車検で交換部品がでる時期と費用とは?乗り方次第で節約も可能

車検のノウハウ

比較的年式の新しい車であれば、車検の際に部品を交換することはほとんどないでしょう。しかし、年式が古くなるなど車の状態が悪いと、エンジンを始めとする部品の交換が必要となります。

交換が必要な部品によっては費用が高額になるケースもあるため、部品の交換時期や費用を把握し、次回の車検に備えましょう。

【車の部位別】交換部品の時期と費用

大手自動車メーカートヨタ車の場合、1台の車に使用されている部品はおよそ3万個と言われています。車の部品は数多く種類も多いため、部品ごとに交換時期や費用が異なります。

エンジンルームの交換部品

車の要とも言えるエンジンルームの部品は多く、以下のように数多くの部品から構成されています。

部品名交換時期費用
エンジンオイル走行距離5,000km/6カ月4,000円~
オイルフィルターオイル交換2回ごと2,000円~
バッテリー3~5年ごと1万円~
冷却水車検時5,000円~
ブレーキフルード車検時4,000円~
パワステオイル走行距離10万kmごと4,000円~
ウインドウウォッシャー液液の減少に伴い補充1万円~
エアクリーナーエレメント走行距離4万~5万kmごと3,000円~
スパークフラグ走行距離4万kmごと5,000円~
プラグコード走行距離10万kmごと1万円~
タイミングベルト走行距離10万kmごと5万円~
Vベルト走行距離5万~10万kmごと6,000円~
フューエルインジェクター走行距離15万~20万kmごと5万円~
フューエルフィルター走行距離10万~15万kmごと6,000円~
オルタネーターブラシ走行距離10万~15万kmごと5万円~
サーモスタット走行距離10万kmごと6,000円~
ラジエーターキャップパッキンやバネの劣化3,000円~
ラジエーターホース走行距離10万kmごと1万円~
ウォーターポンプ異音などの異常2万円~
エンジンマウントエンジンの振動など2万5,000円~

このように部品ごとに交換時期や費用が異なり、走行距離を目安に交換する部品が多いことがわかります。また、費用は2,000円程度と低い場合もありますが、5万円を超えるなど高額な部品もあります。

車の駆動系に関わる交換部品

駆動系の部品は、エンジンの動力をタイヤに伝えたり遮断するために必要です。

部品名交換時期費用
デフオイル走行距離5万kmごと4,000円~
ミッションオイル走行距離5万kmごと4,000円~
ATフルード走行距離6万kmごと6,000円~
クラッチ走行距離7万~10万kmごと5万円~

このように駆動系の部品の種類は少なく、おおむね走行距離5万km程度が目安となります。また、交換費用は数千円で済む場合が多いですが、エンジンとタイヤを繋ぐクラッチは、費用が5万円以上と高額です。

足回りの交換部品

タイヤを始めとする足回りの部品は、快適な走行をつかさどるために重要です。

部品名交換時期費用
タイヤ溝の深さが2mm以下4万円~
タイヤローテーション走行距離5,000kmごと3,000円~
タイロットエンド走行距離10万~15万kmごと2万円~
ブレーキパッド走行距離3万~4万kmごと9,000円~
ブレーキホース走行距離10万kmごと2万円~
ブレーキキャリパー走行距離10万kmごと2万円~
ドライブシャフトダストブーツ走行距離7万~10万kmごと3万円~
スプリング走行距離10万kmごと4万円~
ダンパー走行距離10万kmごと2万5,000円~

この表を見ると、足回りの部品は走行距離を目安にするものが多いですが、種類によってはタイヤの交換費用は高額になりやすい傾向にあります。

エクステリア関連の交換部品

車検の点検項目にあるヘッドランプは、エクステリア関連部品の一つです。また、万が一に備えて発煙筒の交換も必要です。

部品名交換時期費用
ヘッドランプ電球切れや光量の減少1,500円~
発煙筒約3年500円~
クリーンフィルター1年ごと
または走行距離1万2,000kmごと
2,000円~
ワイパープレートゴム2年ごと2,000円~

エクステリア関連部品は、部品の使用期限を目安に交換するものが多く、費用は数千円程度と比較的安いのが特徴です。

車検で交換部品を減らす運転テクニック

車検の費用は、交換する部品の種類や数に応じて高くなる傾向にあります。車検費用を抑えるには、交換する部品数を減らす工夫も求められます。

余計な負荷をかけないよう安全運転

車を良い状態で維持するためには、エンジンベルトの硬化を防ぐことを目的として定期的な頻度での使用が良いと言われています。しかし、車の部品を痛めるような無理な運転は禁物です。

例えば急加速や急ブレーキを避けたり、AT車の場合は走行する場所に応じてシフトを切り替えると良いでしょう。これらは普段から安全運転するために必要ですが、車に余計な負担をかけないことが大切です。

暖気運転でエンジンの負荷を減らす

車を走行する前に、暖機運転でエンジンを慣らす習慣がある人も多いのではないでしょうか。暖機運転を行うと、エンジンへのダメージが軽減すると言われています。

しかし、アイドリングのまま暖機運転を行うと、エンジンにダメージを与える可能性があるので注意が必要です。暖機は走行中でも行えるため、エンジンの負担をかけないようにしましょう。

車検以外のメンテナンスを欠かさない

車検は法律で義務づけられているため、車検に通らないと公道を走行できなくなります。また、車検に通らないと、不合格となった箇所の整備が必要となり、二度手間になってしまいます。

車検を一度で通すためにも、エンジンオイルの交換を定期的に行うなど、車検以外のメンテナンスが必要です。特に車検時に交換しなかった部品については、次回の車検までに交換が必要になる可能性があるため、日頃からきちんとメンテナンスすることが大切です。

交換部品が高額になるなら買取がおすすめ

上記で列挙した交換時期はあくまでも目安であるため、車の使用状況などによって車検時に交換が必要になる数は異なります。部品の交換で車検費用が高額になる可能性もあるため、場合によっては買取を検討してみましょう。

5年目や9年目の車検は高額費用の可能性

車は住宅と同様に、年数が経つごとに価値が下落するのが一般的です。中には、ヴィンテージ車のように状態に関わらず高額で取引される場合もありますが、それは一部に過ぎません。

車検費用は10万円程度ですが走行距離に応じて部品の交換箇所も増え、高額になる場合もあります。例えば1年で1万kmの走行を想定すると、5年目や9年目で交換が必要な部品が多くなると考えられます。

さらに長い年数使用していると、タイミングベルトなどの高額な交換部品が必要になります。このように車検費用が高額になるようであれば、今後の維持費用を考慮して車検を通さずに買い取りを検討するのも一つの選択肢です。

車検に出さない車の買取ならカーネクスト

車検を通さず買取を検討する場合、買取専門店「カーネクスト」がおすすめです。カーネクストは海外に独自の販路を持っているため、廃車同然の車でも0円以上での買取を約束しています。

廃車にする場合、永久抹消登録という手続きをしなければなりませんが、廃車に伴う諸手続きを全て請け負い、無料で行ってくれるので便利です。

参考:カーネクスト

乗り方や買取で車検の交換部品の節約

愛着のある車であれば、車検費用が高額になっても乗り続けたいと考える人が多いことでしょう。しかし、車検時に全ての部品を交換するとは限らず、長年乗っている車や過走行車は日々のメンテナンスに時間や労力をかけなければならなくなります。

部品交換にかかるコストを考慮すると、車検を通さないという選択肢もあります。車検費用を節約するために、普段の乗り方に注意しメンテナンスを心がけるようにしましょう。

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