車検で不安になる原因である整備費用を考える|安く抑える工夫

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車検を経験したことがあれば、車検を受けて精算するときのあの「想像以上の請求額」に、少なからず驚いたことがあるでしょう。その「想像以上」の原因は、車検費用の中の整備費用です。整備費用は誰もが同じ金額を負担するわけではないため、ある意味では誰にもわかりません。

ここではまず車検費用を解説し、その中の整備費用とはどんな費用なのか、どうすれば節約できるのかを考えます。

車検に必要な費用

車検とは、ある車がその時点で法律に定められた保安基準に適合しているかどうかを検査するものです。日本では乗用車で新車の場合3年目に、それ以降は2年ごとに受けることが義務とされ、費用は大きく「法定費用」と「整備費用」に分かれます。

法律で決められている法定費用

車検でいう法定費用とは、自賠責保険料・自動車重量税、印紙代をいいます。これは大手自動車ディーラーで受けても町の自動車整備工場で受けても金額は変わりません。

自賠責保険料

正式には「自動車損害賠償責任保険」といい、加入した車で万が一人身事故を起こした時も被害者に対して一定の保障をするものです。法律で加入が義務付けられていることから「強制保険」とも呼ばれ、軽自動車・普通自動車の区分で金額が異なります。

自動車重量税

車を所有することに対して、その車の重量に応じて納める税金(国税)です。自動車重量税は区分ではなく車両重量によって金額が定められており、軽自動車は2年分で6,600円、普通車は1万6,400円から3万2,800円とされています。ただし、エコカー減税制度が適用される場合はランクに応じて免税もしくは25%から75%の減税を受けられます。

印紙代(検査手数料)

印紙代は車検にかかる検査手数料として支払うもので、具体的には「自動車検査登録印紙」と「自動車審査証紙」に分かれています。車種によって金額は異なりますが、概ね1,100円から1,800円とされています。

車の点検や整備をする費用

「整備費用」とは、車検を受けるために必要な点検・整備を行うための費用で、ディーラー・自動車整備工場・カー用品店・ガソリンスタンドなど車検をどこで受けるかによって費用は異なります。車が安全に走行できるようエンジンオイルなどの各オイル類、ブレーキパッドといった消耗品を必要に応じて交換する場合にかかる部品代・工賃をいいます。

車検にかかる整備費用の詳細とポイント

整備費用の大部分は「これから安全に車に乗るために必要な交換・修理」にかかる費用です。それを決めるのは法定点検より詳しい24カ月点検です。

24ヶ月点検などの基本点検技術料

乗用車の24カ月点検は車検の時期と重なるため、一緒に実施されるのがほとんどです。24カ月点検は特に走行には問題はないが摩耗が進んでいたり故障する可能性の高い部品を見極め、交換・修理するための点検です。

追加の整備や部品交換の費用

24カ月点検を実施すると、状態に応じて部品交換や修理が発生します。代表的な部品交換とそれにかかる費用の相場は以下の通りです。

ブレーキパッド交換:1~3万円
バッテリー交換:1~3万円
タイミングベルト交換:3~5万円
タイヤ交換:4~8万円
ラジエーター交換:5~10万円
スパークプラグ交換:5,000円~1万5,000円
バンパー修理:1~5万円
マフラー修理:1~3万円
これらはあくまで目安です。年式の古い車種の特別な部品には数十万円かかる場合もあります。車検が近づいたら余裕を持って見積もりを取り確認しておくのが賢明です。

下廻り洗浄や塗装の費用

車の「下回りの洗浄・塗装」は、車検にもある重要な検査項目です。ほぼ全ての車検工場で行われており、ふだんあまり清掃されない下回りをスチームで洗浄し、一通りの整備が終わった後に防錆塗装(シャシブラック)を施すことで下回りを保護してくれます。これにかかる金額は町工場からディーラーまで1万5,000円から5万円程度です。

整備費用を抑えるポイント

車検にかかる費用がどのくらいかかるかは、整備内容によって違います。それを安く済ませるにはまず事前に複数の業者から見積もりを取り、交換・修理の必要がある部品・部分とそれにかかる代金・工賃を把握することが大切です。

差し迫って必要のない整備項目は念のため必要性や内容を確認し、問題なければ除外すると費用を抑えられます。またディーラーで車検を受ける場合は、交換・修理を車検前にカー用品店などで済ませておくと節約できます。特にタイヤやエアコンフィルターなどはカー用品店の方が安価なことがよくあるからです。

車検を通すか買い替えかで迷っている場合

車検の見積もりを取り、かかる費用がどう考えても節約できない高額に上るなら、車検を通さず車を買い替えた方がよいこともあります。しかしこれは金額だけでない注意点を抑えて検討する必要があります。

年式から検討する

もしその車が年式が古くエコカー対応車でないなら、13年を経過すると自動車重量税が上がることを計算に入れなくてはなりません。その金額は数千円から2万円程度と高額になることもあるからです。

また年式が古くなると、消耗品や部品を確保すること自体が難しくなり、場合によっては修理できないこともあります。多くのメーカーは部品を、新車発売から15年ほどで調達を止めてしまい部品単価は上がり、それ以降下がることはありません。年式が古くなるほど、維持費は高くなってしまうのです。

買い替えの場合は買取業者の選択が大事

それだけ長く大切に使ってきた車ですから、その価値を正しく評価し、相応の金額で買い取ってくれる業者に引き取ってもらいたいのは当然です。買取業車は、車体の買取金額だけで選ぶと結局は失敗する可能性があります。後で手続き費用が請求されるなどして、結局手にするのは他と変わらない金額になることもあるからです。

ネットで話題の車買取業車「カーネクスト」は、廃車・故障車・事故車であってもレッカー費用や廃車手続き費用は無料で、事務手続き代行費用も無料です。車体の買取額を0円以上と保証しています。また自走できない車だとしてもお金が返ってくる可能性もあります。

車を買取に出すなら、買取完了までの費用や、かかる手間も含めて業者を選ぶほうが賢明です。

参考:カーネクスト

整備にかかる費用を把握して車検を受けよう

3年または2年に一度の車検は、法定費用いがいの経費がわからないため、車検時期になるとだんだん不安になります。それを解消するには先んじて複数の業者から見積もりを取り、精査することで項目や費用を推定することができます。もし想定内なら問題ありませんし、想像以上に高額になるのなら「買い換える」ための検討する時期でもあります。

もし車を買い替えるなら、車体の買取代金だけでなくそれにかかる費用の全てを把握して業者を選ぶようにしましょう。大切なのは結局「最後に残る金額」です。車検費用が不要となり、売却金額が好ましい金額であれば、次に購入する車の頭金に充当することもできます。そのためにも、主な金額だけでなく細かな金額も合わせて検討することが重要です。

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