通すだけの車検のリスク|知っておきたいメリット・デメリットは

車検のノウハウ
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車検費用はなるべくなら抑えておきたいと誰もが考えることでしょう。なかには、通すだけの車検というのがあり、格安車検ではありますが、行われる車検内容は基本的な点検のみとされています。

しかしマイナス点ばかりではなく、通すだけの車検にもメリットがあります。ここでは、通すだけの車検のリスクを知り、格安保険を選ぶかどうかの判断をしましょう。

ただ通すだけの車検を選ぶメリット

ただ通すだけの車検は基本的な点検のみとされていますが、通すだけの車検を選ぶメリットとはどのようなことなのでしょうか。通すだけの車検を選ぶ時の判断材料としてメリットを知っておきましょう。

過剰整備を防げる

車検では、まだ使える部品も交換時期だと言われて交換されてしまう可能性があります。それを過剰整備と言いますが、通すだけの車検の場合はそのような過剰整備の心配がないのがメリットとされています。特に立ち会いでの車検システムの場合は、より過剰整備の確率は少ないでしょう。

過剰整備がない理由というのが、通すだけの車検には24カ月点検を実施しないところが多いからです。本来は24カ月点検をすることにより車の故障を防ぐことができるのですが、通すだけの車検はその名の通り通すだけなので、車検としてはあまりしっかりした点検をされることは少ないでしょう。

費用が安く済む

通すだけの車検の最大のメリットともいえるのは、車検費用の安さです。業者によっても費用に差はありますが、車検にかかる時間も短く済む上に一日で終わることが多いので、代車を用意されることもありません。また、基本的な点検のみで他の点検はされないため安く済むと言われています。

通すだけの車検は、ディーラーの車検と比べると圧倒的に安いのは間違いありません。格安料金で車検を通すことが可能ですので、安く車検を済ませたいというなら通すだけの車検を選んでみてもよいでしょう。

ただ通すだけの車検を選んだ時のデメリット

通すだけの車検のメリットは、とにかく費用が安く済むというところが大きいです。車検には何かと費用がかかることが多いですが、基本的な点検のみの格安車検は費用を抑えられることがよい点です。しかしメリットばかりで判断するのではなく、デメリットもしっかり把握しておかなければなりません。続いては、通すだけの車検のデメリットを解説していきます。

将来的な安全までは保障できない

通すだけの車検は、基本的な点検以外では他の点検まではされないことが多いです。つまり仮に通すだけの車検で通ったとしても、将来的な安全性までは保障されないということです。安全のためなら交換や修理をしておいた方がよい箇所があったとしても、整備しなくてもクリアしてしまうのが通すだけの車検なのです。

通すだけの車検は、ただ保安基準の適合性しか点検しません。万一部品にトラブルが起きたとしても仕方のない状態になる場合や、安全に車を走らせることができなくなる可能性が高いのが通すだけの車検のデメリットといえるでしょう。通すだけの車検は、安全性を考えるなら普段から車の点検や整備をしていない人にはおすすめできません。

交換が必要な場合は費用が無駄になる

基本的な点検のみの通すだけの車検の料金は、基本料金以外は含まれていません。つまり、万一部品交換ともなれば費用はかさんでいきます。車検費用を安く抑えたいのに部品交換により別途で料金請求されてしまえば、費用が高くつくことも考えられます。

例えば、車の部品でもタイヤ交換などがある場合は、予めタイヤを購入して持ち込むなど手間をかけることで、車検費用を多少削減することが可能です。

車検を通すだけに必要な整備項目

車検を通すためだけに必要な整備項目をチェックしていきましょう。ただ通すだけの車検とはいえ、どのような整備を行うのでしょうか。格安車検を検討中なら、整備される項目も知っておくと安心です。

外装と車内に関する項目

ただ通すだけの車検に必要な整備項目で、車の外装や車内に関する項目は以下の通りです。

最低地上高
ワイパーの動作チェック
ヘッドライトの光軸点検など
ウィンカー・ヘッドライドなどの球切れ、破損確認や点灯色チェック
ボディーの破損チェック
ハンドル・ホーンの状態や作動チェック
スピードメーターの点検など
上記が外装・車内の整備項目です。これらに不具合が見つかった場合は車検が通らない可能性がありますので注意しておきましょう。上記の整備項目は、最低限必要な点検箇所です。通すだけの車検は、上記以外のことは基本的にはしないとされています。

下回りの状態に関する項目

ただ通すだけの車検に必要な整備項目で、車の下回りの状態に関する項目は以下の通りです。

オイル漏れチェック
ブーツの破損などの足回り部品チェック
ボルト・ホイールナットの締め付け、点検など
タイヤのはみ出し・溝のチェック
ブレーキの点検
マフラー騒音・排ガスの点検
以上が車の下回りの整備項目です。外装・車内の整備項目と同じように、あくまでも必要最低限の整備チェックなので、上記の整備項目以外のことを基本は点検されないので注意しておきましょう。

車検費用を抑えたい時は

車検費用はさまざまな費用がかかり、高くついてしまいがちです。車の安全のためなら仕方のないことかもしれませんが、できることなら安く抑えたいと思う人も多いでしょう。実際に、車検費用を安く抑えることは可能です。では、どのように安く抑えることができるのか、詳しく見ていきましょう。

ユーザー車検に通す

「ユーザー車検」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。ユーザー車検は、ディーラーや車検を行う業者に頼まずに自分自身で車検をすることを言います。自分で車を持ち込み、手続きのすべてを自分で行います。面倒に感じますが、意外と簡単にできるのがユーザー車検のよいところです。

ユーザー車検をする時は、車検の切れる1カ月前になったら早めに予約します。整備箇所は以下の通りです。

タイヤの溝など
ライト類のチェック
ブレーキ関係
ワイパーやウォッシャー
クラクション
その他
ユーザー車検は一発で合格できれば大体90分程度で完了することができます。費用に関しても車によって異なりますが、普段の車検とは違って安く済ませることができます。ちなみにユーザー車検は、もし1回不合格であっても3回までなら無料再検査ができますが、できることなら一発合格を目指しましょう。

車検に通さずにカーネクストに売却する

車検に通さないという方法もあります。車の買い取り業者である「カーネクスト」では、車検が近い車や車検の過ぎてしまった車であっても0円以上の買取保証をしてくれます。

それだけではなく、車の引き取りの際のレッカー代、書類代行手続きもすべて無料対応と嬉しいポイントも多多くあります。車検費用と比較して、売却も検討してみましょう。

参考:カーネクスト

リスクを知った上で通すだけの車検を選ぶか判断しよう

ただ通すだけの車検は、基本的な点検のみでブレーキの点検やオイル漏れなど、必要最低限の整備項目以外のことは基本はしません。しかし、費用を安く抑えることができるのは通すだけの車検のメリットです。ただ安全性は保障されるわけではないので、通すだけの車検のリスクを知った上で格安車検を選ぶのかどうかを判断しましょう。

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