継続車検なら2年に1回更新が必要で、1回の車検でかかる費用は安くありません。出費は人によって違いますが、高額になり過ぎてお金がないと困る人もいるでしょう。
車検時の負担が大きいなら、コストを下げる工夫が必要です。お金がない場合の対処法を知り、愛車の扱いを賢く決めましょう。
車検時にお金がない場合の対処法
車検費用の捻出が難しい場合は、以下の方法で対処しましょう。
- 翌月以降の後払い対応業者を探す
- 車検費用を分割払いに交渉
- ユーザー車検で費用を最小限に抑える
- 車検に出さずに買い替えを検討
それぞれの方法を上手に使い分けることで、お金がなくても上手に対処できる場合があります。
翌月以降の後払い対応業者を探す
業者によって支払いの期日は異なるため、直近での負担が厳しいなら翌月以降の支払いで対応してくれるものを選びましょう。基本的には車検時当日に支払いが必要ですが、業者によっては柔軟に対応してくれることもあります。
当日対応が基本としながらも、交渉次第で翌月以降に先延ばしにしてくれることもあるため、見積もり時に一度相談してみるとよいでしょう。ただし、先延ばしにできるのも大体1カ月程度が限度で、支払い期限を破ると罰則が待っている場合もあります。
確実に支払える見込みがある場合のみ支払いは先延ばしにしても構いませんが、そうでない場合は問題を先送りにしているだけのため注意が必要です。余計なトラブルを招かないためにも、支払いのプランは明確に考えておかなければなりません。
車検費用を分割払いに交渉
業者によって違いはあるものの、分割払いに対応していることもあります。分割の回数も設定は異なりますが、例えば10万円で5回なら、月々2万円の支払いで済みます。お金はあるものの、一括でまとめて支払うと厳しくなる場合は、分割払いを利用するとよいでしょう。
ただし、分割は非対応の業者があることと、金利分でコスト負担が増えることは理解しておかなければなりません。また、車検に含まれる税金や保険料支払いの法定費用は、現金一括払いしかできないこともあります。
業者によっては一部費用は現金一括となる場合もあるため、支払い方法とその内訳も事前に確認しておかなければなりません。
ユーザー車検で費用を最小限に抑える
そもそも車検は業者に代行してもらうだけではなく、自身で行うことも可能です。自身でやる場合はユーザー車検と言い、少なくとも業者の代行手数料分は安くなるため、コストカットが可能でしょう。
コストを極限まで抑えるなら、自身で点検・整備・消耗品の交換までしなければなりませんが、これらを全てやると大幅なコストカットになります。場合によっては必須の法定費用のみで済むこともあり、10万以上の費用が半額以下になることもあります。
ユーザー車検は手間がかかり、車や車検そのものに関する知識を持っておかなければなりません。中上級者向けの方法ではありますが、コストを大幅に削減できることは覚えておきましょう。
車検に出さずに買い替えを検討
車検費用は変動するもので、車の状態が悪いほど高額になります。そのため、あまりにも費用が高いなら車検の更新をせず、買い替えを選択するのもひとつの手です。買い替えにもコストはかかりますが、車を新しくすることで車検時の負担は抑えられます。
また、古い車を買取や下取りに出すことで資金の調達ができ、売却額次第ではほとんどお金をかけずに買い替えられることもあるでしょう。お金がない場合は買い替えによる負担も大きいでしょうが、購入金額はローンを組んで支払うことも可能です。
買い替えによるコスト負担を抑える方法はいくらでもあるため、車の状態や車検の金額次第では、買い替えを検討してもよいでしょう。
車検費用を分割払いにするには
車検費用は工夫次第でコストカットもできますが、これには手間がかかる場合が多いです。そのため、負担を抑え、かつ手間もかけないなら、分割払いを選ぶのがおすすめです。
分割払いには複数の種類があり、それぞれで特徴が異なります。違いを知って、どの方法を選ぶべきか考えておきましょう。
クレジットカードで分割払い
カード払いに対応しているなら、クレジットカードで分割にしましょう。リボ払いの場合は分割回数を細かく設定できますが、多少金利が乗ってしまうことは理解しておかなければなりません。
金額にもよりますが、大体数千円程度で、これ単体ならそれほど大きな負担にはならないでしょう。注意すべきなのは他にもリボ払いをしている場合で、事前にカードの使用状況を確認しておくことが大切です。
マイカーローンを利用する
銀行やディーラーのマイカーローンも利用可能で、これは金利が低いためおすすめです。ただし、金利が低い分審査は厳しい傾向にあり、場合によっては通らないこともあるため注意しなければなりません。
また、念入りな審査を行う分時間もかかりやすく、利用するなら早めに申請が必要です。有効期間ぎりぎりで手続きをすると、審査待ちの間に車検切れを起こす可能性もあるため注意しましょう。
キャンシングローンで分割払い
消費者金融からお金を借り、返済額を分割払いするのもひとつの方法です。消費者金融ならマイカーローンよりは審査に通りやすく、結果が出るのも早いです。
急いでいる人はこちらがおすすめですが、金利はやや高めになっている場合が多いため注意しなければなりません。
車検切れの車は走れない
車検費用があまりにも高い場合、お金がないと車検の更新を諦めたくなる人も多いでしょう。車検切れ自体は起こしても問題ありませんが、期限切れ以降は更新しないと公道を走れません。車検切れの車は使用が大幅に制限され、扱いに困ってしまうことは理解しておきましょう。
罰則がある
車検が切れていても、故障していないなら走行自体は可能です。しかし、車検切れの状態で公道に一歩でも出ると、その時点で処罰の対象となります。
また、車検切れと同時に自賠責保険の有効期限が切れていることも多いです。自賠責保険切れでの走行も処罰の対象で、車検切れと自賠責保険両方が切れていると、以下の重たい罰則が科せられます。
- 違反点数12点(前歴がない場合)
- 90日間の免許停止
- 1年6カ月以下の懲役または80万円以下の罰金
車検更新のための移動でも、公道の走行は認められないため注意が必要です。余計な制限なく車検を更新するためにも、有効期限内に手続きを終えることが大切です。
車の移動にはレッカー車が必要に
車検切れの車は公道を走れませんし、牽引による走行もできません。そのため、移動させるにはレッカー車を呼ぶ必要があり、余計な費用がかかることは覚えておきましょう。
役所で仮ナンバーを取得するという方法もありますが、申請後数日程度しか使えず、使用後はナンバープレートの返却といった手間もあります。車検が切れても動かす方法はありますが、手間やお金がかかることは理解しておきましょう。
今後の利用頻度を考えて廃車を検討する
車検時にお金がないなら、車を手放すことも考えましょう。これまでの利用頻度を考え、それほど使っていないならこの機に完全に処分するのもひとつの手です。廃車の場合のメリットを知り、車検更新とどちらがお得か考えてみましょう。
現金を手にすることができる
廃車の場合はそのまま買取に出すのがおすすめです。廃車買取なら現金が得られるため、直近でお金が必要な人におすすめです。
また、車検更新の費用も浮き、実質の金銭的メリットは、数十万円に及ぶでしょう。業者によっては車検切れの車でも無料で引き取り、買取対応してくれることもあるため、コストをかけずに売却も可能です。
おすすめ廃車買取業者はカーネクスト
廃車買取業者の中では、サービスの充実したカーネクストがおすすめです。カーネクストは古い車や過走行車、故障車まで全て買取対象です。どのような状態でも0円以上で買取保証をしているため、確実に現金化したい人におすすめでしょう。
また、レッカー引き取りや廃車手続きの代行といった、通常数万円かかるサービスも無料で利用できます。処分時のコストは全く不要で、買取金額がそのまま手元に残ります。また、還付金が発生する場合はそれも還元してもらえるため、損なく廃車できるでしょう。
処分することで収入にすることもできる
車検時にお金がない場合は、無理に更新を考える必要はありません。買い替えや廃車処分の検討もおすすめで、方法次第では出費をなくして収入が得られます。まずは車検費用の削減を考え、それが無理なら手放すことも検討し、よりよい選択をしましょう。