車検は自分で通すことも可能|ユーザー車検のやり方を解説

車検のノウハウ

車検は業者に依頼して行う人が多いでしょうが、実は自分でやることも可能です。自分でやる場合はユーザー車検と呼ばれ、業者に依頼する場合とは手順が異なります。

やったことがない人には難しく感じられるでしょうが、実際にユーザー車検を活用している人もいます。ユーザー車検とはどのような魅力があるのか、やり方も含めて知っていきましょう。

自分で車検を通すユーザー車検のメリット・デメリット

ユーザー車検は自分で通す車検とまでは知っていても、実際のどのような魅力があるかを知らない人は多いでしょう。ユーザー車検は業者に依頼する場合とは違った魅力があり、メリットも存在します。ただし、良い面ばかりではなく、デメリットも存在するため注意しなければなりません。

誰しもにおすすめできる方法ではないため、メリット・デメリットの両方を知り、自分にとってどちらにウエイトがあるかを考え、活用することが大切です。

ユーザー車検のメリット

車検費用が大幅に抑えられることは、ユーザー車検最大のメリットです。通常車検時にかかるのは「法定費用」「車検基本料」「事前・予備整備費用」の3つが挙げられます。車検基本料は業者ごとに違いますが、1~4万円程度かかることが多く、ユーザー車検ならこれを削減できます。

また、簡単な整備を自分でできる場合、さらに事前・予備整備費用も削減可能です。上手くいくと、法定費用だけで済み、最低価格で車検が更新できます。車検までの準備を自分でやることで、愛車への理解も深まり、車の知識を身につけたい人にもおすすめでしょう。

ユーザー車検のデメリット

自分でやる分安く済むのはユーザー車検のメリットですが、反面手間がかかりやすく、難易度が高いのがデメリットです。ユーザー車検では、車検の予約から検査まで全て自分でやらなければなりません。検査場は平日の昼間しか空いておらず、そもそもこの時間に予定が付かない人には難しいでしょう。

また、車の知識がない場合は、事前整備を業者に依頼しなければならず、結局費用が高く付くことも多いです。

事前整備は業者に任せ、検査のみ自分でやるという方法もありますが、この場合は金銭的なメリットが薄れてしまうことは覚えておきましょう。メリットを最大限に享受しようと思うと、難易度が上がってしまう点もデメリットのひとつです。

ユーザー車検はこんな人におすすめ

向き不向きのあるユーザー車検ですが、おすすめできるのは「コストを下げたい人」「車の知識を身につけたい人」でしょう。とにかく手間をかけたくない人、コストを度外視でも整備の品質を求めたい人は、業者に依頼したほうが納得した仕上がりになります。

基本的には何でも自分でやりたい人向けで、少しでも楽にやりたい人は業者を利用したほうが、結果的にコスパが良くなりやすいです。業者を利用する場合でも、依頼先次第で費用の削減は可能なため、手間に感じるなら無理にユーザー車検を選ぶ必要はないでしょう。

ユーザー車検の受け方

ユーザー車検は難易度が高いですが、必要以上に難しく感じてしまうのはやり方が分からないからでもあります。

正しい手順や、受け方を知っているなら、検査自体はそれほど複雑ではありません。ユーザー車検を受ける際には何が必要なのか、手順を含めて知っておきましょう。

ユーザー車検を受ける際の必要書類

ユーザー車検の際には、以下の書類が必要です。

  • 車検証
  • 自動車損害賠償責任保険証明書
  • 自動車税納税証明書(継続検査用)
  • 使用者の認印
  • 自動車検査票
  • 自動車重量税納付書
  • 継続検査申請書
  • 定期点検整備記録簿

事前に準備が必要なのは、車検証から印鑑までで、自動車検査票以下の書類は当日窓口で受け取れます。また、定期点検整備記録簿をすでに作成している場合は、忘れず持参しましょう。書類に少しでも不備があると、後日出直しで二度手間がかかるため注意しなければなりません。

ユーザー車検を受ける際にかかる費用

検査当日には法定費用を支払わなければならないため、最低限の現金は持参しましょう。法定費用は「重量税」「印紙税」「自賠責保険料」の3つに分けられます。重量税は車の重さによって違い、軽自動車なら5,000円、普通自動車なら2~4万円程度です。

印紙税は検査手数料で、車種によって1,400~1,800円と若干の違いがあります。自賠責保険料は、24カ月の場合、軽自動車25,070円、普通自動車で25,830円です。最低でも3万円程度はかかるため、ある程度まとまった金額を用意しておいたほうが良いでしょう。

ユーザー車検を受けられる場所

ユーザー車検はナンバープレートを管轄する住所以外のどこでも受けてよく、全国で受けられます。ただし、普通自動車は運輸支局、軽自動車は軽自動車検査協会の検査場と場所が異なるため、間違えないよう注意しなければなりません。

場所を間違えてしまうと、整備済みの車、必要書類を完璧に用意していても、受け付けてもらえず、後日出直しとなります。

ユーザー車検を受ける流れ

ユーザー車検を受けるには、事前に車の整備を行い、必要書類を用意します。それらの準備が整った上で、検査場の予約を行いましょう。予約は普通自動車はネットのみ、軽自動車はネットと電話の両方が利用できますが、14営業日後までしか取れないため注意が必要です。

予約日当日は、車を検査場に持ち込み、書類の提出と費用の支払いを行います。その後検査をし、適合なら車検証の交付、不適合なら再調整してもう一度検査です。当日直せるならそのまま続けて受けられますが、すぐに直せない場合は後日予約を取り直さなければなりません。

車検を通すか買い替えか迷っている人は

車検の更新は初回で3年、以降2年ごととサイクルが決まっています。そのため、車検時期に合わせて、買い替えを検討する人もいるでしょう。

実際に車検更新は買い替えを考えるのに適したタイミングであり、これをひとつの区切りと考え、手放すのもおすすめです。車検の更新と買い替えのどちらにすべきか迷っている場合は、意思決定の明確な指標を持つことが大切です。

どちらがお得か考えよう

車検と買い替えで迷うなら、よりお得なほうを選ぶことが大切です。車検更新の場合は安い費用で継続して利用できるのがメリットです。しかし、更新に手間がかかったり、車の状態次第では費用が高くなる場合があるのはデメリットでしょう。

反対に買い替えの場合、初期費用が高いのはデメリットですが、購入後の維持費が抑えられるのはメリットです。また、車検の費用もかけずに済むため、費用が抑えられる場合も多いでしょう。車検時にかかる費用は、方法や車の状態によって異なるため、まずは見積もりを取り、金額を見てから決めるのもおすすめです。

買い替える場合は最適な買取業者を選ぼう

買い替えの際には、どの業者を利用するかが重要です。買取でおすすめなのは、カーネクストです。どのような状態でも0円以上で買い取ってくれるため、資金化しやすいのが特徴です。古い車から故障車まで買取で対応してもらえ、処分の費用もかかりません。

また、処分に関するサービスが充実しており、車両の引き取りから廃車手続きの代行まで無料なのも、魅力のひとつでしょう。

参考:カーネクスト

ユーザー車検に挑戦しよう

自分で行うユーザー車検は手間がかかるものの、業者に依頼しない分費用は安く済みます。車検時には数十万かかることも少なくないため、費用を削減したい人にはおすすめです。

車検は継続だと2年おきに必要で、高いコストがかかるため、ユーザー車検に挑戦して、少しでも費用の削減を目指しましょう。

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