軽自動車の車検はどうしたらいいのか|費用や手順について

車検費用

維持費や燃費を抑えることができるということで、選ぶ人が増えている軽自動車。でも維持費が安いといっても、数年に一度の車検は必要です。

車検を通すためにはそれなりに費用が掛かります。この記事では、軽自動車の車検の費用や手順について詳しくお伝えします。

軽自動車の車検について

日本の国内で自動車を使うためには、必ず車検を通して自動車検査証を取得しなくてはいけません。これは普通車だけではなく、軽自動車も同じです。万が一車検切れした車に乗っていたら、軽自動車であっても刑事告発される可能性もあります。

軽自動車の車検の期限について

自動車検査証には有効期限があり、有効期限が切れる前に軽自動車でも車検を通して新しい自動車検査証を発行してもらう必要があります。自動車検査証の有効期限は次の通りで、車検もこの間隔で受けなくては行けません。

車種ナンバー初回の車検証の有効期限2回目以降の有効期限
軽乗用車3・5・73年2年
軽貨物自動車42年2年

軽自動車の車検の点検項目と検査の流れ

軽自動車の車検は軽自動車検査協会というところで受けることになっています。こちらでは検査するべき項目が決まっていて、次の順番で検査が行われます。

  • 同一性の確認・外観検査
  • 排ガス検査
  • サイドスリップ検査
  • スピードメーター検査・ヘッドライト検査・ブレーキ検査
  • 下廻り検査

自分で点検をして検査場に持ち込むユーザー車検を行う人もいますが、万が一不備が見つかると、整備をし直してもう一度で直さなくていけません。車の整備を専門に仕事にしている人以外では、ユーザー車検は絶対におすすめできません。

車の不備は軽自動車であっても大事故につながる可能性もあります。しっかりと整備してもらえる信頼できる整備工場を見つけて、専門家にお任せすることがおすすめです。

軽自動車検査にかかる費用

さて、車検に関して気になるのはどのくらいの費用が必要なのか、ということです。車検切れで検挙される人の最も多い言い訳が、車検を通すお金がなかった、というものですが、実際にどのくらいの費用が必要になるのでしょうか。

金額が一定の法定費用

まずはどんな車であっても必ず必要になるのが法定費用です。こちらはどれだけ整備工場に交渉しても、公的に支払わなくてはいけない費用なので、減額することはできません。法定費用には自動車重量税、自賠責、検査を受けるための印紙代が必要です。

自動車重量税

自動車重量税はその名の通り、自動車の重量に対して課税される税金です。車検の時にまとめて支払います。金額は次の表のようになります。

税額
エコカー減税適用免税~2,500円
エコカー5,000円
本則税率 13年未満6,600円
エコカー以外 13年超7,800円~8,200円
エコカー以外 18年超8,800円

自動車損害賠償責任保険

自賠責と呼ばれるもので、自動車と自動二輪車を所有している人全員に加入が義務付けられている損害保険です。車検証の有効期限と自賠責の有効期限は異なるために、2年間の24カ月ではなく25カ月で加入する必要がある場合があります。詳しくは車検をお願いする人に確認してみましょう。金額は次の表の通りです。

有効期限自賠責の金額
24カ月25,070円
25カ月25,880円

検査印紙代

軽自動車検査協会の検査ラインを使用したり、新しい車検証を発行してもらうための手数料として、検査印紙代が必要になります。金額は次の通りです。

車検を受ける場所印紙代
指定工場1,100円
認証工場1,400円

依頼するところで異なる車検基本料

車検は自分でユーザー車検をすることはおすすめできません。車検を代行してくれる自動車整備工場などに依頼するのが一般的ですが、代行を依頼すると法定費用の他に基本手数料が必要になります。基本手数料には、点検整備や車検の代行手数料、検査代が含まれます。

車検基本料は車検を依頼するところによって違ってきます。安ければいいというわけでもありません。次の車検まで安全に走れるように、しっかりと隅々まで整備してくれる信頼できるところを選ぶことが大切です。

予防整備および依頼整備費用

車検で検査される項目というのは、その時点でその車が安全に走れるかどうか、という最低限の基準を検査しているにすぎません。より安全性を高めるためには、追加の整備項目が必要です。そして、故障や次の車検までにもたないと判断した部品は交換する必要があります。

追加の整備が必要な場合には、整備工場は法律によって予防整備や推奨整備項目として、所有者に対して見積もりを提出することが義務付けられています。

整備するところによっては、高額になってしまうこともありますが、安全に乗り続けるためには必要なこともあります。ぜひすすめられた整備は受けるようにしましょう。

軽自動車の車検はどこに依頼したらよいか

知り合いに整備工場やガソリンスタンドを経営している人がいれば、知り合いに頼んでしまうこともできます。しかし、そういった知り合いがいない場合には、自分で車検をお願いするところを見つけなくてはいけません。車検をお願いできるところにはどんなところがあるのでしょうか。

ディーラー

自分が持っている車のメーカーのディーラーにお願いすると、最も信頼性の高い整備をしてくれます。メーカーとしては、車自体の信頼性に関わることで、しかも車をつくるときの設計図も見ることができます。不備がないかどうかを徹底的に見てくれますが、人件費が高く、部品も純正品を使うので費用は高くなります。

車検専門店

車検を専門に行っているお店があります。こちらでは車検のみを行っているプロの整備士がしっかりと整備してくれます。技術もしっかりとしていて、なおかつ車検専門店なので料金もディーラーに比べると格安です。

整備工場

自動車整備工場なら、専門の自動車整備士が点検整備を行ってくれるので安心できます。費用も車検専門店程度の金額で抑えることができます。しかし、知り合いがいないと飛び込みで知らないお店にお願いするのは難しいかもしれません。

ガソリンスタンドに依頼する

ほぼすべてのガソリンスタンドで車検を依頼することができます。特に全国に展開している大手のチェーン店であれば、必ず車検を請け負っているので、お願いすることができます。料金はとても安くて、気楽に依頼することができます。

また、24時間営業のガソリンスタンドなら、いつでも受付していることもあるので、忙しい人でも車検を依頼できるのでおすすめです。料金が安く、安心して車検を依頼できます。24時間受付しているため、忙しい方には便利です。

車検の流れ

車検をお願いするときの流れはどのようにしたらいいのでしょうか。こちらでは、車検をお願いするところを決めたらどうしたらいいのか、流れについて詳しくみていきましょう。

車検の見積りを取り予約をする

まずは見積もりをしてもらいます。基本手数料や法定料金はそれぞれの工場やお店で決まった金額が出されています。しかし、実際にどのくらいの整備や部品の交換が必要なのかは、車1台1台で違います。実際に車を見てみなければ、正確な見積もりは出せないので直接車を持っていきます。

見積もりを出してもらって、納得出来たら車検を予約します。車を受け渡しする日時を決めて、代車が必要なら代車も用意してもらうようにお願いします。

必要書類を渡し入庫する

車検の日になったら、車を入庫します。この時に法定料金は必ず支払います。基本料金や整備料は前払いの場合もあれば、後払いのこともあります。お店や工場によって違うので、事前に確認しておきます。

前払いが必要なお金の他に、必要書類もこの時にすべて渡します。軽自動車の車検に必要な書類は次のものです。事前にそろえておきましょう。

  • 軽自動車納税証明書
  • 定期点検整備記録簿
  • 自動車損害賠償責任保険証明書または自動車損害賠償責任共済証明書
  • 自動車重量税納付書
  • 継続検査申請書軽第3号様式または軽専用第2号様式
  • 軽自動車検査票

車検費用が掛かりそうな場合は買い替えも検討する

車検を通せば、その車は乗り続けることができます。しかし、長く乗っていると重量税も高くなっていき、交換しなくてはいけない部品も増えてきます。車検のたびに整備するところが増えてくると、車検代も高くつくようになってくるので、買い替えを検討したほうがいいこともあります。

早く売ることで高く売れる

中古車の価格というのは、車種と状態によって大きく変わってきます。人気の車種であれば高く売れますが、それ以外にも年数と走行距離で大きく売却価格は変わってきます。

使用年数が短く、走行距離が短い車であれば、それなりに高い価格で売ることができます。車検費用が思ったよりもかかりそうな場合には、早めに売却をした方が良いこともあります。売却も検討しましょう。

買取業者はカーネクストがおすすめ

軽自動車を車検に出さずに売却する場合には、カーネクストで買い取ってもらうのがおすすめです。高額買取をモットーにしているカーネクストでは、他の買い取り専門店よりも20万円も高く買い取ってもらえた、という実績もあります。

レッカーや書類の代行、査定料金は全て無料でどんな車でも自己負担なしで買い取ってもらえます。カーネクストの販路は世界中に展開しているので、国内では売れない車でも金額が付く可能性もあります。買取を諦めていた車にも値段が付く可能性が高いので、一度査定に出してみましょう。

軽自動車の費用は車検を依頼するところで異なる

軽自動車の車検の料金や必要書類についてまとめてきました。軽自動車の車検はやっぱり普通自動車よりも安くて済みますが、整備が必要になったら高額になってしまうこともあります。早めに買替をすることで、車検の負担も軽減できることもあるので、早めの買い替えをおすすめします。

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