構造変更で車検を受ける方法|必要書類や申請する日などを紹介

車検のノウハウ

自動車が好きな人は、多かれ少なかれ、愛車を改造しているのではないでしょうか。改造すること自体は問題ありませんが、その内容によっては、車検に通らないケースもあります。そして基本的には、構造等変更検査を受ける必要があります。

このページでは、そんな構造等変更検査についてさまざまな角度から解説します。構造等変更検査が必要になるケース、準備する書類や受ける方法、申請する最適な日などを取り上げていきましょう。

車を改造したら構造変更で車検を受ける必要が生じてくる

自動車を大幅に改造した場合、構造変更、正確には、構造等変更検査が必要です。細かい部分の改造であれば、特別な手続きは不要です。違法改造は、車検に通らないだけではなく、ペナルティもありますので、基準をしっかりと理解しておきましょう。

構造等変更検査が必要になるのは

自動車を大幅に改造した際、構造等変更検査を求められます。自動車の大きさや形、燃料などを変更した際、運輸局にて検査を受ける必要があります。

構造変更内容
車の高さ、幅、長さの変更オーバーフェンダーなど
形状の変更オープンカーなど
定員の変更リアシートの除去など
原動機の変更エンジンチェンジなど

こうした大きな改造をしている人は、指定場所に対象自動車を持っていきます。

軽微な改造なら記載変更のみで車検取り直し不要

大幅な改造をしていない場合は、構造変更に該当しません。手続きも、簡略化されています。自動車にパーツをつけた際の長さや重さなどに基準があり、クリアすれば軽微な改造となります。

小型・軽普通・大型特殊
長さ3cm3cm
2cm2cm
高さ4cm4cm
重さ50kg100kg

(上記は、すべてプラスマイナスの数値です。)

こうした自動車の寸法だけではなく、指定されたパーツをリベットや溶接ではないやり方で取り付けた場合も、構造変更にはなりません。

アクセサリー的な自動車パーツルーフ・ラック、エア・スポイラ、オーディオなど
機能的なパーツマフラー、タイヤ、タイヤホイール、エアバッグなど

検査する・しないの話だけではなく、自動車の安全性のためにも、ルールは守りましょう。

違法改造に該当し車検に通らないケース

違法改造車への取り締まりは、強化されている状況です。違反者には、懲役6カ月、もしくは罰金30万円以下のペナルティがあります。

違法改造の部位NG例
バックミラー突起が鋭いなど
窓ガラス定められたステッカー以外を付けるなど
タイヤ車体からのはみ出しなど
ホーンミュージックホーンなど
マフラー切断など
フォグランプ白や黄色以外など

こうした違法改造に該当しないように、自動車の改造には注意しましょう。

構造等変更検査を受けるには

構造等変更検査には、必要な書類があり、事前予約もしなければなりません。検査を通れば、新たな車検証などを発行してもらえます。書類は、事前に準備する物と当日に用意する物に分けられますので、手続きがスムーズに進むように内容を頭に入れておきましょう。

構造等変更検査を受ける際の必要書類

構造等変更検査を受ける前に用意しておく書類はさまざまあります。

事前準備するもの内容
自動車検査証基本的には車内に収納している
自動車損害賠償責任保険(共済)証明書有効期限が切れていないもの
点検整備記録簿点検は後でも可能
印鑑代理人が行く時は委任状が必要

当日でなければ、入手できない書類もいくつかあります。

当日用意するもの内容
自動車検査票検査結果が記載される
申請書氏名などを記載する
手数料納付書印紙を貼る
自動車重量税納付書印紙を貼る

自動車重量税は、検査後に決まります。また、手数料納付書の金額は、車種などによって変わります。

車両検査を受けるには事前の予約が必要

自動車の検査を受ける際は、必ず事前に予約しておきましょう。電話で予約可能ですが、対応できる時間や曜日が限られています。

国土交通省の「自動車検査インターネット予約システム」であれば、オンライン予約が可能であり、しかも24時間利用できます。電話する時間が取れない人は、インターネット予約システムを利用しましょう。

車検当日に書類一式を提示し受付し検査を受ける

検査に問題がなければ、すべての書類を提出し、新しい車検証を受け取りましょう。万が一、車検に通らなかった際は、再度の検査も可能です。検査した日から2週間以内ならば、不合格部分のみ検査します。

2週間を超えてしまうと、通常の検査のように、はじめから各項目を点検しますので、時間がかかってしまいます。なるべく早めに再検査しましょう。

構造変更は車検満了日の前に計画的に行う必要がある

構造等変更検査を行った場合、残っていた車検期間がなくなります。そのため、満了日近くに申請すれば、有効期間が無駄にならないでしょう。15日前程度にカスタムすることがおすすめです。

構造変更申請をすると車検の残りが抹消される

構造等変更検査によって車検は更新されます。そのため、改造後にすぐに構造等変更検査を受けると、残りの車検有効期間が抹消されてしまいます。

費用面にも、もちろん影響がありますので、満了日近くを狙って、構造等変更検査を受けましょう。自動車や税金の種類によっては、日割りの還付金がありませんので、注意が必要です。

カスタムするなら車検日の15日前位がベスト

構造変更の申請から審査結果の連絡までは、10日程度かかります。結果を待っている間に、車検が切れてしまうリスクを考えると、15日前程度が自動車改造のベストな時期です。

申請やカスタムは、計画的に行うと、効率よく検査を通せるでしょう。車検切れした自動車は、公道の走行が不可であり、万が一走らせた場合、免停などの処分があります。

車検を通すか買い替えと迷っている場合

自動車を持っている人は、車検を受けることが必須ですが、車の状態によっては、買い替えも検討しましょう。買い替える場合は、業者選びが非常に重要です。

年式や燃費から検討する

今乗っている自動車の燃費が悪かったり、年式が古かったりした場合、維持するためのコストが高くなりがちです。そのため、長期的に考えれば、買い替えの方が得することもあるでしょう。

また、自動車は、日に日に価値が下落してしまうので、早めに手放した方が高値で売買可能です。自動車の状態をチェックして、車検を通すのか買い替えるのか判断しましょう。

買い替えの場合は買取業者の選択が大事

買い替えを決断した際、買取業者選びは重要です。業者によって、買取価格やサービス内容が異なるからです。おすすめしたいのは、カーネクストという業者です。

どんな自動車であっても、0円以上の買取保証をしてくれるサービスがあり、廃車に関するレッカー代や解体費用などもすべて無料です。査定も費用をかけずに受けられます。

構造変更は安全基準の範囲内で行い車検に備えよう

自動車を改造している人は、構造等変更検査を受けなければならないのか、事前にチェックしましょう。違法改造にはペナルティがあります。しかしながら、マフラーやタイヤなど細かいパーツの改造であれば、特別な申請は不要なケースもあります。大幅な改造には、注意してください。

また、構造等変更検査は車検期間が更新されてしまいますので、車検満了日の前に計画的に行い、有効期間を抹消しないようにしましょう。

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