車検を受けて無事にクリアした際は、車検のステッカーを渡されます。このステッカーは、自動車において非常に重要なものです。なぜなら、しっかりと貼り付けていなければ、罰金が科せられるためです。本記事では車検ステッカーについて、さまざまな角度から解説していきます。
具体的には、そもそも車検ステッカーとは何なのか、正しい貼り方、再発行の手段、罰則の金額などを取り上げます。はじめて車検を受ける人や、車検ステッカーについて知識を深めたい人は、ぜひこのページをお役立てください。
車検のステッカーとは
車検ステッカーは、車検したあとに交付されるものです。そして、そこには有効期限が記されています。具体的には、どういった効果があるものなのか、詳しく見ていきましょう。併せて、車検とはどういったものなのかを取り上げていきます。
車検後に交付される
車検ステッカーは車検証と同時に、車検完了後に交付されます。ステッカーは四角形で、普通車は青色、軽自動車はナンバープレートと同じ黄色という決まりがあります。大型トラックなども、青色ステッカーとなります。また、自動車だけではなく、バイクにも発行されるものです。
昔の車検ステッカーは、年度ごとにカラーが違うこともありましたが、今は普通自動車の場合、すべて青色です。ナンバープレート以外でも、軽自動車との区別がわかりやすくなっています。
四角形ではなく、丸い形のシールを見かけたことはないでしょうか。丸の場合は、車検ステッカーではなく、12カ月法定点検後に貼り付けるステッカーです。こちらは、自動車に貼り付ける義務はありませんが、貼っておいたほうが、次回の点検期日がわかりやすいでしょう。
有効期限が記載されている
車検ステッカーの表面には、有効期限満了の年月、裏面には、年月日が記載されています。つまり、車検ステッカーを見ることで、いつまでに車検を受けなければならないのか確認できます。車の中から見える裏面の方がより詳しい内容になっている工夫があります。
また、車検満了日は、車検ステッカーだけではなく、車検証にも記載されています。何日に期限が切れるのかステッカーの裏面を見ればわかることではありますが、心配な人は車検証を必ず確認するようにしましょう。
近年見やすいサイズになった
車検ステッカーは、2017年1月以降、より見やすいデザインに変更されました。ステッカーのサイズは、2004年から2016年12月までは4cm×3cmでしたが、変更後は4cm×4cmになっています。
車検満了月がより大きく表示され、年号は左上、右上、右下、左下と、年度によって表示位置が変わります。例えば平成30年は右上、平成31年は右下、平成32年は左下となっています。有効期限がより見やすくなったからこそ、車検が切れているかどうかをすぐに判断できます。
車検ステッカーには貼り方に決まりがある
車検ステッカーは、正しい貼り方があります。位置は、フロントガラスです。そして、車検の種類によっては、自分で貼り付けなければなりません。貼ってない場合は、罰金もあります。こうした貼り方の規則について、確認していきましょう。
フロントガラスに貼り付ける
まず車検ステッカーは、絶対に自動車に貼らなければなりません。この点は、12カ月法定点検後のステッカーとは、まったく異なります。そして、貼り付ける場所も定められています。
ステッカーを貼る位置はフロントガラスですが、ルームミラー上などが望ましい場所になるでしょう。前から見てわかりやすいところに貼ることがポイントです。また、運転しづらくなってしまう場所は、避けましょう。指定でない場所に貼り付けてしまうと、警察から指摘される可能性があります。
車検の種類によって自分で対応
車検を受ける場所によっては、自分で貼り付けなくてもよいときがあります。たとえば、ディーラー車検であれば、ステッカーを貼ってくれる可能性があります。一方、ユーザー車検は、すべて自身で対応するため、貼り付けは自分で行うことになります。
ステッカーなので、貼り付けること自体は難しくありません。しかし、しっかりと自動車にくっつくようになっているため、剥がす際は、手間がかかります。そして、ステッカー跡が残ってしまうこともあるので、ウエットティッシュなどを用いて、きれいにふき取るようにしましょう。
貼り方のコツ
車検ステッカーの貼り方に失敗しないためには、貼る場所をきれいにクリーニングしておくことです。ゴミなどがある場合、ステッカーをつけるとデコボコなり、剥がれやすくなる恐れがあります。
貼る場所は、外から見やすい部分であることが基本です。日差しカット加工で、着色しているフロントガラスなら、少し下げて貼っても問題ありません。ステッカーが、運転の邪魔になってしまうような位置になる場合は、前面ガラス上部の遠いところに貼ってもよいとされています。
おすすめの剥がし方
よりきれいに剥がしたい人は、中性洗剤、ラップ、定規などを用意しましょう。車検ステッカーに中性洗剤を塗り、そこにラップを貼り付けます。約10分そのままの状態にするとシールがやわらかくなるため、爪や定規を使用して剥がしましょう。
貼っていない場合は罰金あり
車検ステッカーを自動車に貼り付けていなかった際は、道路運送車両法第109条により罰金処分があり、金額は50万円以下です。「貼り付けることを忘れていた」「見栄えが悪い」など、いかなる理由があっても、貼り付けなければなりません。車検自体にさまざまな費用がかかるので、罰金は避けたいところです。
車検ステッカーの貼る位置がおかしい場合も、罰金処分の可能性があります。警察に注意されるだけのときもありますが、前方から見える位置に貼るというルールは守るようにしましょう。
車検ステッカーを紛失したときは
万が一、車検ステッカーをなくしてしまったときには、どのように対処すればよいのでしょうか。基本的には、再発行してください。再発行には手数料がかかりますが、ステッカーがなければ自動車を運転できないので、早めに発行手続きしましょう。
再発行場所を知る
再発行するためには、陸運局もしくは、陸運支局に問い合わせしましょう。軽自動車の場合は、軽自動車検査協会です。またディーラーなどが、代理で再発行してくれる可能性もあるので、依頼する際は費用面などを確認してみてください。
準備するものが複数ある
再発行する際には、いくつか必要なものがあります。車検証はもちろんのこと、破損などで一部ステッカーが残っている場合は、それも持って行きましょう。ない場合は、理由書を作成します。そして、運輸支局でもらえる申請書と、印鑑も再発行に必要です。
また、再発行には300円かかるので、無料でないことは認識しておきましょう。自動車を持って行く必要はなく、どこの運輸支局でも受付可能です。新たな車検ステッカーが交付された際は、車検証も一緒に新しくなります。
車検を通すか買い換えるかで迷っている人は
車検には手間も費用もかかります。もし、今乗っている自動車を長く乗り続けないのであれば、車検前のタイミングで、買い換えを検討しましょう。車検に出してから車を売っても、損するだけの可能性もあり、車検切れの自動車でも売却することができます。売るときは、買取業者を慎重に選んでください。
自動車を売るときは業者を選定する
買い換え希望の人は、業者を選ぶことになりますが、ネットで調べればわかる通り、さまざまな業者が存在するので、どこを選べばよいのか迷ってしまいます。できるだけ高値で買い取りしてくれる、業者の選び方のポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
中古車専門の業者を選ぶ
ディーラーから、中古車の下取りを持ちかけられることがあります。しかしディーラーは、中古車に関して知識が深いわけではなく、専門は新車や自社の自動車だけです。そのため、中古車専門の業者を選ぶと、より高値で買い取ってくれる確率が高まるでしょう。
全国展開しているほうがよい
全国に店舗を構えている業者も、高値査定を実現してくれる可能性があります。車は基本的に、エリアによって人気のある車種が異なります。たとえば、雪がよく降る場所と住宅街では、必要とされる自動車が違います。
そのため、日本各地に店舗がある業者ならどの場所でも売れるため、高値での買い取りが可能です。また、幅広いネットワークを持っている業者は、管理コストを抑えられて、その分、買取価格に反映されるでしょう。
おすすめは買取保証0円以上のカーネクスト
「車検切れしてしまった車を売りたい」「まったく動かない自動車を手放したい」という人は、カーネクストがおすすめです。このサイトは、廃車であろうと旧式車であろうと、走行距離が多い自動車であろうと、どんな車でも買い取ってくれます。
しかも、買取保証0円以上で独自のネットワークを築き、自動車の状態や車種によっては、高額で売却することも可能です。しかも、解体費用やレッカー費用、廃車手続き代行費用、自動車税の還付手続きなど、すべて無料で対応しています。
まずは、無料査定してみましょう。メーカー、車種、名前、電話番号などを入力すれば、査定額がわかります。すぐに買い取ってほしい人は、年中無休のフリーコールをご利用ください。引き取りは全国に対応し、自動車税の還付手続きで、お金が戻ってくることも考えられます。
参考:カーネクスト
車検ステッカーを正しい位置に貼ろう
車検のステッカーは、車検証と一緒に車検後に交付されるものです。四角のシールで、軽自動車と普通自動車でカラーが異なります。そこには有効期限が記載されており、裏面には、より詳しい内容が書かれています。
車検ステッカーには貼り方の決まりがあり、フロントガラスにくっつけます。車検を受ける場所によっては、貼り付けてくれることもありますが、ユーザー車検では、自分で行う必要があります。万が一、貼っていない場合は、50万円以下の罰則があるので十分にご注意ください。
車検ステッカーを紛失したときは、陸運局、あるいは陸運支局、軽自動車検査協会で手続きを行いましょう。300円の発行費用がかかり、新たなステッカーと同時に車検証も新しくなります。数年に一度受ける車検には、法定費用などさまざまな費用がかかります。できるだけ無駄な出費を出さないように、ステッカーはなくさないようにしましょう。