車検の有効年数は種別で違う|基本知識と古い車のデメリット

車検のノウハウ

車に乗っている人は、車検を意識することが多いと思います。なぜなら、車に乗っている以上、定期的に車検を受けなければならないからです。あなたの車の車検有効年数を知っていますか、また年数が古い車に乗っていませんか、ここでは車検についての基本知識と、車検有効年数や古い車の車検について分かりやすく解説します。

車検の基本を知ろう

新車を購入する時、または乗用期間中の一定期間ごとに車検を受けなくてはいけません。車検とは、定期的に車が保安基準を満たしているか確認するための検査を行うことをいいます。正式には、自動車検査登録制度といい、継続検査とも呼ばれています。

車検を実施している場所

車検は、運輸支局の検査場で行っています。車の足回りのチェックや速度、ブレーキ、ヘッドランプなどの検査を受け完了することで新しい車検証が発行されます。

基本的には、車検を受ける前に法定点検にて26項目の検査を行う必要があります。車のユーザーに知識があり法定点検を行うことができる場合や整備工場にて法定検査だけを行った場合は、自分で運輸支局にいき検査を受けることもできます。これをユーザー車検といいます。

一般的には、整備工場や大型カー用品店、自動車販売ディーラーなどで法定点検と併せて車検を依頼することが多いでしょう。そのほうが、手間も知識も必要なく簡単に行うことができます。

車検に必要な書類

車検を受ける時には、どのような書類が必要なのかチェックしておきましょう。お店に依頼する場合とユーザー車検では用意する書類が少し異なります。

必要な書類
お店に依頼・車検証
・自動車損害賠償責任保険証明書
・自動車税納税証明書(継続検査用)
ユーザー車検・車検証
・自動車損害賠償責任保険証明書(新旧2枚)
・自動車税納税証明書(継続検査用)
・自動車検査票
・自動車重量税納付書
・継続検査申請書
・定期点検整備記録簿

ユーザー車検で必要な書類が多くなるのは、運輸支局にて受け取る書類があるためです。車検を受ける当日に、運輸支局内を回ることで配布されます。紛失しないように注意しましょう。

車検切れには罰則がある

購入したお店などから車検や法定点検のお知らせが届くことが多いので、しっかり点検を受けているなら心配はありませんが、車検の有効期日を把握していない場合やお知らせが無い場合などは、車検が切れてしまわないように注意しなければいけません。

車検切れで、気付かず走行していると厳しい罰則を受けなくてはならなくなります。道路運送車両法にて、6カ月以下の懲役または、30万円以下の罰金が科せられます。また、自賠責保険も切れていれば、1年以下の懲役または、50万円以下の罰金が科せられます。

これは違反点数にも影響します。車検切れでマイナス6点、自賠責保険切れでマイナス6点、合わせて12点となり、免許停止となってしまいます。万が一、事故を起こしてしまったとなれば、罰則どころではなく、保険なども一切で無いため、とんでもない罪を負うことになります。車検の有効期間には、注意しなくてはいけません。

車検の有効年数はどれくらいか

車検には、有効期間があります。切れてしまったことに気付かず乗車していることで、厳しい罰則が待っています。自分の車検の有効年数がどれくらいあるのか、しっかりと確認しておくことが大切です。実際に、車検の年数はどれくらいなのか把握しておきましょう。

有効年数は種別で違いがある

車検は、1年・2年・3年といろいろな年数を聞いたことがある人も多いと思います。そのため、自分の車検の年数を把握できていないということもあるでしょう。実は、車検の種類もいろいろあり、車の用途や種別などによって有効年数に違いがあるのです。

種別ごとの有効年数

車種初回2回目以降
 自家用乗用車・軽乗用車
(3,5,7ナンバー)
3年2年
 軽貨物自動車(4ナンバー)
大型特殊自動車(9,0ナンバー)
キャンピングカー(8ナンバー)
2年2年
 レンタカー(わナンバー)2年1年
 大型貨物(1ナンバー)1年1年
 小型貨物(4ナンバー)2年1年
 バス・タクシー1年1年

種別は、車に付けられているナンバープレートを見ることで分かります。横浜500や品川800など、運輸支局や自動車検査登録事務所を表示している「横浜」や「品川」のあとに記載されている数字が種別の分類番号となります。また、ナンバープレートの色も併せて見るようにします。

ナンバープレートの色用途
黄色に黒文字・自家用軽自動車
黒地に黄色文字・事業用軽自動車
白地に緑文字・自家用
・レンタカー
・駐留軍人軍属私有車両用
緑地に白文字・事業用

車検の有効期間の確認方法

自分の乗っている車の車検の有効期間を確認する方法は、2つあります。車検証と検査標章ですが、それぞれを見て、期限切れにならないように確認しましょう。

車検証で確認

車検証は、車検を受けたときに交付される書類です。点検簿などと一緒に、車の中で保管していることが多いでしょう。この車検証には、車体番号や車の種別などの車両情報、自動車の使用者の名称や住所など記載されています。この情報の中に、有効期限の満了日も記載されています。

検査標章で確認

検査標章といわれてもピンとこない人が多いかもしれません。車のフロントガラスの上方真ん中部分に貼付されているステッカーのことです。

このステッカーは、車を走行させる際には貼付が義務付けられています。このステッカーにも、有効期限が記載されています。このステッカーは、年度ごとに色が変わるので、車検切れの車の発見に役立ちます。

しかし、外部から分かる有効期限は、年と月のみで正確な日付を確認することはできません。詳しい有効期限を確認するには、車内から見える裏側に記載してある満了する日を確認するようにしましょう。

年数が経過している車の車検の前にチェック

車は整備や点検などしっかりと行っていることで、長く使用することができます。通常、普通乗用車である3ナンバーや5ナンバーなどの車は、車検の有効年数が2年ですが、10年以上乗ることで車検の有効年数が1年になると聞いたことがある人もいるかもしれません。

貨物車やバス、タクシー、レンタカーなどの車検は1年ごとです。乗用車も1年点検になることがあるのでしょうか。また、年数が経過している車は、税金や費用が高くなるのかなど、詳しく解説していきます。

1年車検があったのは過去の制度

以前、道路運送車両法の法改正が行われる1995年までは新車登録を行ってから10年目以降の車は車検の有効年数が1年と短い時期もありました。

しかし、現在は車の使用年数に関係なく乗用車であれば有効年数は2年となります。しかし、長く乗り続けることでエンジン性能や部品の消耗などの低下は避けられません。

勘違いされている人も多いかもしれませんが、車検は安全に乗れる保証期間ではないです。車検とは、法律で決められた「保安基準」が適合しているかどうかを判断するものです。次の車検まで安心して乗れるかどうかは、日ごろのメンテナンスも大きく影響します。定期的な点検やオイル交換などしっかりと行うようにしましょう。

10年以上の年数の車は費用が高くなる

新車登録から10年目以降の車は、車検は2年と変わりありませんが、費用負担が増える場合があります。例えば、法定点検時に、経年劣化している部品の交換が必要であったり、エンジンのメンテナンスである「オーバーホール」が必要となるケースがあります。

オーバーホールは、一般的に走行距離30万kmを超えると必要と考えられています。エンジンをバラバラに分解し、細部まで綺麗に掃除することで、新品のような状態にさせることができます。

しかし、この作業は複雑のため専門であるカーディーラなどで行います。車検時にオーバーホールが必要となれば、車検費用に併せて負担することになるので、必然的に高くなってしまうのです。

整備料金だけでなく税金も高くなる

ディーゼル車では11年以上、ガソリン車なら13年以上の場合は、自動車税や重量税の税率が高くなります。このため、車検年数は変わりませんが、税金は増えるので注意してください。

部品交換やメンテナンス料金以外にも必要となる費用があることを覚えておきましょう。自動車税は1年ごと、重量税は2年ごとに支払います。ガソリン車の場合では、通常と重課された場合とでどれくらいの差額があるのか確認しておきましょう。

自動車税
車両重量(t)通常税額重課時税額
軽自動車10,800円12,900円
129,500円33,900円
1.534,500円39,600円
239,500円45,400円
2.545,000円51,700円
351,000円58,600円
3.558,000円66,700円
重量税
車両重量(t)通常税額重課時税額
軽自動車6,800円8,200円
0.58,200円11,400円
116,400円22,800円
1.524,600円34,200円
232,800円45,600円
2.541,000円57,000円
349,200円68,400円

車検を通さず買い替えを検討するなら

年数が経過した車の場合は、部品やオーバーホールだけでなく、税金も多く必要となります。そのため、車検のタイミングで買い替えを検討する人も多いです。もし、あなたの車がガソリン車で13年目を迎えているなら、買い替えも視野に入れて検討してみましょう。

買い替え時の注意点

車を購入する場合は、カーディーラーや中古車販売店で購入検討をすることが多いでしょう。同時に下取りとして今まで使用していた車を引き取りをお願いするようになると思います。しかし、年数が古い車だと、廃車料金として徴収されるケースも少なくありません。

そこで、注目していただきたいのが買取りを専門としている中古販売業者です。インターネットで査定依頼や相談ができる業者も多くあります。カーディーラーや中古販売店で廃車手数料や諸費用がかかるようなら、買取り専門業者に相談してみるのも良いでしょう。しかし、中には料金の説明が曖昧であったり、不親切な業者もいるので、どのような業者かを見極めることが重要です。

カーネクストなら安心して依頼できる

数ある買取り業者の中で、おすすめは「カーネクスト」です。95%以上の満足度の高い口コミ評価、日本全国対応可能、また、突然の故障や不動車などで動かない車もレッカー料金無料で買取りしてくれます。申込みから買取りまでの手数料や書類作成代行料などは一切不要です。

困ったこと分からないことがあれば、専門のオペレータースタッフが対応してくれるので安心です。もちろん、相談料金はかかりません。期間によってはキャッシュバックキャンペーンも行っているので、お得に買取りしてもらうことができます。

年数の経っている車なら買い替えを検討してみよう

自家用車は、新車で3年、それ以降は2年に1回の頻度で必ず車検を受けなくてはいけません。もちろん、車は使用頻度にもよりますが、部品の劣化や走行距離が延びることでエンジンへの負担がかかります。こうしたメンテナンス費はもちろんですが、自動車税や重量税までも負担が増えてしまうのです。

長い間、愛用していると愛着もわき、また、運転慣れしているので新しい車に変えようと踏み出すには勇気が必要かもしれません。しかし、いつ故障して動かなくなるかも分かりません。

出費を抑え、安心してドライブできるように、13年以上の車検を通す前に、買い替えを一度検討してみるのも良いでしょう。また、年数が経っている車は、買取りしてもらうほうがお得になるケースもあります。併せて、検討してみると良いでしょう。

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