車検にかかる時間とは|日頃からのメンテナンスがポイント

車検のノウハウ
Businessman and alarm clock,studio shooting

保安基準を満たしていることを確認する車検は、道路運送車両法によって義務づけられています。また、自家用車の新車では3年、その後は2年ごとに受ける必要があり、車の状態が良いほど費用は安く済みます。

しかし、車の状態によっては費用が高くなるだけでなく時間がかかり、整備や修理のために車を預けなければならないケースもあります。ここでは、車検にかかるおおよその時間について解説していきます。

車検にかかるおおよその時間

近年は、スピード車検を謳った車検専門業者が登場しているため、数時間で終了するとイメージしがちです。しかし、整備や修理が必要な状態だった場合、数時間かかるケースもあります。

早ければ1時間足らずで終わるところもある

車検は、ディーラーや車検専門店などに依頼する方法の他に、自分で点検を行う「ユーザー車検」という2つの方法があります。いずれの方法についても、電話やWebなどで事前に予約が必要です。

従来は数日間かかった車検ですが、近年は作業の過程をマニュアル化することで作業時間を短縮しており、早ければ1時間足らずで終わるケースもあります。

また、車検に携わるスタッフが複数いることで、1台の車に対して同時並行で作業できることも時間短縮に繋がっていると考えられます。ただし、修理等の必要がない場合に限り、短時間で車検を終えることができます。

車検を終えると仮車検証となる適合標章を受け取り、後日、陸運局から車検証とステッカーが発行されますが、数日かかるケースもあります。

車検を早く終わらせるには日頃の整備が大切

車検をできるだけ早く終らせるためには、何と言っても日頃からのメンテナンスが大切だと言えるでしょう。例えば、日頃からメンテナンスを行っていない場合、オイル交換などによって作業時間が増えることになります。

このようなオイル交換やタイヤの空気圧のチェックは、最寄りのガソリンスタンドで行うことができるため、日頃から気を付けてチェックすると良いでしょう。なお、オイル交換の頻度は、5,000kmか6カ月の走行が目安だと言われています。

どこで車検を受けられるか

車検を受ける場合、運輸支局にてユーザー車検を行うこともできますが、以下のような場所で受けることができます。

カーディーラー
民間の整備工場
ガソリンスタンド
車検専門のフランチャイズ店
カー用品店
これらの他には、ユーザー車検を代行してくれる車検代行業者もあり、他の業者に比べると代行手数料が安めです。ただし、法律で定められている基本的な点検しか行わないケースが多いため、安心で安全な走行のためにプラスアルファを求める場合はおすすめできません。

即日車検ができるところ

スムーズな車検を受けるためには、原則として予約が必要なことに加えて、無駄な作業をしない業者を選ぶことがポイントです。ここでは、即日車検を受け付けている業者を紹介します。なお、車検費用と最短時間がサイトに掲載されていることを選定基準としています。

ホリデー車検

ホリデー車検は、ユーザーが立ち会って作業を行う「対話型立ち会い車検」が特徴です。この方法は、作業内容をユーザーに確認してもらうことで、不必要な作業をカットできる効率の良い車検です。

また、全国240店舗を展開しており、店舗を見つけやすいことがメリットだと言えます。なお、予約はWebで受け付けており、完全予約制となっています。

車検費用 52,534円~
最短時間 60分~

コバック

コバックは全国500店舗を展開し、累計台数1,000万台を突破しており、圧倒的な実績を誇っていることが特徴です。

また、日頃からほとんどメンテナンスをしていなくても、車検と同時に予防整備をプラスした「スーパーセーフティ車検」や、車検と同時に冷却水などの交換をプラスした「スーパーテクノ車検」を行っており、ユーザーの安全を考慮したプランを打ち出しており、作業内容をマニュアル化することで車検にかかる時間を短縮しています。

ただし、引取り納車ができないため、自分で車を持って行く必要があるので注意が必要です。

車検費用 42,270円~
最短時間 30分~

アップル車検

アップル車検は、全国100店舗以上を展開し、安心で低価格な車検を実現するためにWebによる早期予約システム「e車検」を行っているインターネット専門車検が特徴です。

また、Webで早期予約することで割引されるシステムを導入しており、30日前予約で3,000円、15日前で1,500円割引されます。なお、初めての車検の場合、2,000円割引されるのでお得です。

車検費用 50,050円
最短時間 当日朝持ち込みで夕方完了

車検の速太郎

テレビCMでお馴染みの車検の速太郎は、全国120店舗を展開しており、完全予約制の立ち会い車検が特徴です。また、公式サイトの閲覧で1,000円、平日立ち会い車検の予約で2,000円割引されるなど、さまざまな割引キャンペーンを実施しています。

さらに、年間3,000台以上という豊富な実績を誇っており、ユーザー満足度が96.4%と高く、多くのユーザーに支持されています。

車検費用 43,570円~
最短時間 45分

オートバックス

オートバックスは、カー用品専門店として広く知られており、過剰な整備を一切排除するなど、早い・安い・納得の「早技車検」が特徴です。また、作業状況が見えないことで不透明だった車検に対して、作業状況を確認できる待合室を設けており、安心して任せることができます。

なお、車検を受けることで、タイヤ交換・窓ガラス修理交換・バンパー傷修理という3つの補償が付き、一定の範囲内であれば1年間無料でサービスを受けることができます。

なお、「早技車検」は、オートバックスの一部の店舗でのみ実施しているため、公式サイトなどで確認しておくことをおすすめします。

車検費用 13,000円
最短時間 45分

車検にかかる費用と必要なもの

車検を受ける場合、一度に10万円前後の費用がかかり、部品の交換などが必要になればそれ以上の費用がかかります。ここでは、車検にかかる費用や必要書類について順に解説していきます。

車検費用は2つから成り立っている

車検費用は、法定費用と車検基本費用という2つの費用から成り立っています。法定費用には、自動車重量税などの税金や印紙代、自賠責保険などが含まれており、一方の車検基本費用には、法律で決められている最低限の点検や検査にかかる費用が含まれています。

なお、これらの費用は車種や排気量などによって費用が異なり、業者に依頼すると代行手数料がかかります。

軽自動車の場合の相場

普通乗用車と軽自動車は排気量が異なるため、車検にかかる費用に差が生じます。また、自動車重量税は排気量が多いほど費用は高くなりますが、車検基本費用の違いによって費用に大きな差が生じます。

自動車重量税が最も低く、排気量が660ccの軽自動車の場合、法定費用と車検基本費用を合わせて5万円代が相場となっています。しかし、タイヤの交換や各種部品の交換が必要な場合、10万円を超えるケースもあります。

1トンまでの小型普通車の場合の相場

自動車重量税が軽自動車の次に低く、1トンまでの小型普通自動車の場合、法定費用と車検基本費用を合わせて6万円代が相場となっています。このタイプはコンパクトカーとして人気が高く、環境性能の高い車種も多く登場しています。

そのため、国土交通省が定める排出ガスと燃費基準に沿ったエコカーに該当すれば、「エコカー減税」が適用されるので税金の優遇措置を受けることができます。

1トンから1.5トンまでの中型車の相場

1トンから1.5トンまでの中型車の場合、法定費用と点検費用を合わせて7万円代が相場となっています。軽自動車と比べると、車検の費用に2万円程度の差が生じています。

その理由としては、軽自動車の自動車重量税が6,600円であるのに対し、重量が1トンから1.5トンまでの中型車では24,600円と高くなっていることが挙げられます。

2トン以下の大型車の相場

2トン以下の大型車の場合、法定費用と車検基本費用を合わせて9万円程度が相場となっています。なお、2トン以下の大型車では、自動車重量税が41,000円と高くなっているため、車検費用も高くなっています。

なお、3トンを超える大型貨物車の場合は、55,000円程度が相場となっており、貨物車の自動車重量税はそれほど高くないことがわかります。

車検時に必要な書類を忘れずに準備

車検を受ける際には、以下のような書類の準備が必要です。

車検証
自動車納税証明書
自賠責保険証明書
任意保険証明書
車を走行するにあたって、車検証を備えるつけることが道路運送車両法によって義務づけられているため、日頃から車内で保管している人が多いのではないでしょうか。

また、自動車納税証明書については、自動車税を滞納していないことと、自動車税を納税してから3週間以上経過していることを条件として、車検の際には不要となっています。

次に、自賠責保険証明書と任意保険証明書ですが、自賠責保険証明書については、車の所有者であれば必ず加入しなければならない強制保険となっているため、車検証と共に車内で保管している人も多いことでしょう。

一方の任意保険証明書については、個人で加入している各保険会社から発行されており、保険の加入時に担当者から手渡されたり、郵送で送付されているケースがあります。

この他には、車検を受けるために必要な継続検査申請書の押印欄があるため、印鑑を持参することをおすすめします。ただし、自筆の署名だけでも良いことになっているため、業者から押印を求められるケースがあります。

なお、これらの書類を紛失した場合は、再発行ができるので安心です。しかし、再発行には時間と手間がかかるため、早めの準備をおすすめします。

車検を通すか廃車買取か

車の走行距離や車の状態によって、車検を通すためにはメンテナンスが必要です。車検受けることを考える前に、車自体を廃車にすることも視野にいれましょう。安全基準をみたしていると判断されるためには、合格ラインに達するだけの修理が必要です。

修理をしたからといっても新品同様になるわけではないので、車を正常に動かす安全性は100%にはなりません。車検費用も上がってきますので、場合によっては車検買い取ってもらうことも考えましょう。

生産終了後した部品は減少

生産終了した車のメーカー部品は、一気に少なくなります。生産終了後、約6年は部品を保有していますが、絶対数が少なるのは免れません。その分、部品交換必須の修理は、取り寄せに時間がかかるため、メンテナンスにも時間がかかってしまいます。

過大なメンテナンスが必要な生産終了車は、使用期限がきれたと考え車検を通さずに廃車にすることを考えてみることも選択肢のひとつです。

廃車買取ならカーネクストがおすすめ

廃車として引き取ってもらうなら、どのように処分するかが重要です。カーネクストは車の状態に関係なく、0円以上での買取保証を行っています。廃車同様の車も買取を行っており、レッカーや廃車代行手続きも無料。処分に余計な費用がかからないことも魅力です。

車検切れの不動車はもちろん、部品ごとで評価してもらえるので、場合によっては高額査定も期待できます。

参考:カーネクスト

手早く車検を終えよう

車検は新車で3年、それ以降は2年の周期で受けることが義務づけられており、車検に通らなければ公道を走行できなくなってしまいます。また、車検は頻繁なペースではないにしても、数日預けることになると代車が必要になるなど、何かと面倒になりがちです。

そのため、車検の期日が近づくと、なるべく早く業者に予約し、必要書類があることを事前に確認しておくことをおすすめします。なお、必要書類の紛失が発覚した場合、再発行の手続きなどに時間がかかり、車検の期日に間に合わないというリスクがあるので注意が必要です。

そして、業者によっては早期予約割引などのキャンペーンも実施しているため、お得でスピーディーな車検を実現しましょう。

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