車検の料金表を見ても、所有している車がどのサイズに当てはまるのか、また料金項目の内容が不明など、何かとわかりづらいと感じていませんか。そこで、具体的にどの項目がどのくらいの金額がかかるのか解説したいと思います。
また、注意点や相場などに関しても取り上げるので、おおよその見積もりの参考にしてください。車検に通すかどうかでお悩みの場合も、大事な車の決断になるので、ミスのないように正しい知識を身に付けておきましょう。
車検の料金表における注意点
車検の料金表の見方や細かい注意点を取り上げますので、ポイントを押さえておきましょう。車検の料金表には、大きく分けて3つの注意点があります。
法定費用はどこに出しても同じ料金になる
一般的に車検において、法定費用といわれる3つの費用については一律です。重量税と自賠責保険料、印紙代がこれにあたります。それぞれの基本的な料金は以下の通りですが、重量税は車が大きいほど費用がかかります。
車種 | 軽自動車 | 小型車(マーチなど) | 中型車(カローラなど) | 大型車(クラウンなど) | 大型車(エルグランドなど) |
重量税 | 6,600円 | 16,400円 | 24,600円 | 32,800円 | 41,000円 |
自賠責保険料 | 25,070円 | 25,830円 | 25,830円 | 25,830円 | 25,830円 |
印紙代 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 | 1,100円 |
※初年度登録より13年たっていない、平成27年度の燃費基準をクリアした車
ちなみに、上記の自賠責保険料は24カ月ですが、主に軽自動車と中型自動車に区分けされています。これは、車検を受ける年によっても若干変化します。保険全体で事故が少なければ保険料の負担は少なくなり、逆に事故が多く支払いが多ければ、多少値上がりします。
印紙代は一律で、車検を依頼する業者が指定工場の場合は1,100円、それ以外の車検方法だと印紙と証紙代で1,700円です。印紙は国に提出する書類、証紙は地方自治体に提出する書類です。両方とも、書面の正当性を担保するために、書類に添付されます。基本車検を依頼するのは、指定工場の場合が多いので、上記の表は1,100としています。
新車登録から長い年月が経過した車の場合
新車登録から13年と18年後には、法定金額でも重量税や自賠責の金額が変わります。具体的にどのくらい増えるのかは車種にもよりますが、重量税と自賠責合わせて5,000円~20,000円程度上乗せされます。
さらに、この年数がたっている車を車検に通すとなると、別途整備費用などを請求されるケースがあります。また、部品交換がある場合に、生産中止になっていて部品の調達ができなかったり、高額の部品交換費用がかかったりすることも、考えておかなければならないリスクです。
ハイブリッドや電気自動車も重量税が変わる
ハイブリッドや電気自動車のようなエコカーは、重量税が割安になります。これは、燃費がどの程度よいかによって変化します。
エコカー減税は、平成24年5月1日からの税制改正に伴う、新優遇の対象者が基準です。どのくらい安くなるかというのは、車種と燃費性能によって変化し、数千円程度安く車検を受けられます。
車検の料金の相場
車検の料金は、具体的にどのくらいかかるのでしょうか?法定費用と合わせて、おおよその金額を紹介します。
車検基本費用は約10,000〜20,000円
車検を依頼する業者によって異なりますが、基本費用として24カ月定期点検料、測定検査料、車検代行手数料の合計金額を表すことが多いです。金額は業者によってまちまちですが、約10,000~20,000円かかります。
時々見られるケースとして、定期点検料プラス部品交換やオイル交換の費用を、別に請求される場合があるので注意しましょう。細かい項目まで、見積もりを出してくれる業者は優良といえます。
車検代行手数料に関しても一律ですが、車検場との距離で手数料も違ってくるので、一概にネットの料金だけで判断することは避けたいです。もちろん、しっかりと事前に見積もりで金額を確かめておきましょう。
車種クラス別料金
車種クラス別の料金は、以下の表を参考にしてください。
車種 | 軽自動車 | マーチクラスの小型車 | カローラクラスの中型車 | クラウンクラスの大型車 | エルグランドクラスの大型車 |
金額 | 約45,000円 | 約60,000円 | 約65,000円 | 約70,000円 | 約80,000円 |
おおよそこのぐらいの金額がかかりますが、車検を受ける業者によっても若干異なります。おそらく、継続して車検を依頼できるような業者の場合には、交渉して点検費用等を節約することも可能です。大手のメーカーなどは、その点料金体系がはっきりしており、交渉しても金額はあまり変わりません。
軽自動車とその他の車に差が生じているのは、重量税の差がそのまま現れています。当然、車が大型になればなるほど金額が高いです。
新車登録13年経過後の車種クラス別料金
新車登録13年経過後の金額は、以下のように変わります。
車種 | 軽自動車 | マーチクラスの小型車 | カローラクラスの中型車 | クラウンクラスの大型車 | エルグランドクラスの大型車 |
金額 | 約50,000円 | 約67,000円 | 約78,000円 | 約87,000円 | 約10万円 |
おおよそこのぐらいの金額にアップしますが、理由は重量税の増額による部分が多くを占めています。軽自動車の場合は重量税が20%増加、それ以外の車は車種によって異なりますが、15~39%の増加です。
また、生産中止になっているモデルなどは、部品交換で金額がかさむことがあります。サポートが終了した場合には、古い車種や部品を持っていて、廃車や板金工場等を併設している車検業者にお願いするとよいでしょう。そうすることで、結果的に車検を安く済ませられる場合があります。
この辺りは、車検の見積もりの際に担当者から説明されるので、よく話を聞いて、納得ができる金額を提示してくれる車検業者を探してみましょう。
車検か買取ってもらうべきか迷ったら
車検を通すか売却するかで迷ったときは、どうすればよいのでしょうか?おすすめの方法も交えて紹介します。
車検費用だけが古い車のデメリットではない
古い車のデメリットは、車検費用が上がるということだけではありません。以下のようなデメリットも存在します。
- 維持費がかかる
- 生産中止になった場合には部品の調達が難しい
- 自動車税がかかる
燃費は基本的に、新しい車のほうがよいことは当たり前です。それを含めて、古い車は維持費がかさみます。古い車の場合には、走行性能が劣る傾向が強いため、部品交換の頻度が多くなりがちです。しかし、もしもそのモデルが生産中止になっていた場合には、部品調達は困難を極めます。場合によっては交換できずに、そのまま廃車にするしかないというケースも考えられます。
自動車税に関しては、軽自動車は13年で概ね20%、それ以外の車は15%増税になります。13年を境に大きく金額が変わるので、その時期が来たら車検を通すか、新しい車に乗り換えるかを考えてみるとよいでしょう。
カーネクストがおすすめ
もしも、乗り換えることを選択するなら、カーネクストをおすすめします。査定無料、買取価格も0円以上を保証していますし、廃車の手続きなどの面倒なことは、全てお任せできます。何より、次の車の購入資金として現金を得られる点は大きなメリットです。この機会に、カーネクストを利用してみましょう。
料金表を調べるより見積もりを依頼しよう
車検を通すか迷ったら、13年をめどに大きく費用が変わります。車検に必要な費用に関して、事前に見積もりをもらうようにして、車検を通すか売って乗り換えるか判断したいです。ハイブリッドや電気自動車は、若干の優遇措置があるので、それも含めて業者にしっかり相談してみましょう。
料金表は、あくまでも目安でしかないため、部品交換などがあった場合には車検の費用はより多くなります。これも、事前に車の状態を細かく担当者に伝え、しっかりとした見積もりと説明をもらいましょう。
車検を通すか迷っている場合には、事前に見積もりを依頼し、それと比較して見る方法もあります。あなたにとって一番よい方法は何かを、業者と一緒に考えてみてください。