初めてバイクを購入してから、車検の日が近づいて来たときには、どのようにすればよいのか迷う人も多いでしょう。バイクの車検は、車と同じ2年に一度となっています。
車検の流れや費用など、必要な準備を把握しておくことで、問題なくスムーズに車検を行えます。今回、車検の方法などもいろいろと紹介するので、比較をしてみて自分に合った車検を依頼しましょう。
バイクの車検の方法
車検を依頼する方法には、ディーラー車検・ユーザー車検があります。それぞれ違うので、比較をしてどこに車検を出すか検討してみてください。
ディーラー車検 費用はかかるが、その分バイクのトラブルや故障につながることを、早期発見できる可能性が高い
ユーザー車検 普段からバイクの点検や整備を行っている人であれば、ディーラーに車検を出さなくてもよい
ディーラー車検
バイク屋などの業者に頼んで、車検を通してもらうことを、ディーラー車検といいます。自分では、必要な書類とお金を払うだけで、整備などはやってもらうので、ユーザー車検よりは割高になってしまいます。
ただし、土日でも行っているので、平日に休みが取れないという人は、ディーラー車検に出すほうがよいでしょう。
ユーザー車検
バイクの知識に詳しい人であれば、ユーザー車検を行うのがよいでしょう。自分でバイクの整備点検をしますが、その際に車検に通らなかった場合は、パーツを購入したり、整備が必要になったりすることもあります。
また、陸運局にバイクを持ち込み、車検の手続きをしなくてはならないため、少々面倒ではあります。ディーラー車検に比べたら、安くなるというところがメリットです。
バイク車検にかかる費用
バイクの車検にかかる費用は、自賠責保険料、重量税、証紙代、印紙代は必ずかかり、その他車体の状況に応じて、整備代がかかることもあります。
自賠責保険にかかる費用
自賠責保険に加入していないバイクは、車検を受けられません。保険の料金は、自分が所有する排気量によって異なります。ちなみに250cc以下のバイクの場合、48カ月・60カ月という長期の契約が可能なので、できるだけ長い期間で契約したほうが、よりお得になります。
加入期間 | 原動機付自転車 125cc以下 | バイク 検査対象外軽自動車 126cc~250cc以下 | バイク 小型二輪自動車 251cc~ |
---|---|---|---|
12カ月 | 6,910円 | 7,100円 | 7,010円 |
13カ月 | – | – | 7,150円 |
24カ月 | 8,560円 | 8,920円 | 8,760円 |
25カ月 | – | – | 8,910円 |
36カ月 | 10,170円 | 10,710円 | 10,490円 |
37カ月 | – | – | 10,630円 |
48カ月 | 11,760円 | 12,470円 | – |
60カ月 | 13,310円 | 14,200円 | – |
上記は、離島以外の地域(沖縄県を除く)に適用する基準料率(2023年1月18日届出)となっています。
重量税にかかる費用
126cc以上のバイクは、届出時にのみ重量税がかかります。250cc以上のバイクの場合、新車登録時に3年分の重量税5,700円を納めなくてはなりません。また、2年ごとの車検時にも納付する必要があり、年数がたつほど金額が高くなります。
排気量 | 重量税 |
---|---|
126cc~250cc 検査対象外軽自動車(二輪自家用) | 4,900円 |
251cc~400cc 小型二輪自動車(二年自家用) | 新車登録時 3,800円 登録後12年経過まで 3,800円 13年~17年経過まで 4,600円 登録後18年以上 5,000円 |
証紙代や印紙代などにかかる費用
車検時には、検査法人と国に手数料を支払う必要があり、それぞれ「自動車審査証紙」と「自動車検査登録印紙」で納入します。
法人に納付する自動車審査証紙は、新車を購入したときの初車検と、中古や二度目の車検では料金が異なります。実際にかかる費用は、自動車審査証紙代は1,300円で、自動車審査登録印紙は400円です。
ユーザー車検の準備
自分で車検を行うためには、手続きなどすべて行う必要があります。どのような準備が必要になるのかを学んでおきましょう。
車検の申込み
まずは住んでいる地域の陸運局に、電話かインターネットで、車検の申し込みをしなくてはなりません。しかし、平日しか受けられずに混んでいる日もあるので、余裕を持って早めに申し込むことが大切です。
126cc以上のバイクを購入したときは、ナンバーの取得手続きをする際に、自分が住んでいる陸運局の管轄に届出を出す必要があります。車検であれば、自分の住んでいる管轄の陸運局ではなく、全国どこでも受けられます。
予約が完了したあとは、メールで予約番号が送られてきます。陸運局の窓口に行った際には、すぐに予約番号が出せるようにしておきましょう。
書類を揃える
ユーザー車検の際は、「車検証自動車納税証明書・自賠責保険証明書・車検証」が必要になります。万が一、納税証明書を紛失してしまった場合は、役所で再発行が可能です。自賠責保険証明書は当日現地で受け取るで、車検場についたら入手しておくようにしましょう。
下見をしておくとスムーズに
陸運局の中の検査場には、見学者用通路があります。初めて行う場合は、流れがどういうふうになっているのか下見をすると、当日はスムーズに車検を受けられるでしょう。
なにもわからずに、いきなり車検場に行くよりは、当日焦らずに済むのでおすすめです。また、下見のついでにわからないことを聞いておいたり、自賠責保険証明書を入手しておいたりするとよいでしょう。
車体をチェックしておく
事前に、灯火類の球切れはしていないか、ウィンカーの点滅ホーンが鳴るか、ナンバーがちゃんと見えるようになっているかを確認しておきます。そのほかにも、ブレーキのききが甘くないか、タイヤの溝があるかなど、整備できるところはしておくとスムーズに車検が行われます。
バイクのユーザー車検の流れ
車検の流れを知っておくことで、当日になって焦らずにスムーズに行えます。どのような流れがあるのかを、確認していきましょう。
当日の流れ
予備検査場に行き、整備すべき所がある場合は整備してもらいましょう。ここでは、ヘッドライトの調整を行ってもらうとよいです。一灯式ヘッドライトは約2,000円で、二灯式の場合は約3,000円で調整してくれます。
窓口に行き、必要な印紙や用紙を購入して書類を記入したあと、ユーザー車検窓口に行きます。手続き後に検査ラインで、検査をしてもらうというのが基本的な流れになります。
分からない場合は正直に言う
どのように車検場を回ればよいのか分からない場合は、案内の人がついてきてくれて、この先どうしたらよいのかを、手取り足取り教えてくれます。
初めてユーザー車検を受ける人はもちろんのこと、過去にユーザー車検を受けた人も前回の車検から数年経つと、忘れてしまうことがあります。検査の途中で次の工程が分からなくなると、検査の流れを止めてしまう可能性があります。そうなると、余計に時間がかかってしまうため、できるだけ教わりながら検査してもらいましょう。
車検を通すか買い替えか迷う人へ
バイク自体がすでに状態がよくなく、車検に出すとかなり高額になってしまうと判断したときは、買い替えも検討しましょう。今あるバイクを買い取ってもらい、新しいバイクに乗り換えることもひとつの方法です。
買い替えを検討するならよりよい業者を選ぼう
廃車しなくてはならないほどのバイクは、車検に出しても当然審査は通りません。また、廃車するのにも費用と書類が必要になるので、その場合はカーネクストに依頼することをおすすめします。
どのようなバイクでも0円以上で買取をしてくれて、無料で査定も行ってくれます。プロの業者なので、買い替えもスムーズに行えるでしょう。
初めてでわからない場合は下見ができる
どうしても初めて行う車検では、審査が通るかうまくいくのかという不安がよぎります。人は予測できないことに対して、極端に不安な気持ちになりますが、それを解消するためには一度下見をしておけばよいでしょう。車検場にはプロの作業員がたくさんいるため、どんどん質問をして、当日に向けて下調べしておきましょう。