自動車を公道で走らせるためには、2~3年に一度の車検を受けなければなりません。しかも車検は、車の状態によっては、絶対に通るものではなく、基準を満たしていない場合はアウトです。車検が通らなければ、その自動車は公道での走行を認められません。
この記事ではそんな車検において、通らない箇所や原因について取り上げていきましょう。併せて、車検が通らないときの対策も紹介します。「初めて車検を受ける」「通るかどうか心配」という人などは、ぜひ参考にしてください。
車検に通らない箇所
車検が通らない自動車には、明らかな原因があります。ライト、タイヤ、オイルなどに不備があった際、車検は通りません。また、エアロパーツなどの違法改造や、反則金の支払いが滞っている場合も同様です。こうした車検に通らない箇所などについて、詳細を見ていきましょう。
ライト類の整備不良
ヘッドライトの色や光量は、車検時に見られるポイントです。カバーに傷がついている、あるいは汚れている場合、光量は不足した状態です。また、ライトそのものが劣化しているときも、光の量に問題があります。
また、ライトの色を変えている人も、黄色や白色以外は認められていませんので、注意が必要です。ライト類の整備には、気を使いましょう。
違法改造している
車の改造の種類によっては、車検に通りません。例えば、ガラスに貼り付けるフィルムの透過率を、低くすぎると問題です。また、車体幅よりも、ホイールやタイヤが大きい場合もNGです。
さらに、フロントガラスに余計なステッカーを貼り付けることも、違法改造です。自動車の改造として、おなじみのエアロパーツもサイズが決められているので、守るようにしましょう。
タイヤの溝が少ない
タイヤの大きさだけでなく、溝もチェックポイントです。1.6cmを超える溝が、車検に通るためには必要です。すべてのタイヤが対象になるので、事前に確認しておきましょう。
溝の少ないタイヤは、そもそも滑りやすい状態なので、安全性が確保できていません。タイヤは、スリップサインという印によって交換する時期がわかるので、定期的に確認しておいてください。
反則金の未払い
車検に通らない箇所ではありませんが、交通違反の反則金が滞納されている場合も、車検が通ったことの証となる車検証がもらえません。よって、未払いの人は、必ず支払いましょう。
車検が通っていない自動車を乗ってしまうと、罰金や免停などの処分があります。車検切れ自動車の走行にメリットはないので、ルールは必ず守りましょう。
オイル漏れ
自動車の各パーツのオイルが漏れている場合も、車検は通りません。厳密にいうと、漏れがあっても、その部分をきれいにしておけば車検は通ります。しかし、自動車の安全性を考慮すると、修理したほうがよいです。
カー用品店で漏れ止めが販売されているので、購入して自身で直しましょう。併せて、パッキン交換もやっておくことをおすすめします。
車検が通らないときのQ&A
万が一、車検が通らなくても、同日に再度車検を受けることは可能です。そして、翌日以降に車検を受け直す方法もあります。再挑戦でかかる料金は、当日と翌日以降で変わるので、この機会にしっかりと覚えておきましょう。
落ちても再度挑戦できるのか?
車検は、一度で受からなくても再挑戦が可能です。同じ日に、不備の部分を整備すれば問題ありません。無料で発行される限定自動車検査証があれば、15日間は再検査しても、通常の車検よりも費用を抑えられます。
ただし、場所によっては3回までなど、再検査の回数が定められている可能性もあるので、事前に確認しておくとよいでしょう。
再挑戦でかかる料金は?
再度車検を受ける際の詳しい費用を見ていきましょう。当日であれば、2回目、3回目の検査に費用は必要ありません。翌日以降で15日以内ならば、通常よりも数百円安くなり、おおよそ1,300円です。
車検切れしたあとの費用は、通常料金になってしまうので、車検に落ちてしまった場合は、なるべく早めに受けるようにしましょう。
車検を通すか迷う人へ
基本的に車検は、自動車の状態によって費用が変わります。古い年式の自動車や走行距離が多い車は、費用が多くなりがちです。あまりにも費用がかかりすぎる場合は、買い替えも検討しましょう。そして買い替える際は、業者選びが重要です。
それほどかからないなら修理する
車検のトータルコストは、車の状態によります。長年乗っている自動車であれば、整備や部品交換の費用などが上がりますが、それほど走行していない自動車は、車検費用を抑えられます。車検費用の総額と、買い替え費用を比較して、将来的にはどちらが得になるのか検討しましょう。
車検を通して、今の自動車を乗り続けるメリットは、新しい自動車の費用がかからないことです。しかし長期的には、修理費用がかかってしまうリスクがあります。また自動車は、新しいほど価値が高いものなので、高値での売買が難しくなってしまう可能性もあります。
直すのに結構お金がかかるなら買い替えを
「古い自動車に修理費用を出したくない」「直すよりも買ったほうが得する」と判断した人は、買い替えがおすすめです。その際、買取業者に依頼しますが、インターネットで調べても、さまざまな業者が見つかり、どこを選べばよいのか頭を悩ませてしまう人も多いでしょう。
おすすめの買取業者は、カーネクストです。この業者は、旧式車、車検が切れた車、事故車、動かせない自動車など、さまざまな自動車を対象にして、0円以上の買取保証を行っています。グローバルに広がる販路があり、車種によっては別の業者よりも、高値で売買することも夢ではありません。
また、レッカー代や解体費用、書類代行など、廃車に関する費用はすべて無料です。レッカーも、全国に対応しており、無料で査定も行えるので、まずは金額をチェックしてみましょう。メーカーや氏名などを入力すれば、あっという間に申し込み完了です。また、年中無休の受付なので、いつでも相談可能です。
車検を通らない原因をよく探ってみては
車検前には、通らない箇所や原因について理解を深めておくと、再検査の手間が省けます。ライト、タイヤなどの不備、フィルム、エアロパーツの違法改造などは、車検に通りません。また、反則金の未払いも同様です。改造自体はアウトではありませんが、基準をクリアするように整備しておきましょう。
再検査は、基本的には何度でも可能です。限定自動車検査証が発行され、15日以内であれば費用も抑えられます。また当日の再検査なら、3回目までは無料です。車検は、安全性をチェックするための検査ですが、自身でも定期的に自動車の不備を確認して、快適な自動車ライフを目指してください。