車検で進められるオイル交換は必要か|頻度とその基準を知ろう

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Mechanic hand checking and fixing a broken car in car service garage.

オイル交換といえば真っ先に浮かぶのはおそらく「エンジンオイルの交換」ですが、車には他にもさまざまなオイルが消耗品として使われています。それぞれ用途や性質が異なり、交換頻度やそれを計る基準もまちまちです。オーナー自身で詳しく管理するのは難しいため、義務とされる車検のときにその必要が発覚し交換する人も多いようです。

車検時のオイル交換は任意

車に使われているオイルのうち、エンジンオイルを例にとって考えてみましょう。人間でいうと心臓にあたるエンジンは、車が動くための原動力を担っています。車体の中で最も過酷な状況にあり、その中を循環するエンジンオイルはまさに血液のような重要な役割を果たします。

オイルの役割を果たせなくなったら交換する

エンジンオイルの役割の一つに「燃焼によって発生する汚れを取り込む」という作用があります。汚れを取り込み続けるとオイルそのものは汚れ、他の役割にも支障が出やすくなるため、一定レベルに達すると交換しなくてはなりません。この場合、エンジンの使い方や状態によって汚れ方は異なるため、厳密にいうと交換が必要な時期は車によってバラバラです。

オイル交換時期は車検時期とは限らない

一方で車検時期は、新車の乗用車で最初の3年目に、それ以降は2年ごとに受けることが義務とされています。一方で走行距離が極端に少ない車も極端に多い場合もあります。車検時期にたまたまということはあっても、オイルを交換しなくてはならないということはないのです。

法定点検にオイル交換は含まれていない

中には前回の交換日や走行距離に関係なくオイル交換を勧める業者もありますが、もともと車検ではオイル交換は必須とされておらず、法定点検の項目に含まれていないため、ユーザーが交換するかどうかは決めてよい「任意」なのです。

車検前に確認すべき主なオイル

車検前はもちろん、車を使うときにその状態を知っておくべきオイルは他にもあります。そのうち2種類のオイルを見てみましょう。交換すべき理由は違いますが、どれも状態を把握して適切に交換することが必要なのは同じです。

ブレーキオイル

ブレーキオイルは、ブレーキペダルの動作を伝える重要な役割があります。機器の間をブレーキオイルの「油圧」で伝えているため、漏れたり十分に満たされていなければブレーキは効かなくなり非常に危険です。

オートマオイル(ATF)

オートマオイルとは、オートマチック車専用のミッションオイルです。その役割は動力の伝達・シフト制御・部品の潤滑・トランスミッションの冷却や洗浄など多岐にわたっています。AT車ならではのオイルですが、流通する車の多くがAT車であることから、交換が必須のオイルといえます。

車のオイル交換の頻度

では、それぞれの交換頻度を考えてみましょう。ここに挙げた数値はあくまで目安で、状態によって適宜対応する必要があると考えてください。

オイル交換の時期の目安

最も交換頻度が高いのはエンジンオイルでしょう。チェックゲージを見て状態を確かめ、黒く汚れていれば交換が必要です。

軽自動車は、ターボ車で走行距離5,000kmまたは6カ月ごと、ターボ車でなければ1万kmまたは6カ月ごとに交換が必要とされています。ガソリン普通車の場合は、ターボ車は軽自動車と同じ5,000kmまたは6カ月ごとに、ターボ車でなければ1万5,000kmまたは1年ごと。ディーゼルでは5,000kmから1万kmでの交換が推奨されています。

車検時に確認すべき各オイルの交換目安

ブレーキオイルは吸湿性が高く、長く使うと吸い取った水分のためにブレーキキャリバーやホイールシリンダー内にさびが発生してしまうため、4年に一度の交換が必要とされています。

オートマオイルは交換を怠ると発進・加速性能だけでなく燃費も悪くなることがあります。以前は2万kmから3万kmの走行で交換が必要とされていましたが、今では性能が上がり10万kmでの交換が目安とされています。

交換時期を早めたほうが良いケースも

本来ならオイルは、状態によって適切に交換すべきものです。いくら目安未満だからといっても、状態が悪化するような特殊な使い方・環境の場合は交換時期を早めたほうがよいケースもあります。

高温や低温、湿度の高い場所で使用する場合
悪路・坂道を走行することが多い場合
高速走行が多い場合
短距離移動が頻繁にある場合

オイル交換にかかる費用について

White miniature car on money coin stack growth with clock

より現実的に、オイル交換にかかる費用について考えてみましょう。すこし手間をかけるだけで費用を安く済ませる方法も紹介します。

オイル交換にかかる費用の目安

エンジンオイル、ブレーキオイルなどのオイル交換にかかる費用は、依頼する業者や車種・使用するオイルのタイプによって異なりますが、普通車は4,000円以上、軽自動車は3,000円以上です。またオイルの代金だけでなく交換のための工賃も必要です。

車検前にオイル交換をした方がお得

車検は、法定費用はどこで受けても変わりませんが、それ以外のメンテナンス・部品交換となるとカーディーラーよりカー用品店の方が費用を安く抑えやすいといわれます。オイルや工賃が割安になったり、支払った金額分のポイントやその後のオイル交換の割引を受けられることもあるからです。

カーディーラーで車検を受けたい人は、事前に車検の見積もりを取り、必要部分の補修をカー用品店で先に安く済ませると費用は安く抑えられます。

車検を通すか買い替えか迷っている人は

オイル交換も含め、車検にかかる費用は高額になることがよくあります。新車から3年目なら整備費もそんなにはかかりませんが、5年目、7年目と年を経るに従って整備にかかる費用も増えていきます。このように修理費や整備がかさむなら、「買い換えた方が得かもしれない」と迷ってしまうこともあるでしょう。

どちらがお得か考えよう

車検を通して今まで通りに使えば、年式が古い分故障のリスクや消耗品の急な交換の可能性があります。一方買い換えると、違った車を楽しむことができ、新車ならメンテナンスや故障のリスクは低くなりますが、ローンの支払いが増える可能性もあります。

決断するには、それぞれの場合について細かく費用を見積もり、総額を比較しましょう。気分だけ、節約だけでは思わぬ落とし穴があるかもしれません。考えられることはすべて検討することが重要です。

買い替える場合は最適な買取業者を選ぼう

今は下取りではなく、車を「買取」してもらうのが一般的です。それは下取りが「値引きの理由である」ことに対して買取が「車の価値を正しく評価」し、得られるメリットが大きいためです。

ネットで話題の車買取業者「カーネクスト」では、もし買い取る車が車検切れや故障で動かせない車でも、レッカー代や廃車の手続きや解体費用は無料、しかも車体の買取金額を0円以上保証しています。最悪でも支払う費用はゼロ、車によってはお金が返ってくるかもしれないのです。

どうせ買い替えるなら、今まで大切にしてきた車を正しく評価し、適切な金額で買い取ってもら得る業者を選びたいものです。買取代金だけでなくそれにまつわる費用も含めた総額で提案してくれる信頼できる業者なら安心して任せられます。

参考:カーネクスト

オイルの状態を確認しよう

車のパフォーマンスには、エンジンやタイヤだけでなく、消耗品であるオイルが大きく影響します。より長く乗るためにはオイルの定期的な確認とメンテナンスが欠かせません。

オイル交換時期などメンテナンスのスケジュールをオーナーがしっかり把握し適切に実施すれば、毎日安心して車に乗れるだけでなく車検で突然高額な費用がかかることも防げます。車検時期だけでなくふだんから車の状態、とりわけオイルの状態には十分注意し、より長く車に乗れるよう品質を維持したいものです。

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