車に継続して乗り続けるには、一定期間ごとに検査を受けて車検を更新しなければなりません。車検の更新期間は、一般的な乗用車なら新車購入時の初回検査で3年、以降2年ごとに更新が必要です。使用を中断しなくても良いように、いつまでに車検を受けるべきかを知り、適切なタイミングで更新しましょう。
車検はいつからいつまでに受けるべきか
車検を更新する際はタイミングが重要で、時期を間違えると損をする可能性があります。いつからいつまでに受けるのが良いのか、適切なタイミングを知っておきましょう。
満了日の1カ月前から受けるのが基本
車検は有効期間の満了日の、1カ月前に受けるのが基本です。車検を受けると検査を受けた日から2年間が有効となりますが、満了日1カ月前の場合は、満了日から起算して有効期間が設定されます。
例えば4月15日が満了日の場合、満了日当日に受けた場合でも、1カ月前に受けた場合でも、次回の満了日は同じです。
車検は事前準備や申請にも時間がかかることが多いため、1カ月間の間に受けられるよう、逆算して準備を進めておくと良いでしょう。
前倒しで車検をすることも可能
車検は満了日の1カ月前に受けるのが基本ですが、さらに前倒しで受けることは可能です。車検が受けられる時期は決まっているわけではなく、業者に依頼する、あるいは自身でユーザー車検を行うことで更新できます。
ただし、1カ月以上前倒しで行う場合は、更新した日から起算して、次回満了日が設定されます。残っていた分の有効期間は抹消され、その分損になるため、無理に前倒しにする意味はないでしょう。
満了日ギリギリの車検には注意
満了日当日に車検を受けても問題ありませんが、ぎりぎりのスケジュールを組むのはおすすめできません。車検を受ける場合、検査日に必ずしも適合の判定が出るとは限らず、不適合となって後日受け直しになる場合もあります。
保安基準に適合させるためには、事前のメンテナンスも必要で、満了日ぎりぎりから準備をすると間に合わないことが多いです。せっかく1カ月の猶予があるため、わざわざぎりぎりに行うメリットはないでしょう。早めから準備し、満了日には検査を終えている状態が望ましいです。
混雑する期間は早めの予約をする
車検を受けるには予約が必要です。満了日を超過しないためには、早めに予約することを心がけましょう。特に業者に依頼する場合は時期に注意が必要で、年度末にかけては忙しい場合が多く、車検の予約も取りづらいです。
年度末は廃車の手続きを業者に依頼する人が増え、そちらの対処に追われることも少なくありません。車検時期は人によって違い、中には運よく業者の閑散期に更新できる人もいるでしょう。更新時期は人によって違いますが、車検以外の手続きが重なる時期は、予約が取りづらくなることは理解しておかなければなりません。
満了日を過ぎると車検切れになる
満了日を過ぎると車検切れになり、この状態で公道を走ると処罰の対象となります。車検が切れの場合、業者や検査場に持ち込む用途でも、公道を走るのは禁止されているため注意しましょう。車検切れで公道を走ると、違反点数が6点、6カ月以下の懲役か30万円以下の罰金が科せられます。
車検が切れただけで処罰されるわけではありませんが、その後更新する際の制限になりやすいため、満了日を過ぎないよう注意しましょう。
車検の満了日を確認する方法
車検の有効期限切れにならないようスムーズに更新するには、満了日を小まめにチェックしておくことが大切です。いつ満了日を迎えるのかを頭に入れておくと、早めから行動しやすく、事前準備もスムーズに進められます。車検の有効期限をチェックする方法は、大きく2つに分けられます。
車検証の記載を見る
満了日は車検証の「有効期間を満了する日」に記載されています。ここには年月日まで記されているため、詳細な期間を確認する場合は、必ず車検証をチェックしましょう。車は購入日が車検期間の始まりになっているとは限らず、多少ずれ込んでいることも多いです。
新車購入時でも、車検を受け、数日してから納車されることも少なくありません。また、中古車の場合は、車ごとに満了日の残りが違います。有効期間が残っているものや、購入後に車検を受けるもの、車検を通してから納車されるものなど、複数パターンがあるため、車検証での確認は必須です。
車検シールを見る
車検更新時には検査標章、通称車検シールが発行されます。車検シールはフロントガラスに貼り付けることが義務付けられており、これにも車検の有効期間が記載されています。
ただし、車検シールに記載されているのは、車検が満了する年と月だけです。日までは記載されていないため、詳細な情報は車検証でチェックしなければなりません。
買い替えと迷っているなら
車検前に考えたいのが、車検を更新するのか、買い替えるのかです。車検の更新には費用がかかり、場合によっては買い替えたほうが長期的に見て得をすることもあります。車検更新と買い替えの判断基準を知り、状況に合った方法を選びましょう。
年式から考える
年式が高く、故障箇所が増えてきたなら、買い替えを検討するのがおすすめです。車は経年によって少しずつ劣化し、年数を重ねるごとに故障箇所はさらに増え、劣化のスピードも早まります。
メンテンスにも費用がかかりやすく、車検費用も増額するため、古くなりすぎないうちに手放すのがおすすめです。車検期間は3年、5年、7年、9年と続き、9年目の車検前で手放す人が多いでしょう。
走行距離で考える
走行距離も長くなるごとに劣化が激しくなり、10万kmがひとつの基準です。10万kmを超えると、エンジン周りの部品が劣化し、交換のタイミングを迎えます。エンジン周りの部品は高額になりやすく、10万円以上かかることも少なくありません。
日々のメンテナンス次第ではさらに長距離走れる場合もありますが、10~15万kmあたりで一度買い替えを検討しても良いでしょう。
買い替え時に重要なのは買取業者の選択
買い替え時には、手元にある車をどのように処分するかが重要です。少しでもお得に売却、廃車したいなら、廃車買取も可能なカーネクストがおすすめです。カーネクストは車の状態に関係なく、0円以上での買取保証を行っています。
車検切れの不動車はもちろん、整備前の車でも、パーツ単位で評価してもらえるため、場合によっては高額査定も期待できるでしょう。また、レッカーや廃車代行手続きも無料で、処分に余計な費用がかからないことも魅力です。
車検は余裕を持って準備しよう
車検は満了日までに更新するのが基本で、1カ月前からなら、いつ更新しても次回更新日は同じです。期限内に更新できないと、車が使えない期間が生まれて面倒なため、早めに動き出すことが大切です。いつまでに車検を受けるべきかを頭に入れておき、満了日から逆算して準備を進めましょう。