車の安全性を保つためには、しっかりしたメンテナンスと共にあらゆる項目チェックを満たしておかなくては運転ができないという法律になっています。車検はただ乗っている車をチェックしてもらうだけではなく、問題個所があれば車検に合格することはできません。
今回は、車のタイヤサイズについて注目していきますが、タイヤサイズを純正ではないものにするなど、好みにカスタマイズしている人は多くいます。そういった人が車検を控えているなら、知っておくべきなのがそのタイヤサイズで車検は通るのかということです。タイヤサイズにまつわる車検知識を徹底解説していきます。
タイヤサイズで車検を通らない3つの原因
車検に通らないタイヤサイズの原因について見ていきますが、原因は全部で3つあります。なぜタイヤサイズによって車検が通らなくなってしまうのか、徹底解説していきます。
タイヤサイズ変更でスピードメーターとの誤差
車検の際、スピードメーターのチェックもあります。スピードメーターは、純正タイヤサイズを基準に設定されているため、タイヤサイズが変更してあると誤差が生じてしまいます。インチアップしてあると、タイヤの1回転で進む距離が増え、スピードメーターの数字より速く走ることになってしまうのです。
車検でのスピードメーターの誤差の確かめ方は、時速40km/hの時の実速度で測定します。この測定で通るか否かは、平成19年1月1日以降の製造車だと時速40Km/hで実速度30.9km/h~42.55km/hです。そして平成18年12月31日より前の製造車なら実速度30.9km/h~44.4km/hまでとされています。
ある程度の誤差は許容範囲とされることが多いですが、タイヤサイズが許容範囲超えていると車検が通らなくなるので注意しておきましょう。
タイヤがフェンダーより飛び出し過ぎ
飛び出しすぎというのは、タイヤの車軸中心を含んだ鉛直面と、車軸中心を通ってそれぞれ前方30度および後方50度に交わる2平面によりはさまる範囲の最外側がタイヤとなる部分のことです。つまり、タイヤがフェンダーから外側への突出量が10mm未満だと外側にはみ出してないとみなされるので、車検が通るという意味です。これまでは、すこしでもはみ出していると車検は通らないとされてきました。
そしてどこが突出していてもOKなのかというと、ラベリングというタイヤ側面に記載されている銘柄、サイズ、ブロック、ホイールリムを保護するリムガードです。しかしリムガードは、ホイールがリムガードからはみ出ているならNGですので注意しましょう。
基本的には突出していても可能な条件があるとはいえ、はみ出しているタイヤ自体が全てにおいて解禁されたわけではありませんので、そこのところはしっかり頭に入れておきましょう。
接触がありハンドルの全切りができない
ハンドルを切った時、フェンダーなどにタイヤやホイールが接触するようならそれは車検に通らないとされています。この原因は、インチアップしている時に起きやすいため要注意です。
それに加え、インチアップしているタイヤだと細身となるので、タイヤのロードインデックス不足だと指摘される場合があります。このロードインデックスとは、タイヤ1本で支えることができる最大負荷能力のことです。
ロードインデックスや純正タイヤサイズは、ドアを開けた時に記載されています。車検の際に、記載事項を見て不足しているか否かチェックされるので、タイヤサイズには気を付けておかなければなりません。
車検が通るタイヤサイズ変更のポイント
車検を問題なく通したいならタイヤサイズをきちんと把握しておくことが大切です。続いては、車検を通すためのタイヤサイズの変更ポイントを解説していきます。
純正品のタイヤサイズを確認
車検を確実に通すなら、純正品サイズなら必ず通ります。ということは、純正サイズもしくは純正サイズに近いサイズならOKということです。純正タイヤサイズは車のマニュアルに記載されているので確認してみましょう。マニュアルに関しては、手元になくて詳しいことが分からない場合は、ディーラーに問い合わせてみることをおすすめします。
そして純正に近いサイズですが、できればプラスマイナス0であることが最も好ましいサイズです。しかしそうはいかないということも考えられるため、プラスマイナスの数値の変化が少ないサイズのタイヤを選びましょう。
タイヤサイズ早見表で対応タイヤを探す
タイヤサイズを変更する場合、タイヤサイズの早見表を活用してください。タイヤサイズがどのくらいなのか、早見表では数桁の数字、番号、アルファベットで表記されており、一目で分かるように作られています。
では、どこでその早見表を見ることができるのかというと、タイヤメーカーやタイヤ販売店などで早見表を提供しています。純正品タイヤのサイズをデータとして入力して車検が通るタイヤや通らないタイヤを確認できるという仕組みです。
荷重に耐えられる空気圧に設定
荷重に耐えられる指数、つまりタイヤが支えることのできる最大負荷能力のロードインデックスが純正品と同等もしくはそれ以上の場合、車両指定空気圧と同じにしましょう。また、欧州規格であるXL規格タイヤの場合、純正品の規格(JATMA規格)と比べた上で対応する空気圧への設定が必要です。
車検に出すか迷っているなら買取がおすすめ
車検のためにタイヤサイズの知識を身に付けることもよいですが、車検に出そうか悩む段階ならば買取がおすすめです。続いては、買取について詳しく見ていきましょう。
高額の査定をディーラーより期待できる
ディーラーと買取業者の違いは、ディーラーでは下取りという形となり、新車購入の際に車代金を割り引いてもらうということが大半ですが、買取業者はディーラーよりも高額査定となる可能性が高く、さらには販路にも差があります。
さらに、ディーラーでは古い車の場合だと値がつかない上に解体費用をとられてしまって損となる場合があります。しかし買取業者は、競合との価格競争もあって高額査定が期待できるということです。もちろんディーラーにもメリットはありますが、高額査定を重視するなら買い取り業者がおすすめです。
買取を依頼するならカーネクスト
買い取り業者も多数存在していますが、おすすめなのはカーネクストです。カーネクストは、レッカー・書類代行といった廃車料が無料で、0円買取保証もついています。
さらには全国で無料査定が可能なのと、世界中で販売しているために販路の広さはカーネクストの特徴ともいえるでしょう。車検ではなく、買取を検討中ならまずはカーネクストで無料査定してみてはいかがでしょうか。
参考:カーネクスト
タイヤサイズは車検を通る範囲で交換
車を所有している人の多くは、内装をはじめ外装にもこだわり、タイヤも好みのものにしていることがあります。もちろん自分好みにカスタマイズすることは決して悪いことではないのですが、そのカスタマイズが車検が通るものかどうかが重要です。すこしでも規定からズレていたりすると車検に不合格になってしまうことがあるのです。
そこで重要なのは、「純正タイヤサイズの確認」、「タイヤサイズ変更するなら適合するタイヤサイズを確認すること」、「荷重に耐えられる空気圧」です。とにかく純正品であれば問題ないのですが、純正品タイヤでないのならそれに近いタイヤを選ぶことが大切ですし、余計な手間をかけないためにも必ず車検が通る条件のタイヤを選ぶようにしましょう。