車検は期間内の更新が基本で、満了日を過ぎると公道を走れなくなり、不便も増えます。有効期間内に更新しようと考えると、満了日ぎりぎりまで待たなければならないと思う人もいるかもしれませんが、実はそうではありません。
車検は最大45日前から受けられ、早めに受けるメリットも存在します。余裕を持って行動を開始して、スムーズに更新手続きを終えましょう。
有効期限のどれくらい前から車検は可能か
車検をスムーズに更新するには、有効期間の基本を知る必要があります。車検はいつ受けるかによって次回の有効期間が変動し、場合によっては損をするケースもあります。
単に車検を更新するだけではなく、いつ更新するのがお得かを考え、受けることが大切です。車検はいつから受けられるのか、基本的な理解から深めましょう。
車検はいつでも受ける事ができる
実は車検のタイミングに決まりはなく、極端に言えばいつでも受けられます。有効期間がまだまだ残っているタイミングで受けるのもよし、ぎりぎりまで待つのもよし、さらに言えば有効期間超過後に受けても構いません。
ただし、早く受け過ぎると、残った分の有効期間が無駄になるため注意が必要です。車検は検査を受け合格した日から起算して、次回の満了日を決めます。例えば満了日の3カ月前に受けた場合、更新した時点で残っていた3カ月分は無駄になってしまうのです。
また、反対に有効期間を超過している場合は、公道を走れないために車検までの手間がかかりやすく、自賠責保険も通常より1カ月多く加入が必要です。車検はいつでも受けられますが、早すぎても遅すぎても、何らかのデメリットがあることは把握しておきましょう。
有効期間の30日前以降に受けるのが一般的
早めに車検を受けると残った有効期間が無駄になりますが、満了日の30日前からは別です。このタイミングからは、いつ受けても現在の満了日から起算して次回の有効期間を設定するため、無駄なく車検が更新できます。
仮に5月1日が満了日で、4月17日に車検を受けた場合、満了日は5月1日時点から計算されるため、少し早めに受けるのが基本といえるでしょう。満了日ちょうどのタイミングを狙わなくてもよいため、満了日の2~3カ月前になったら、少しずつ車検更新に向けて動き出すようにしましょう。
45日前に車検を受けるメリット
一般的に車検を受けるべきタイミングは、満了日の30日前であり、これ以前に受けてしまうと有効期間を無駄にしてしまいます。
しかし、方法を工夫すると、さらに15日早い45日前から車検を受けることも可能です。45日前に車検を受けるとどのようなメリットがあるのか、適用の条件も踏まえて知っていきましょう。
45日前でも有効期限が無駄にならない
大前提で知っておきたいのが、特定の方法を使用することで、45日前に車検を受けても有効期間が無駄にならないということです。
通常なら30日前からしか有効期間を無駄にせず更新することはできませんが、一定の条件を満たすことで、特例的にさらに前倒しして車検が受けられます。ただし、45日前車検の要件は細かく決まっており、それらを全て守らなければならないことは理解しておきましょう。
指定整備工場で受ける事が条件
45日前に車検を受けるには、指定整備工場の利用がマストの条件です。これ以外の方法では、原則の30日前からしか更新はできないため注意しましょう。指定整備工場とは、自社で検査ラインを持つ工場です。
民間の整備工場は「指定整備工場」と「認定整備工場」の2つに分けられ、これらは混同しやすいため間違えないよう注意しましょう。整備工場でも、認定整備工場に依頼すると、30日前からしか有効期間の無駄なく車検の更新はできません。
指定整備工場で車検を受けるには
45日前に車検を受けるには、指定整備工場に依頼を出し、かつ一定期間中に書類を提出して車検証を発行するという二重のハードルがあります。指定整備工場で通常より早く車検を受けられるのは、自社の検査工場で車検を通しても、その時点で車検証が発行されるわけではないからです。
工場で検査をした後は、保安基準適合標票が発行され、これを運輸支局や軽自動車検査協会にその他必要書類を合わせて提出することで車検証が発行されます。保安基準適合標票の有効期間は15日で、これが45日前に車検を受けられる理由です。
スケジュールはしっかり立てておくこと
指定整備工場で45日前に車検を通すなら、スケジュールは綿密に組まなければなりません。保安基準適合標票の有効期間が過ぎると、再度取得し直しとなるため、発行後期間内に確実に提出できるよう予定を立てましょう。
また、実際に車検を通すには事前の点検・整備が必要なため、業者に預けるのは45日よりさらに前になります。満了日の2カ月程度前から余裕を持って預けておくと、45日前の最長期間で車検を受けやすいでしょう。
早期予約割引が活用できることも
スケジュールを確定させるためにも、指定整備工場の予約は早めに取ることが大切ですが、これは費用面も関係します。業者によっては早期予約で割引を適用してくれる場合もあり、より安価で車検が更新できます。
もちろん、全ての業者が割引対応をしているわけではなく、業者ごとに割引率も違いますが、早めから動き出すとお得になりやすいことは覚えておきましょう。
混雑を避けることができる
車検更新の時期は人によって違うため、場合によっては年度末の業者がもっとも忙しい時期にバッティングすることもあるでしょう。繁忙期は予約が取りづらく、30日前からだと期間内に更新できない場合すらあります。
45日前車検ならさらに余裕を持って取り組めるため、忙しい期間でもスムーズに更新しやすく、有効期間超過の心配も減るでしょう。
次の車検を検討中なら買い替えも視野に
車検時期には、いつ更新を受けるかだけではなく、そもそも更新すべきかで悩む場合もあるでしょう。車検の更新に躊躇が生まれた場合は、一度買い替えも視野に入れることが大切です。あえて車検の更新をせず、買い替えを選択することで、お得になるケースは多いです。
買い替えは車検前がおすすめ
車検のタイミングで買い替えを検討すべきなのは、買い替えに適した時期だからです。車検更新は時間的なコストはもちろん、金銭的な負担も大きく、場合によっては数十万円かかることもあります。買い替えを選択すると、少なくとも1回分の車検費用は支払いを免れ、コスト負担を減らせるでしょう。
車が新しくなると維持費も減り、次回車検時のコストも下げやすく、長い目で見てもお得になることは多いです。
廃車なら還付金が戻る場合も
手持ちの車を手放す際には、廃車手続きを行いますが、その時の状態次第では還付金が受け取れます。普通自動車なら、解体処分の場合、年度末までの期間に応じて自動車税、車検の残存期間に応じて重量税が還付されます。
また、名義だけの抹消でも自動車税は還付対象であり、売却で処分しても税還付は受けられるでしょう。軽自動車は解体を伴う廃車でしか還付の対象とならないため注意が必要ですが、処分方法次第ではお金が戻ってきて得をすることもあります。
廃車費用無料のでお金も手に入るカーネクスト
買取に出して処分するなら、カーネクストの利用がおすすめです。カーネクストでは廃車方法に応じて還付金をきちんと返金してくれるため、手放しても損をすることはありません。また、車両の引き取りから廃車手続きの代行まで無料であり、処分の際に全く費用がかからないのは魅力でしょう。
単純に手放すばかりではなく、買取対応で資金化も可能です。状態に関係なく0円以上での買取保証もあるため、賢く資金化したい人におすすめの業者です。
事前にスケジュールを立てればお得に車検を受けられる
スムーズに車検を更新するには、スケジュールを綿密に立てることが大切です。上手に予定を組むと、最大45日前から車検は受けられ、残った有効期間を無駄にすることもありません。
少しでもお得に車検を受けるためにも、予定はきちんと組み、早めから行動して余裕を持って手続きを終えましょう。