車検は車が保安基準を満たしているかを見るもので、スムーズに更新するには事前整備を念入りに行わなければなりません。車の状態次第では部品交換も必要で、交換箇所が複数に上ることもあるでしょう。
この時チェックしたいのがバッテリーで、これも車検時には見られています。バッテリーの保安基準を知り、いつ交換すべきかを把握して上手に愛車をメンテナンスしましょう。
車検でのバッテリーの扱い
車検時の検査項目は数が多く、基本的にはほぼ全てのパーツが見られていると考えましょう。そのため、当然バッテリーも保安基準の評価対象に含まれます。検査箇所ごとに設定されている基準は違うため、バッテリーならではの評価ポイントを知ることが大切です。
バッテリーの固定の確認
車検時に見られるのは、バッテリーが固定されているかどうかです。バッテリーはただ搭載しているだけではなく、きちんと固定されている必要があり、運転時の振動によって揺れたり、動いたりしないかがチェックされます。
また、固定された上で、絶縁状態であることも求められ、感電や漏電の心配がないかも見られているでしょう。
バッテリーの内部の確認は車検の条件外
車検時に見られるのはあくまでバッテリーの外側部分であり、内部まで見られることはありません。きちんとバッテリーが固定されているなら問題はなく、内部の機能が劣化していても、それが原因で車検が通らないことはないでしょう。
もちろん、完全に故障していてエンジンがかからない場合は不適合とみなされますが、劣化していても最低限機能しているなら基本的には問題ありません。車検前に業者に整備を依頼する場合、劣化具合によっては交換を勧められることもありますが、費用負担を避けたいなら断るのもひとつの方法です。
車検時のチェック項目はバッテリー外部の状況のため、車検を通すことだけを考えるなら、内部の機能まで気にする必要はないでしょう。
バッテリーが原因で車検に落ちない
保安基準で見ると、バッテリーの検査要件は「固定状態にあること」「絶縁体で覆われていること」の2つに分けられます。これらを満たしていないと不適合と判断されますが、バッテリーというパーツの性質上、条件を満たさないことはほぼありません。
バッテリーを固定する部分が経年劣化によって多少ぐらつくことはあるでしょうが、完全に外れることはまずなく、仮に外れてしまうとバッテリーの機能が止まります。また、絶縁体で覆われていない場合は、使用時に感電、漏電して最悪の場合は火災を引き起こす危険性すらあります。
つまり、保安基準に満たない状態で使用していると、すぐに何らかの不具合が発生するはずで、使用において何もないなら、基本的には問題なしと判断できるでしょう。よほどのことでもない限り、バッテリーが原因で車検が通らないことはありません。
バッテリー交換の目安
バッテリーは機能さえしているなら車検を通す上では問題はなく、劣化したものを使用し続けていても問題はありません。
しかし、これは保安基準を満たすことだけを考えたもので、普段の使用の安全性を考えるなら、一定のタイミングで交換すべきです。バッテリーの交換には目安があるため、それを参考にして交換時期を探りましょう。
エンジンがかかりにくい
バッテリーが消耗していると、エンジンがかかりづらくなります。エンジンがかからない時がある、あるいはエンジンをかけた際の駆動音が小さく、弱くなってきたなら、交換の目安と言えるでしょう。かかりづらいまま放置していると、いつか突然エンジンがかからなくなり、困る可能性があります。
場合によっては運転中にバッテリーが停止するという危険性もあるため、弱ってきたと感じたなら、素早く交換するのがおすすめです。
ライトが暗くなってきた
バッテリーが弱ってくると電気系統の機能が弱くなります。特にライトへの影響は大きく、安全性にも関係するため注意してチェックしなければなりません。バッテリーが弱ると、ライトも暗くなってくるため、明るさを見て交換時期を判断しましょう。
特に停車中にライトをつけた時に、暗いと感じるようなら、バッテリーが消耗している可能性が高いです。バッテリーは走行することで充電されるため、多少消耗していても走行中はライトの光度が落ちない場合もあります。
停車中のライトの光度は、バッテリーの消耗具合に大きく関係するため、一番光が弱くなりやすい瞬間を見て判断することが大切です。
バッテリー購入から3年経過している
そもそもバッテリーは経年によって劣化するもので、大体3年が経過したなら交換を考えるべきと言えます。バッテリーの寿命は2~4年程度で、車の使用状況によって若干の変動があります。
基本的には1回の走行である程度の距離を走り、かつ長期間のブランクなく、一定期間ごとに使用されているとバッテリーは長持ちしやすいです。反対に1回の走行距離が短い場合や、一度使用してから次に使うまでかなり期間が空くと、消耗しやすいため注意しましょう。
使い方かによってバッテリーの持ち具合は違いますが、3年程度で一度交換を考えることが大切です。期間の目安も頭に入れ、エンジンのかかり具合やライトの光度といった他の指標とも合わせてチェックし、交換時期を考えると良いでしょう。
車検を通すか買い替えるかを迷っている場合
車検は買い替えを考えるタイミングのひとつであり、車検の更新と買い替えどちらにすべきか悩む人も多いでしょう。
最終的には自分が納得できるほうを選ぶことが大切ですが、意思決定の際の指標では「どちらがお得か」で考えるのがおすすめです。特にコスト面から考え、よりお得となる選択をしましょう。
車検の前に買い替えをしよう
車検のタイミングで買い替えを選ぶなら、車検を通す前に実行することが大切です。車検の有効期間は売却しても残るため、買取に出すと査定額アップの要件になることが多いです。しかし、有効期間が長く残っているからといて、車検時の費用全てを賄えるほどの増額は期待できません。
車検更新の費用が高く付くばかりで、査定額はそれほど伸びず、結果的に損になるため注意が必要です。車検前に売却しても、査定額はそれほど大きくは変わらず、むしろ早く売る分高値が付く可能性もあります。加えて、その時の車検費用が丸々浮き、金銭的な差はかなり大きいでしょう。
買い替える場合はカーネクストがおすすめ
買い替えを検討するなら、どの業者に買い取ってもらうかが重要です。同じ車でも業者ごとに査定額は違い、買取時に受けられるサービスも異なります。買取の金額、サービス両方の充実を図りたいなら、カーネクストがおすすめです。
カーネクストはどのような状態の車でも0円以上で買取保証をしており、値が付かないことはありません。また、査定から車両の引き取り、廃車手続きの代行まで全て無料なのも魅力でしょう。処分に関する費用が一切かからず、かつ確実に資金化できるため、買い替え時の利用に適した業者と言えます。
参考:カーネクスト
車検がバッテリー交換の時期というわけではない
安全に走行するには、バッテリーの寿命にも気を配る必要がありますが、必ずしも車検時期に交換しなければならないわけではありません。バッテリーの寿命は2~4年で、2回車検を更新し、そのタイミングで交換ということもあるでしょう。
そもそも車検時にチェックされるのは外側部分であり、内側の機能まではチェックされません。不要な交換をしないよう注意し、適切なタイミングで取り換えて、愛車の品質を維持しましょう。