車検でのバンパーの検査基準とは|押さえるべき注意点を解説

車検のノウハウ

バンパーというと、新米ドライバーのときには車庫入れの際などに、よく擦ってしまう部分です。傷ができた際などは、すぐに修理することが望ましいのですが、そのままにしている人もいるでしょう。しかし、そのように放置したままで車検に出してしまうと、不合格になることも。

今回は、車検でのバンパーの検査基準や、車検での合否に関わるポイントを解説していきます。ぜひ、問題なく車検に合格できるように、しっかりとした知識を得てください。

バンパーの役割

車についているバンパーとは、車体の前後についているパーツのことです。名称としては、車体前方のヘッドライトとフロントグリルの下にある、前に出ている部分を「フロントバンパー」といいます。また、車体後方のテールランプとトランクの下についていて、後ろに張り出た部分を「リアバンパー」と呼んでいます。

主な役割としては、何かに衝突した際にエンジンや車、ドライバー、同乗者を保護する役割があります。また、万が一事故が起こり、人とぶつかった際には、その衝撃をやわらげる役割も持っています。

車検とバンパーの関係

それでは、気になる車検とバンパーの関係について解説していきます。ここでは、車検でどのような基準があるのかと、注意すべき点などを解説します。特に、どのような場合に車検に落ちるリスクがあるのかについては、しっかりと理解してください。バンパーが理由で、車検に落ちることがないようにしましょう。

車検での明確な基準値はない

例えばヘッドライトの場合、ビームがしっかり届くのかなど、細かい基準で検査されます。一方でバンパーの場合は、バンパー自体に対して基準になる検査項目はなく、車検での合否は、検査官の主観による外観検査によってなされます。

基本的に、純正バンパーであれば車検は問題なく通るものなのですが、バンパーが破損しているなどして、安全性に問題があると判断された場合には、通らないこともあります。

歪みや交換で車幅が変わる場合は注意

経年劣化による歪みが広がった場合、または純正品以外のバンパーに交換する場合には、車幅が変わることに注意が必要です。これは、バンパー自体には明確な基準がありませんが、車幅については基準があるためです。

したがって、車の車幅に変化があれば、そのままでは車検に通らないことがあります。こちらに関しては、基本的に±20mmまでは何の問題もありません。ただし、±20mmを超えている場合には、「構造変更申請」というものが必要となります。そのため、一度車を確認してみて、申請が必要なのか調べてみましょう。

へこみは修理をしたほうがよ良い

もしバンパーにへこみがある場合には、修理したほうが車検に受かりやすくなります。なぜなら、バンパーにへこみがあると、歩行者の安全を確保できないと判断され、不合格になりやすいためです。

なお、小さなへこみなら車検に通ることもありますが、合否ラインは検査官の主観によるので、修理をしたほうが確実でしょう。そうすれば、バンパーのへこみが原因で車検に受からないことはありません。

変形して突起している場合は車検に通らない

車検では、バンパーに小さなへこみなどがあっても、検査官によっては合格することもあります。一方で、バンパーが変形して鋭く突起している場合には、受からないことが多いです。

これは、法令によって「車は鋭い突起を有してはならない」という決まりがあるためです。万が一、事故になった際に、鋭い突起が歩行者に触れた場合に、どのような結果を招くことになるのかを考えてみると、この危険性がよくわかるでしょう。

そのため、事故になった際でも歩行者の安全性を確保するために、こちらは法令によって定められています。もしバンパーが損傷で変形し、はみ出したり突起したりしている場合は、修理しておきましょう。

バンパーの関連項目で落ちる可能性がある

仮にバンパーに問題がなかった場合でも、バンパーに関係することによって、車検に受からないことがあります。例えば、バンパーの損傷と一緒にマフラーも損傷したことで、排出ガスの基準に適さなくなってしまうケースがあります。また、バンパー損傷の衝撃でエンジン内部も損傷し、オイルが漏れてしまった場合など。

事故によってバンパーが損傷すると、これらのようなトラブルが発生し、そのまま車検に出すとバンパーの関連項目で落ちる可能性があります。そのため、バンパー周辺で問題が起こってないか、車検前に確認しておきましょう。

排出ガスの基準に適さない

バンパーを損傷した場合には、同時にマフラーも損傷することがあります。この場合は損傷によって排出ガスに影響を与える可能性があります。

排出ガスの保安基準は、COは1%以下、HCは300ppm以下となっていますが、損傷でこれ以上の数値が出てしまえば、車検は不合格になるでしょう。したがって、マフラーに問題がある場合には修理するなどして、対処してください。

下回りのオイル漏れ

車検の際に、車のオイルが漏れていると不合格となってしまいます。基本的には、オイル漏れの原因の多くは、エンジン内部の部品の劣化によるものなのですが、事故などの衝撃によっても、部品が損傷して起こることがあります。

そのため、事故に遭いバンパーが損傷してしまったときには、オイル漏れにも注意しましょう。なお、車検では下回り検査で、検査官が目視でエンジンルームをチェックして、オイル漏れを確認します。ごまかしは一切きかないので、問題があれば修理しましょう。

マフラーの形状が変わる

事故に遭ったことでマフラーの形状が変わり、はみ出している場合には車検に落ちてしまいます。なぜなら、この場合はバンパーと同じく車幅が変わってしまい、突起物とみなされる場合は車検に通らないためです。

事故の衝撃などで、形状が変わってしまった場合は、車幅に影響を及ぼしていないか、はみ出していないかなどに注意しましょう。そして、問題があれば修理してください。

車検を通すか買い替えかで迷っている場合

乗っている車を車検に通すために、バンパーやその周辺の部品を修理することを考えたものの、高額な修理費用になりそうな場合。いっそのこと、買い替えてしまおうかと思う人もいるでしょう。ここでは、そんな車検を通すか買い替えかで迷っている場合に、どう判断していけばよいのかを解説していきます。

年式で検討する

車検を通すか買い替えかで迷っている場合には、車の年式で検討するとよいでしょう。年式が古い車は、部品交換や整備費用が高くなり、維持費がかさんでしまいます。

また、新車登録から13年経過した車は自動車重量税が高くなり、その後も乗り続けると、さらにもう一段階高くなってしまいます。以上のように、古い車は乗り続けると、維持費や税金などが高くなってしまうデメリットがあります。これらを考えたうえで検討していけば、自ずと答えは出るでしょう。

買い替えの場合は買取業者の選択が大切

検討した結果、買い替えを選んだ場合には、買取業者の選択が大切です。買取業者によって行っているサービスが異なるので、よりあなたにとってお得なサービスを行っている業者に、依頼することが望ましいです。

なお、サービス内容で比較してもよくわからなかったときには、「カーネクスト」を利用することをおすすめします。こちらであれば0円以上の買取保証を行っており、査定・レッカー代・書類代行が全て無料という破格のサービスを行っています。こちらに依頼すれば、きっと満足のいく買取ができるので、一度利用してみてください。

万全の状態で車検を受けよう

バンパーは何かに衝突した際に、エンジンや車、ドライバー、同乗者などを保護する役割を持った部品です。また、車検では明確な基準値はなく、検査官の主観によって判断されます。

なお、バンパーにへこみなどがあると不合格になることがありますが、バンパーの周辺に問題があった場合でも、不合格になることがあります。そのため、問題があれば適切に対処するようにしましょう。これらの注意点をしっかりと踏まえ、万全の状態で車検を受けてください。そうすればバンパーの問題で車検に受からないことはないでしょう。

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