車検を行った後に車が故障することは、部品の摩耗のタイミングが悪ければ起こってしまうことです。というのも車検は確認作業であり、点検修理ではないからです。しかし、実際に起こってしまえば事故に発展するなどトラブルを生むこともあります。
そこで今回は車検後の車の故障がなぜ起こるのかや、故障をしていても車検には通るかなどを詳しく解説していきます。トラブルにならないようにしっかりとその理由を理解してください。
なぜ車検したのに故障してしまうのか
せっかく少なくないお金を払い車検を行ったのにも関わらず、車検後に故障してしまうことはあり得ることです。人によってはやはり納得いかない人もいるでしょう。
ここでは、そんな車検後の故障がなぜ起こってしまったのかを解説していきます。理由を知って、車検を行う意味などしっかり理解しましょう。
車検は確認作業であり点検修理ではない
車検とは点検修理ではありません。あくまでも「車が公道を走行するための保安基準を満たしているか」を見る確認作業を行う為の検査なのです。
そのため、パーツが摩耗していても上を満たしているのであれば点検などは行われません。したがって、車検と点検修理は別のものであると正しく認識してください。
車検後だからコンディションが万全とは言えない
車検と点検修理は別物なので、車検後だからコンディションが万全であるとはいえません。これは車検では車のすべてのパーツを確認しないからです。
確認していないパーツが不具合を起こすこともあり、車検後でも整備が必要です。また、どの箇所が問題あるのかも見抜けないため、消耗して劣化した部品などがあれば車検後のタイミングで故障につながることもあります。したがって、車検後であっても故障は起こります。
車検時に法定点検などを実施している場合には
パーツの摩耗などが原因で、車検後に故障が発生することはありえます。ただし、ディーラーや整備工場などで車検の他に、24カ月点検や12カ月点検などの法定点検や整備をしてもらった場合にはちょっと話が違います。
この場合には「整備記録簿」を確認して、故障箇所が整備や修理をしてもらった箇所であるのか確かめてください。もし、これらが合致していれば整備不良であるかもしれません。その場合には業者にその旨を伝えて対応を求めてください。
もちろん整備不良でないこともあり得るので、決めつけることはないようにして尋ねましょう。
車検前に故障している箇所があっても車検は通るの?
車検後に故障することは、タイミングが悪ければ考えられます。一方で、車検前に故障している箇所があっても車検は通るのか気になりませんか。
車検についてよく知るためにも、この疑問について詳しく解説していきます。どんな場合の故障で車検に通るのか、また通らないのかを把握してください。
エアコン故障など検査項目外の場合は車検に通る
車検にはたくさんの検査項目があります。車のヘッドライトが正しく点灯するかや、ウィンカーに問題がないかなど調べられます。ただし、中には検査項目に入っていないものもあります。
例えばエアコンの正常か異常かという判断は、検査項目に入っていません。そのため、こちらが故障していたとしても車検には通ります。
エアコンの場合には、夏場などに熱中症のリスクを上げる程度の問題しかないかもしれませんが、その他の場合では基本的に故障している箇所を放置しておくのはよくありません。なぜなら、そのままにしておくと事故につながりかねないからです。
車検に通る通らないの前に故障個所があれば、早めに修理する必要があります。
車検に不合格になる可能性が高い車の故障
車検は、「車が公道を走行するための保安基準を満たしているか」を確認するものです。したがって、この保安基準に該当している部分が故障していれば不合格になる可能性が高いです。
具体的には、ランプ類の破損、バンバーが外れかかっている、サスペンション部分が壊れている、フロントガラスの破損などがこれにあたります。これらの故障がある場合には車検に通らないことが考えられるので、事前に自身で交換するか修理業者に依頼しましょう。
故障によるトラブルを防ぐためには
車のどこかが故障を起こせば、場合によって事故の原因となり命の危険に陥ることもあります。そのようなトラブルに発展しないためにも、日頃から故障を防ぐようにしましょう。
ここでは、故障を起こさないためにどうすればよいのか、また故障が起こってもトラブルにならない方法を解説します。故障を防ぎ、トラブルを未然に防ぐ方法を知りましょう。
日頃から点検整備をしっかり行う
そもそも車の部品というものは消耗品です。乗っていればさまざまな部品、オイルなどが摩耗や劣化、損傷などして不具合が生じるものなのです。したがって、定期的な点検整備ば不可欠であるといえるでしょう。
故障によるトラブルを防ぐためにも、日頃から点検整備をしっかり行うようにしてください。
点検整備の際に保証をつけてもらう
どんなに手入れや点検装備をしても故障をしてしまうこともあります。そのため、故障してもすぐに修理できるようにしておきましょう。
これに関しては点検整備の際に保証をつけてもらうのがよい方法です。そうすれば車検整備により起きた不具合に関しては保証をしてもらえます。ただし、これを行う上では注意すべきポイントがあります。
実は保障内容に関しては業者によっても異なるので、事前にしっかり確認しておくことが大切です。内容としてよくあるのは期間が1年といったものや、走行距離が1万kmといったもの。どのように車を使っているのかは人によって異なるので、あなたに適した保証を付けるようにしてください。
車検を通すか買い替えと迷っている場合
車検が迫ってくるとまずは車検を通すことを考えますが、場合によっては買い替えも検討してみましょう。ここでは車検を通すか買い替えるかを迷っている場合に、その判断基準とポイントを解説していきます。どちらがお得になるのかを見極めて、適切な判断をしましょう。
年式や燃費から検討する
車検を通すか買い替えを行うかを判断するには、年式や燃費から検討していきましょう。例えば、年式が20年前のものであるなど明らかに古い場合や、現在の車に比べて燃費が著しく悪い場合には買い替えを検討してください。
燃費が悪い場合、年間の維持費が高くついてしまうので、買い替えの方がお得なことがあります。したがって、年式が古い、燃費が悪い場合は買い替えを検討し、今乗っている車を買取ってもらいましょう。売却した車のお金を元手にして、買い替えもできるためお得です。
買い替えの場合は買取業者の選択が大事
車検を通すのではなく、買い替えを選んだ場合には買取業者の選択が大事です。なぜなら、業者によって行っているサービスが異なっており、これが実質の買取額に影響するからです。
例えばある業者の買取額が一番高かったとしても、よく比較してみるとサービスの差で他社の方が実質の買取額が高い場合があります。もし、それを知らずに前者の業者に依頼してしまえば、結果として損をする場合もあります。
そのため、買取業者はサービス内容が充実した業者を選ぶようにしてください。どのような業者にお願いすればよいのかわからい場合は、「カーネクスト」がおすすめです。
カーネクストでは、0円以上の買取保証をしており、さらに査定やレッカー代、書類代行が無料となっています。サービスの充実しているカーネクストを利用して、上手に車を売却しましょう。
参考:カーネクスト
車検の後の故障トラブルに注意しよう
車検は、確認作業であり点検修理ではありません。そのため、車検の後に故障してしまうことも考えられます。そのため、車検前に故障している箇所があっても、保安基準に該当していなければ車検は通ります。さらに、故障によるトラブルを防ぐためには、日頃から点検整備を行っておくことが大切です。
また、車検を通すか買い替えるかを迷っている場合には、年式や燃費から判断しましょう。くれぐれも車検の後の故障トラブルには注意してください。問題が起こった場合には、すぐに対処しましょう。