車検時におけるハイブリッド車の扱い|コスト面のよい点と悪い点

車検費用

ハイブリッド車は基本性能はもちろん、環境性能の高さからも人気があります。性能が優れているため、販売価格も通常の車より高くなりやすいのですが、それだけでなく車検費用も高額になりやすいため注意しなければなりません。ハイブリッド車の車検時の扱いを知り、費用面まで把握して、スムーズな更新を目指しましょう。

ハイブリッド車の車検が高い理由

ハイブリッド車の車検費用は、通常の車よりも高くなりやすいのですが、これには複数の理由があります。ハイブリッド車ならではの特徴が関係しているため、費用の高騰は仕方がないともいえます。もちろん、必ずしも高くなるとは限らず、車の状態や車検の受け方次第では、費用の削減も可能です。

ハイブリッド車はコンピュータ制御

大前提として知っておきたいことが、ハイブリッド車は通常の車と違って、コンピュータ制御で動いているということです。搭載されているコンピュータの性能は非常によく、一般的に使用されるパソコンと、ほぼ同等程度のスペックを誇ることも少なくありません。

つまり、もともと搭載されている機械が高額なだけに、それを点検したり整備したりする費用も、必然的に高くなるということです。例えば、コンピュータが故障していて全面的な修理が必要な場合、それこそパソコンを買い替える以上のコストになる可能性も高いため、注意しなければなりません。

設備や工具が必要

ハイブリッド車の点検や整備を行うためには、専門の設備や工具が必要です。これらを導入するためには、当然費用がかかり、高い費用投資をしているため、メンテナンスのコストも高くなってしまいます。また、設備や工具を揃えただけでは整備ができず、実際にメンテナンスをする際は、それらを扱う技術やハイブリッド車に関する深い知識がなければなりません。

ほかの車と比較すると、特殊な部分が多いハイブリッド車は整備士も選ぶため、人件費や作業工賃といった面でもコストアップします。技術と知識のあるプロでなければ整備が難しいことも、費用が高額な理由の一つといえるでしょう。

バッテリーが高価

ハイブリッド車の場合、通常の車のように頻繁にバッテリー交換の必要はありませんが、万が一交換する場合、費用は20万円前後と高額です。通常2~4年程度がバッテリーの寿命ですが、ハイブリッド車の場合は15年以上持つケースも少なくありません。

走行距離でいえば、20万km程度といわれており、使い方次第ではさらに寿命は伸びるでしょう。バッテリーの寿命は、それほど気にする必要はありません。しかし、交換が必要になった場合、通常以上に費用がかかることは理解しておきましょう。

ディーラー車検が最適だから

充実した設備や工具、専門的な技術と知識のある整備士が必要なため、ハイブリッド車の車検は、ディーラーで受けることが最適です。ディーラーは、全業者の中でもっとも費用が高く、選択肢が限られている点も、ハイブリッド車の車検費用が高くなる理由の一つでしょう。

もちろん、絶対にディーラーで受ける必要はなく、その他の業者を利用するか、ユーザー車検にチャレンジすることも可能です。しかし、ディーラー以外だと、そもそもハイブリッド車の整備をできる環境がなく、車検を断られる可能性もあります。

ユーザー車検も同様で、仮に受けられる場合でも品質が悪く、安全面に問題が出る可能性もあるため、もっとも無難なのはディーラー車検といえるでしょう。

ハイブリッド車がおトクな面もある

車検費用は高騰しやすく、ハイブリッド車は金銭的なデメリットが大きいようにも思えるでしょう。確かに通常の車以上に、車検費用は高くなる可能性はありますが、逆にハイブリッド車だからこそのメリットもあります。ハイブリッド車は、どのような点がお得かを知り、金銭的なメリットも把握しておきましょう。

燃費がいい

ハイブリッド車はとにかく燃費がよく、性能も劣化しづらいため、低燃費を長年維持し続けられます。普段から長距離を走る人にとっては、ガソリン代は悩みの種となりやすいでしょう。しかし、ハイブリッド車なら給油の必要性も格段に減り、大幅なコストカットも期待できます。

それほど頻繁に車に乗らない人にとっては、大きなメリットにはなりませんが、使用頻度が多く長く走ることが多い人にとっては、うれしいポイントといえるでしょう。燃費性能の良さで元を取るためにも、ハイブリッド車は車を使う機会が多い人に、向いているといえます。

税金面も優遇されている

環境性能の高さから、税金面で優遇されている点もハイブリッド車の魅力です。ハイブリッド車の場合、自動車取得税や自動車税、重量税が免税または減税となっており、税金面でのコスト負担は大幅にカットできます。車によって違いはありますが、7割近く減額されることも多く、使用年数が増えるほど、通常の車との税金のコスト負担の差は大きくなるでしょう。

また、通常新車登録から13年目以降は、自動車税、重量税ともに増税されますが、ハイブリッド車の場合はこれが適用されません。つまり、どれだけ長く乗っても税金は一緒で、長く乗り続けるほどコスパがよく、さらにお得になるといえます。

ハイブリッド車の車検代について

ハイブリッド車の車検代は高額になりやすいのですが、コストアップする原因を知っておくことが大切です。費用増額の原因を知ってくと、車検に対する見方も変わり、より柔軟に対応できるでしょう。ハイブリッド車は、車検費用といかに向き合うかが重要なため、基本的な部分への理解をさらに深めることが大切です。

高いのは整備費用

車検に必要な費用は複数ありますが、ハイブリッド車は整備費用がもっとも高くなりやすいです。これは、ハイブリッド車の性能や構造が原因で、性質上どうしても高価な設備、工具、専門的な知識や技術といった、メンテナンス環境が必要になるためです。

つまり、車検代を考えるうえでは、整備費用がいくらかかるかに注目することが大切で、高くなるなら、買い替えを検討してもよいでしょう。ディーラーに依頼するケースが多いため、車検基本費用も高くなりがちですが、法定費用は減税でコストダウンできます。最終的には整備費用を見て、更新するかそれとも買い替えるのかを決めるとよいでしょう。

車検代が高額になる場合は廃車買取も視野に入れる

車検代が高額になるということは、車の状態が悪くなっている可能性が高いため、売却先には注意しなければなりません。状態が悪くても、廃車買取なら好条件で売却できることが多いため、積極的に活用しましょう。

特にカーネクストは古い車や過走行車、故障車まで0円以上で買取保証をしているため、確実に資金化できておすすめ度は高いです。さらに、レッカー引き取りや廃車手続きの代行まで、各種費用も全て無料で引き受けてもらえます。余計なコストを削減し、かつ好条件での買取が可能なため、利用するメリットは大きいでしょう。

参考:カーネクスト

車検を考えるなら売却も考えよう

ハイブリッド車は、燃費性能のよさや税金面での優遇から考えると、長く使うほどお得ですが、使用年数が増えて劣化するほど、車検代も高くなるというジレンマもあります。

車検代が高過ぎるなら、無理に更新せずに、買い替えたほうがお得な場合もあるため、選択肢は柔軟に用意しておくことが大切です。まずは車検にかかるコストを把握し、買い替え費用と比較してどちらがお得になるかで、愛車の処分を決めましょう。

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