車検と排気量に関係性はあるのか|知っておくべき基本事項

車検のノウハウ
Mechanic man holding clipboard and check the car

車検は避けては通れない道ですが、何かと高額になってしまう費用は、どのように計算されているのでしょうか。どんな人でも同じ金額ではないため、何か車と関係があることは間違いありません。

そこで気になるのが「車の排気量」です。この排気量が、車検費用と関係してくるのかどうか、今回はそこに注目して徹底解説していきます。

車の車検費用と排気量の関係

車検にかかる費用は、車によってさまざまで、誰もが同じ金額ということではありません。それは、車の排気量と何か関係してくるのでしょうか。その関係性について、詳しく見ていきましょう。

車検費用と排気量は関係ない

車検費用は、車検を頼むディーラーや業者によっても金額は異なります。一般的には、排気量が大きい車だと車検費用が高くなる傾向にあるといわれていますが、実際に排気量が違うから、車検費用が高いということではありません。

実は排気量ではなく、車両重量が影響を与えているのです。車体の重さが重くなるほど、費用が高額になりますが、その理由は法定費用に含まれている重量税が、車両重量によって細分化され、重くなるほどに重量税が高くなるためです。

では、なぜ「排気量が関係あるのでは」と考えられてしまうことがあるのでしょう。それは、排気量と車両重量は比例関係なので、排気量が多い車は、必然と車両重量も重い車になるためです。そういったところが、車検費用と排気量が関係していると、間違えられやすい原因だといわれています。

軽自動車のみ車検費用の計算は別枠

昭和24年7月に、軽自動車の規格が初めて制定され、現在では排気量660cc以下、全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下の三輪または四輪が、軽自動車と細かく決められています。

そんな軽自動車は普通自動車とは異なり、軽自動車だけの費用が設定されています。例えば、ディーラーで車検をする際の費用例が、以下の通りです。

法定費用車検基本費用
普通自動車47,500円~50,400円~
軽自動車33,070円~34,020円~

法定費用というのは、法律に決められている車種ごとの費用のことで、どこの業者であっても金額は変わりません。車検基本費用は、点検費用などの手数料のことです。軽自動車は普通自動車とは違い、少し安くなっていることが分かります。ほかにも、自賠責保険の保険料も軽自動車の場合、普通自動車よりも多少安くなります。

排気量の大きさでパーツ交換費用は変わる

車検の部品交換費用は、車検の業者によっても変わります。何より排気量が大きい車は、高い部品を使用していることがあるので、部品交換費用にも変動があります。まずは軽自動車、普通自動車の3ナンバー、5ナンバーで比較してみましょう。

軽自動車普通自動車
(3ナンバー)
普通自動車
(5ナンバー)
整備費用8,500円15,000円10,000円

普通自動車の3ナンバーと5ナンバーの違いは、排気量や車全体の大きさの違いです。5ナンバーよりも、排気量や大きさが大きいのが3ナンバーです。そう考えると、上記の表で3ナンバーのほうが費用が高くなる理由が分かります。また、高級車は高級なだけあって部品も高額です。部品交換に関しても、高級車は高額になるということを覚えておきましょう。

自動車税は排気量別で支払い費用が決定

車には維持費がかかりますが、その中の一つに自動車税があります。自動車税は毎年支払い義務がある地方税の一つで、車検のない年であっても必ず支払いをしなくてはいけません。

自動車税は、車の排気量によって金額が決められています。総排気量が1Lの自家用車なら29,500円程度、6Lの自家用車なら11万1,000円程度とされています。1000~4500ccまでは、500ccごとに税率がアップする仕組みで、エコカーの場合は減税されます。

バイクなら排気量で車検の有無まで変わる

こちらでは、バイクの排気量に関して見ていきましょう。バイクも排気量はさまざまですが、実は排気量によって、車検費用が変わるという話の前に、車検があるのかないのかが違ってきます。

250ccまでのバイクは車検なし

排気量が250ccまでのバイクの場合は、車検はしなくてもよいとされています。250cc以下のバイクというと、50cc以下は「原動機付自転車」、50cc超え125cc以下は「第二原動機付自転車」扱いになり、125cc超え250cc以下は「軽二輪」扱いです。

道路運送車両法によって、検査対象外軽自動車とされていますが、日々のメンテナンスを怠っていると、運転に支障が出る可能性があるので注意しておきましょう。

排気量が上がっても車検の費用は変わらない

ディーラーで車検をする場合、法定費用に加えて整備工賃や部品代、代行手数料がかかるので、40,000円程度の費用がかかります。トータル金額では、60,000円はかかると考えておきましょう。

自分で陸運局持ち込んで手続きする「ユーザー車検」の場合は、法定費用のみなので、大体20,000円程度と考えておきましょう。また、400ccや750ccのバイクであっても、車検費用に変化はありません。重量税に関しては、初年度からの年数で変わりますが、詳しくは以下の通りです。

新車登録5,700円(3年分)
初年度登録より13年未満3,800円
初年度登録より13年以上~18年未満4,600円
初年度登録より18年以上5,000円

新車購入の場合は、初めての車検まで3年あるため、新車登録のときは3年と記載しています。初回車検以降は、年数ごとに金額も増えていきます。

車検に出すのを迷うなら買取を考えよう

車検は必ず受けなくてはならないので、いくら安く済ませたいと考えていても、ある程度の費用はかかると考えておきましょう。しかし、車検に出すこと自体で悩んでいる場合は、買取という方法もあります。続いては、買取に関して解説していきます。

車検の費用は古い車体ほど高い

車検時に支払う重量税は、新車購入時から13年を経過すると上がってしまうため、13年以上経過している車の車検費用は、高くなる傾向にあります。さらに、古い車は劣化も進んでいるので、部品交換が必要な箇所も増えています。交換箇所が多ければ、その分車検費用も高額になるでしょう。

また、現在の車の価値よりも、車検費用のほうが高くなることも考えられます。その場合、車検を通すよりも買取して、次の車の購入資金に充てたほうが得策のケースもあります。

買取業者への依頼はカーネクストがおすすめ

車検を通さずに買取にするなら、カーネクストがおすすめです。カーネクストは0円以上の買取保証付きで、レッカー代や書類代行なども、すべて無料で受け付けてくれます。さらには買取査定も無料、そして世界に販路を持つこともカーネクストならではです。ぜひ、車の買取業者はカーネクストを選んでみてください。

車検の費用は重量や古さで計算

車検の費用は排気量とは関係なく、車体の重量と古さで決まります。排気量と関係あると勘違いされてしまうのは、重量と排気量は比例関係にあるためです。しかし、重量と古さが判断基準なので、しっかり覚えておきましょう。

また、新車時から13年超えになると、自動車税や重量税がアップします。重量税は車検時に支払うので、古い車は高くなるいうことです。自動車税は排気量によっても変わり、排気量が多いほどに払う税金は高くなります。あまりに古い車や排気量が多い車は、買取という方法もあることを知っておきましょう。

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