅で20mm以上になると構造変更申請をする必要が出てきますが、これが左右のフェンダーを合わせて2cm以内に収まっているのであれば、届け出の必要はないです。そのため、あなたの車が同じような状態であれば、そのままでも問題なく車検に合格します。
しかし、これよりもはみ出ている場合には構造変更申請を忘れずに行ってください。
車検に合格するエアロパーツ取付けの注意点
車検に合格するためにはエアロパーツ取付ける際に2つ注意する必要があります。それは、エアロパーツが確実に取り付けられているか確認すること、また、ひび割れがあるかということです。
前者は問題があると車検に通らないことがあります。また、後者は多少であれば問題ありませんが、ひどければやはり車検に通らない可能性があります。ここでは、これらについて解説します。
確実に取り付けられているか確認する
車検に合格するためには車体に確実に取り付けられ、振動、衝撃により緩みが生じないようになっている必要があります。これに関しては昨今のエアロパーツの取り付け方法が、両面テープになっていることが影響しています。
取り付けに失敗しているケースとしては接着面の下処理ができていなかったり、両面テープの手順を守らずに取り付けた場合が多いようです。したがって、確実に取り付けるためには接着面の下処理をしっかり行って、手順通りに設置しましょう。両面テープなどでしっかり固定することもポイントになります。
多少のひび割れは問題ないことが多い
多少のひび割れの場合には基本的には問題ないことが多いです。ただし、これには限度があり、ひび割れがひどく、割れたエアロパーツが車枠からはみ出てしまっているような場合には車検に通らないことがあります。
これは車枠から割れたエアロパーツがはみ出していることで、走行中に歩行者などに触れた場合に危険だからです。したがって、多少のひび割れでは問題ありませんが、割れたエアロパーツが車枠からはみ出ている場合には、車検には通らない可能性が高いため事前に修理しておきましょう。
車検を通すか買い替えと迷っている場合
車検を通すことを考えたときに、高額な費用が掛かると予想された場合には、買い替えを検討することもひとつの方法です。しかし、買い替えであっても大きな出費が必要なことに間違いないでしょう。
ここでは、車検を通す、または買い替えるのかをどのように判断すればよいのか、また、買い替えの際のポイントについて解説していきます。
年式や燃費から検討する
車検か、買い替えかを判断するためには、乗っている車の年式や燃費から検討するとよいでしょう。あまりにも年式が古い場合や燃費がひどい場合には、年間の維持費が高くついてしまうのでトータルで考えると損をすることもあります。
したがって、このような場合には買い替えを選び、乗っている車は買取業者に売却しましょう。こうすれば、売却した車を元手に買い替えを行えるためお得です。買い替えの出費を抑えるためにも、買取業者を利用してみましょう。
買い替えの場合は買取業者の選択が大事
買い替えの際の買取業者の選択は、慎重に行いましょう。業者によってはサービスが全く違うため、買取価格が高い場合でも、比べてみると実際にはそれほどでもなく、相対的に損をすることもあります。
お得な買い替えを行うためにも、サービス内容が充実した業者を選びましょう。なお、どこに依頼すればよいのか全く分からなければ、「カーネクスト」をおすすめします。
カーネクストでは0円以上の買取保証をしているため、どのような車でも買い替えの元手を作ることができます。また、査定やレッカー代、書類代行などがすべてが無料と、サービスが充実している業者です。迷った際には、カーネクストを利用してみませんか。
車検の後の故障トラブルに注意しよう
車検時にエアロパーツ付きでも条件を満たしていれば、車検に合格することはできます。例えば、フェンダーが左右合わせて2cm以内の場合などであれば車検に合格できるのです。
なお、エアロパーツ取付けの注意点としては、確実に取り付けられているかを確認してください。また、車検を通すか買い替えるかを迷っている場合には、年式や燃費から検討するとよいでしょう。
エアロパーツ付でも車検に合格できるよう、事前に確認しておきましょう。また、買い替えを選ぶ際にはカーネクストを利用して、上手に車を売却しましょう。